商品を購入する際、あるいは商品を提供する際、インターネットを利用することが増えたかと思います。
日本でもコロナ禍を受けてネットショップ市場が拡大し、今後も成長を続けていくと予想されます。
世界最大級の人口を誇る中国では、日本以上にネットショップが普及しており、もはや中国でビジネスをするならネットショップの活用は欠かせません。
この記事では、中国で利用されている主なネットショップサイトや、それらを利用するメリット・デメリットについて解説します。
ネットショップを活用して中国へ進出する上で、中国人従業員の採用が重要です。
中国人従業員の採用は、ぜひTENJeeをご利用ください。

中国ではネットショッピングが日本以上に普及している
中国ではネットショッピングが日本以上に普及しています。
中国のネットショップの現状を紹介します。
小売の消費の約25%を占める
中国の国家統計局が発表したデータによると、中国の実物商品オンライン小売額は前年から12.8%増えて10.8兆元を記録しました。
これは中国国内の小売額合計の24.5%を占めており、中国においてネットショップを含めたオンラインショッピングが好調であることが伺えます。
オンライン決済の進化など、オンラインショッピングをする環境がコロナを経てさらに整っているので、今後もオンラインショッピングの好調は続くでしょう。
オンラインショッピングの利用率は80%を超えている
「中国インターネット発展状況統計報告」によると、2021年12月における中国のオンラインショッピングの利用者は8.42億人にのぼり、オンラインショッピングの利用率は8割を超えています。
割合は日本よりも高い数値であり、より幅広い世代へ多くのジャンルがオンラインショッピングによって展開されています。
「ライブコマース」が普及している
中国では、ビッグデータの活用が進んだ結果「ライブコマース」が普及し始めています。
「ライブコマース」はライブ配信とEコマースを結びつけたもので、配信者がライブ配信で商品を紹介し、視聴者がリアルタイムで商品を購入する形が一般的です。
中国ではいわゆる「インフルエンサー」が商品を宣伝することが増えており、中国でビジネスをするならインフルエンサーとSNSを駆使することが不可欠だともいわれています。
中国で利用されている主なネットショップサービス
中国で利用されている主なネットショップサービスの例をご紹介します。
淘宝網(タオバオワン)
淘宝網はアリババグループが運営するネットショップで、個人の消費者同士が商品を売買するサービスです。
CtoCの市場におけるシェアは80%以上と圧倒的で、日本における楽天市場のシェアが25〜30%ということを考えると、その驚異性が伺えます。
名前の「淘宝」が「「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」ということを意味するように、販売されている商品の種類や数が非常に多くなっています。
京東商城(ジンドン)
京東は自社で仕入れた商品を提供する直販型のネットショップで、注文してから届くまでの速さが大きな強みになっているサイトです。
午前中に注文した商品がその日のうちに届くことを保証するサービスを提供しており、急に必要なものができたときなどは特に有効に活用することができます。
元々PC 関連の通販から始まった会社なので、PCや携帯電話、家電などの販売が中心でしたが、現在では食品やアパレルなどを含め幅広いジャンルの商品を取り扱っています。
拼多多(ピンドゥオドゥオ)
拼多多は2015年に設立された比較的新しいサービスで、アリババグループに追随する勢力として期待されています。
拼多多の特徴は、ターゲットを地方の低・中所得者層に限定していることです。
そのため、複数人での共同購入という仕組みを導入しており、これによって商品を購入するハードルを下げています。
経済格差が大きい中国では利用者が多く、今後もシェアを広げていくことが予想されます。
天猫
天猫は2013年、アリババグループによって設立されたネットショップで、主に消費者向けの商品を提供しています。
ECサイトでのBtoC市場における50%以上のシェアを占める人気のサイトです。
天猫は出品している商品の質の高さが強みのサイトであり、世界各国の有名ブランドや企業が多くの商品を提供しています。
そのため、商品を出品する上での審査が厳しく、審査をクリアした企業でないと出品できないのが特徴です。
消費者が中国のネットショップを利用するメリットや注意点
中国のネットショップで商品を購入する際のメリットや注意点を解説します。
価格が安い
中国は日本と比べて人口が多く、大量生産が可能なので、中国で生産された商品の価格は安いです。
中国からの輸送で送料が割高になってしまうこともありますが、送料込みでも他より安いことさえあります。
また、一定金額以上の購入で送料無料などのサービスをおこなっているショップも多く、総じてかかるコストを抑えられることが中国のネットショップを利用するメリットです。
品数が豊富である
中国のネットショップは幅広いジャンルの商品を提供していることが多く、品数が豊富なことが特徴です。
品数が多ければそれだけ自身が欲しいものに近いものと出会える可能性が高くなります。
様々な商品を見比べながらショッピングをすることができるので、オンラインでありながらウインドウショッピングのように買い物を楽しむことができます。
個人的な買い物は詐欺に注意する
中国のネットショップは無数に存在し、中には粗悪なネットショップも紛れています。
「決済をしたのに商品が届かない」「ショップのサイトが偽物である」など、詐欺サイトであるケースが存在するのはデメリットです。
利用前にサイトのURLを確認し、サイト内での決済を心がけるほか、できるだけ有名で信用度の高いネットショップを利用することで詐欺に遭うリスクを抑えることができます。
関税や規制に注意する
中国から商品を輸入する形になるので、関税や規制を考慮することが求められます。
個人利用を目的に輸入する場合、商品代金が16,666円以下の商品には基本的に関税がかかりません。
しかし、関税の有無は商品によって異なるので、気になる方は税関のホームページ等でお調べください。
また、中国国内で消費されることが前提の商品の場合、規格が日本に適していない恐れがあるなどの注意が必要です。
企業が中国のネットショップを利用するメリットやポイント
中国に進出した日本企業が中国のネットショップを利用してビジネスをするメリットやポイントを解説します。
販路を拡大できる
中国は国土が広く、地域によって気候や経済水準が異なるため、全土に共通したマーケティングが難しいです。
ネットショップを利用することで中国全土に商品を提供できるようになり、販路を大きく拡大することができます。
また、ネットショップは実店舗を持つ必要がないので、実店舗を設立する際に必要な土地代や維持費などのコストを抑えられるのがメリットです。
さらに、商品を店舗ごとではなく一箇所に固めて置くことができるので、在庫管理がしやすく、より様々な種類の商品を提供することにつながります。
SNSやインフルエンサーを活用する
ネットショップを利用してビジネスをする際、売り上げを拡大するためには自社や商品の認知を高め、集客することが求められます。
現在の中国では、集客においてSNSやインフルエンサーの力が日本以上にトレンドです。
商品を提供したいターゲットの利用割合が高いSNSや知名度が高いインフルエンサーを活用することで、一般的な広告よりも効果的に集客を狙うことができます。
中国進出前に中国人従業員を採用する
中国に進出する上で、各種の申請や手続きが必要になります。
また、中国国内で利用されているネットショップやSNSの種類とその特徴について知っておくことが求められます。
このようなことをサポートしてくれる存在として、中国進出前に中国人従業員を採用することは、大きな選択肢の1つです。
中国人従業員の採用は、ぜひTENJeeをご利用ください。
TENJeeは中国人求職者が多く登録している求人サイトですので、中国語を話せる人材を効率よく探すことができます。

まとめ
中国では日本以上にネットショップをはじめとするオンラインショッピングが普及しており、オンラインショッピングの利用率は8割を超えています。
中国の巨大市場に進出する場合、ネットショップを利用することはほとんど必須と言ってもよいでしょう。
ネットショップを活用して販路を拡大する上で、SNSやインフルエンサーを用いて認知の拡大や集客をすることが効果的です。
また、中国人従業員を採用することで、中国進出の際の諸手続きのサポートや、中国国内の流行について理解を深めることが期待できます。
中国人従業員の採用は、ぜひTENJeeをご利用ください。
