日本の「おもてなし精神」に感銘を受けて、日本のホテルの仕事に興味を持たれる外国人の方は多いです。
昨今の日本ホテル業界では、日本人従業員の不足、コロナ規制緩和による外国人旅行客の増加を受けて、外国人向けの求人情報を出す企業が増えています。
今回は、外国人の方が日本のホテルで働くために必要な就労資格や日本語レベル、実際の業務内容などをご紹介します。
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日本のホテル業界とは
日本には、大きく分けて3種類のホテルがあります。
1つ目は、出張などビジネス目的での利用客がメインターゲットの「ビジネスホテル」、2つ目は、観光地に隣接する「リゾートホテル」、3つ目は都市部に建てられ、ビジネスと観光どちらの利用目的にも対応する「シティホテル」です。
外国人が日本のホテルで働く際に必要な就労(在留)資格
外国人が日本のホテルで働くためには、適切な就労(在留)資格を取得している必要があります。
また、ホテルで働くことができたとしても、就労(在留)資格の種類によっては従事できない業務があります。
この項目では、外国人が日本のホテルで働く際に必要な就労(在留)資格とその特徴について詳しく解説します。
技術・人文知識・国際業務
「技術・人文知識・国際業務」は、宿泊業で10年以上の経験がある方や、仕事内容に関する学歴を有する方に許可される就労(在留)資格です。
技術・人文知識・国際業務の資格を持つ外国人の方は、フロント業務や総合職など、培ってきた経験や知識を活かした仕事を行うことが可能です。
一方で、ベッドメイキングや清掃、配膳、厨房の補助、荷物運びや接待などの単純労働に従事することは認められていません。
特定技能
「特定技能」とは、一定の技能及び日本語能力基準を満たした者に許可される就労(在留)資格であり、人手不足が深刻な産業の労働力を補うために創設されました。
特定技能の資格を持つ外国人は、ベッドメイキングや清掃、荷物運びなどの単純労働に従事することが可能となります。
特定技能を取得したい場合
外国人労働者の方が特定技能の就労(在留)資格を取得するためには、「日本語能力試験(JLPT)N4以上」「宿泊技能測定試験」への合格が必須となります。
居住資格
「永住者」、「定住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」の在留資格を持つ外国人の方も日本のホテルで働くことができます。
居住資格には就労制限がないため、他の資格のように仕事内容を制限されないことが大きな特徴です。
そのため、上記の居住資格を持つ外国人の方は日本人と同じように働くことができます。
その他例外
上記の就労(在留)資格以外にも、以下の資格では、外国人の方が日本のホテルで働くことが例外的に認められています。
留学
「留学」の在留資格には、従事する仕事内容に制限がありません。
特定活動
「特定活動」の在留資格は、ワーキングホリデー制度を利用することで従事する仕事内容に制限なく働くことができます。
特定活動46号
「特定活動46号」の在留資格を持っている方は、通訳・翻訳業務と並行してホテル現場での仕事に従事することができます。
外国人の方が従事できるホテル業務とその内容
ベッドメイキングや清掃、配膳、厨房の補助、荷物運びや接待などの単純労働が認められていない就労(在留)資格をお持ちの外国人の方が従事できるホテル業務と、その内容について詳しく解説します。
フロント業務
フロントの業務内容は、宿泊の予約や変更・キャンセルやチェックイン、チェックアウト時の対応、他のスタッフへの情報伝達や指示など、お客様がチェックインしてからチェックアウトするまでに発生する様々な手続きやサービスへの対応をする仕事です。
その他にもホテル内の構造から近隣の観光地情報まで、お客様の需要に合った適切な案内をするほか、郵便物や国際電話の対応も行います。
また、「技術・人文知識・国際業務」の就労(在留)資格を持つ外国人の方は、フロントスタッフとして日本のホテルで働くことができますが、あくまでも雇用先のホテルで外国人宿泊客の対応を行うことが前提です。
しかし、ホテルによっては外国人観光客が少ないため「技術・人文知識・国際業務」の就労(在留)資格を持っていても雇用されない場合があります。
マーケティング業務
「技術・人文知識・国際業務」の就労(在留)資格を持つ外国人の方の中で、経済学や社会学を学んでいた方、もしくはマーケティング職の実務経験がある方は、宿泊プランの考案などホテルのマーケティング業務を任されることがあります。
経理・総務業務
「技術・人文知識・国際業務」の就労(在留)資格を持つ外国人の方の中で、会計や経営、情報処理を学んでいた経験がある方はホテルの経理・総務業務を任されることがあります。
他には、外国人従業員の人事管理を任されることもあります。
日本のホテルで働くために必要な日本語レベル
外国人の方が日本のホテルで働く上でかかせないのは、日本語力です。
日本語を母語としない方の日本語レベルを測る基準として、日本語能力試験(JLPT)と呼ばれる日本語資格が存在します。
日本語能力試験(JLPT)の結果は、N1からN5の5段階で評価され、 最も難しいレベルがN1で、最も易しいレベルがN5です。
ホテルの求人情報は、N3以上の日本語レベルの保持を応募条件に設定している場合が多く、日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる状態が求められます。
日本語能力試験(JLPT)については、下記の記事にて特徴やメリットなどを詳しく解説しています。
興味のある方は、併せてご確認ください。
日本のホテルでの仕事に向いている方の特徴
日本のホテルでの仕事に向いている方の特徴をご紹介します。
視野が広い
お客様の些細な変化や行動を見逃さず、一人一人に合わせた適切なサービスを提供するのがホテルマンの仕事です。
そのため、視野が広いことはホテル業界で働く上で大きな武器になります。
臨機応変な対応ができる
ホテルの仕事をしていると、ダブルブッキングやお客様同士のトラブル、バースデーなどのサプライズ演出を急に頼まれるといったイレギュラーに遭遇することが多々あります。
そういったときに慌てず、臨機応変な対応ができる方はホテルでのお仕事に向いているといえます。
語学力を向上させたい
観光大国である日本のホテルには、様々な国籍のお客様が訪れます。
ホテルで働いていると、外国人のお客様への対応はもちろん、日本人のお客様に接する機会も多いので自然と語学力が向上しているケースが多いです。
特に留学生の方には、生きた日本語を学ぶ機会としてホテルでの仕事は非常におすすめです。
留学生の就職方法や注意点はこちらで紹介しています。
外国人の方が日本のホテルでの仕事を探す方法
「日本のホテルで働いてみたいけど、どうやって仕事を探せばよいかわからない」と思っている外国人の方は少なくないでしょう。
ここでは、外国人の方が日本のホテルでの仕事を探す方法をご紹介します。
ホテルの公式HPから求人情報を確認する
働いてみたいと思ったホテルの公式HPにアクセスして、直接求人情報を確認するというのも一つの手段です。
年度末や、上半期と下半期の境目である9〜10月は人事異動や退職が多くなる時期のため、入念に求人情報を確認してみましょう。
外国人向けの求人に特化した求人サイトを利用する
外国人向けの求人情報の掲載に特化した求人サイトを利用すれば、より効率的な仕事探しを行うことが可能です。
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日本語レベルから求人情報を絞り込むこともできるため、スムーズな仕事探しが期待できます。 TENJeeには、正社員からアルバイトまで幅広い雇用形態のホテル求人が多数掲載されています。
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まとめ
今回は、外国人の方が日本のホテルで働くために必要な就労(在留)資格や日本語レベル、実際の業務内容などをご紹介しました。
外国人の方がホテルで働くためには、「技術・人文知識・国際業務」などといった適切な就労(在留)資格を保有している必要があります。
資格によっては従事できる仕事内容に制限がある場合があるため、日本のホテルで働く際には、ご自身の就労(在留)資格をよく確認しましょう。
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