語学力が重視される今日、スキルアップのために中国語を学ぼうと考えている方も多いのではないでしょうか。
日本語を母語とする日本人(以後、便宜上 日本人=日本語母語話者とします)にとって、中国語は非常に学びやすい言語といわれています。
そこで今回は中国語の特徴をご紹介するとともに、なぜ日本人にとって中国語が学びやすいのかを解説します。
これから言語学習を始めようと思っている方や中国語に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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中国語習得に日本人が有利な理由
中国語が日本人にとって学習しやすい言語であるとされている理由は「言語的な特徴」と「学習環境的な特徴」の2つに分けることができます。
漢字に抵抗がない
中国語の言語的な特徴として「使用されている文字が漢字である」という点を挙げることができます。
そして同じく日本語も漢字を使用した言語です。
もちろん中国本土やシンガポールで使用されている簡体字、そして台湾や香港、マカオで使用されている繁体字は日本で用いられる漢字と異なるものが多くあります。
しかしながら、共通する漢字も多く形もよく似ているため、普段漢字に慣れ親しんでいる日本人はなんとなくその意味を理解することができると言えます。
漢字に慣れている日本人と、漢字を1から勉強する人とを比較すると日本人は中国語を学習しやすいといえるのではないでしょうか。
部首が理解できる
漢字の部首を知っていることで、中国語での発音に一定の法則を見いだすことが可能です。
たとえば「晴」という漢字は中国語で[qíng]、「清」という漢字は中国語で[qīng]と発音します。この[qíng]と[qīng]という表記は中国語の発音を示すピンイン表記というものですが、ピンインを知らない方でも2つの漢字の発音が非常に似ているということがおわかりになるのでしょうか。
「晴」と「清」の2つの漢字に共通しているのは「青」というつくりです。漢字や部首の仕組みについて慣れている日本人はこのような法則性を見つけやすいため、中国語学習において大きな強みとなるでしょう。
音読みが理解できる
日本語では漢字を音読みと訓読みという二つの読み方で発音しますが、この音読みは中国語に由来するものです。
そのため共通している漢字やよく似ている漢字の場合、大まかな中国語での発音を理解することができます。
たとえば「山」という漢字は日本語で音読みをすると「サン」という発音になります。そして中国語で発音すると[shān]となります。
こちらもピンイン表記がわからなくても、なんとなく発音の類似性を理解することができるのではないでしょうか。
完全に一致するわけではないのですが、ある程度の類似性を見いだすことができることも、中国語学習において大きな強みとなるでしょう。
発音が異なるため最初は苦戦する場合も
中国語には全部で36種類の母音が存在します。
また、声調と呼ばれる四種類の発音方法が存在し、たとえば同じ「m」+「a」という組み合わせの音であっても、声調の使い分けによって[mā]、[má]、[mà]、[mǎ]というように[ma]の別の音が存在します。
つまり、中国語には日本語に存在しない音が非常にたくさん存在しているのです。
音読みや部首から法則性や類似性を見いだすことができたとしても、普段発することがない音の発音は非常に難しく、慣れるまでは苦戦するかもしれません。
中国人とのコミュニケーションの機会が多い
学習環境的な特徴として、日本では実際に中国語を話す人とコミュニケーションを取る機会が多いことがあげられます。
地理的に日本と中国は非常に近接しているため、観光客や留学生が多く来日しています。
そのため、実際に中国語ネイティブと直接会話をしたり、アナウンスなどで中国語を聞いたりする機会に富んでいるといえるでしょう。
言語学習において、実際にネイティブの発音を耳にしたり、実際にネイティブに自分の発音をチェックしてもらったりできる機会が多いということは強みと言えるでしょう。
母語話者が多い
中国は世界で最も人口が多い国です。また、中国から外国に移住した後も母語として中国語を話している人々も非常に多く存在しています。
学習環境という点においてネイティブスピーカーが多いということは、お手本となる文章や発音が豊富に存在していることを意味します。
参考となる実例が豊富に存在しているという点は、学習者にとって非常に役立つと言えるでしょう。
中国語のスキルを身につけると就職・転職も有利に
中国語のスキルは就職・転職活動において大きな強みとなります。
言語能力は企業が人材を評価するにあたって最も重視されるスキルのひとつです。世界有数の経済大国である中国の企業相手のビジネスは日本でも非常に盛んにおこなわれています。
中国語スキルをアピールすることで、自分の希望する企業への就職・転職を有利に進めることができるといえるでしょう。
語学資格を持っていると便利
語学資格を取得することで、自分の言語スキルを第三者からの評価を得やすくなります。
多くの日本企業が評価の基準として採用している中国語資格に「中検」や「HSK」があります。
「中検」は一般財団法人 日本中国語検定協会によって運営されている日本人向けの中国語資格です。そのため問題文は日本語で表記されています。
1級、準1級、2級、3級、4級、準4級の6段階あり、1級は中国語資格の中で最難関とされており、中国語のネイティブスピーカーであっても対策をしないと合格が難しいと言われています。
「HSK」は中国政府認定の世界的な中国語資格で、1級、2級、3級、4級、5級、6級の6段階があります。こちらは6級が最も難易度が高い級になります。問題文も全て中国語で作成されていることが特徴です。
企業が公開している求人情報には、必要とされる中国語レベルとして具体的に「HSK5級以上」「中検2級以上」というような具体的な基準が記載されている場合が多いです。
目標を設定するためにも、自分の興味のある職種ではどの程度の資格が必要であるかをチェックしてみましょう。
中国語の資格については過去の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
▶︎就職や転職で役立つ!日本で取得できる中国語の資格7種類を徹底解説
中国語を活かせる仕事に就ける
日本には中国語を活かすことができる仕事が豊富にあります。
グローバル化が進む今日、言語スキルを持つ人材は非常に高い評価を得ることができます。
そして日本人にとって比較的習得が容易と言える中国語スキルを身につけることで、より自身の希望に沿った仕事につくことができるのでしょうか。
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8 thoughts on “中国語学習は日本人に有利!日本語との共通点や特徴、覚えやすい理由”