グローバル化が進み、近年は日本の街中で中国人を見かけることが珍しくありません。
仕事上でも同様で、業務の中で中国企業や中国人と関わったことがある方も多いかと思います。
中国人と関わって良い人間関係を築きながら仕事をするためには、中国と日本の違いを理解し、中国人と会話する上でタブーになる話題を避けることが重要です。
この記事では、中国人と会話する際に極力避けた方がよいタブーな話題や接し方について解説し、中国人とともに仕事をする上でのポイントをご紹介します。
中国人や中国企業を相手にしたビジネスをする場合、中国人従業員の採用が1つの効果的な手段です。
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中国人と会話するときにタブーな話題
中国人と会話するときに話題にすることを避けるべきタブーな話題をご紹介します。
政治に関する話
日本が議会制民主主義であるのに対して、中国は中国共産党による一党独裁体制であり、両国の政治体制が大きく異なります。
中国は共産党の力が強大で、共産党を批判する人を密告する制度が現在も残っており、共産党の批判は絶対的なタブーです。
そのため、中国人は基本的に公の場で政治の話をすることを避けます。
政治に関する話は最終的に政治の評価に関する話に帰着しやすいので、できる限り避けるべき話題です。
歴史に関わる話
中国と日本は戦争を含め対立関係にあったことがある歴史があります。
もちろん現在は戦争状態ではないですが、日中戦争で日本が中国に攻め込んだ話をして喜ぶ中国人はまずいないでしょう。
尖閣諸島に関する問題を含め、歴史認識の違いから中国人従業員との関係が悪化してしまう危険性があるので、歴史に関する話も基本的にはタブーです。
宗教に関する話
中国は日本と同様に仏教と深く関わってきたので、宗教に関する話をしてもよいと考えるひとがいるかもしれません。
しかし、中国人との会話で宗教を話題にあげるのは、基本的にタブーです。
中国は歴史上多くの宗教と密接に関わってきた国家であり、宗教に対して寛容な時代が多かったですが、現在はそうではありません。
習近平政権下で中国は信仰の対象を共産党に限定するという風潮があり、不必要に宗教の話をすることは避けるのが無難です。
中国人と会話するときにタブーな接し方
中国人と会話をする際、日本人との接するとき以上に注意するべきポイントがあります。
中国人と会話するときにタブーな接し方の例をご紹介します。
他の人がいる場面で叱る
中国人と接する上で特に避けるべきなのが、他の人がいる前で叱りつけることです。
中国人は日本人と比べてメンツを大切にする傾向があり、わざわざ他人の前で叱りつけることは「恥ずかしい思いをさせた」、「メンツを潰された」と感じさせてしまうことになります。
そのため、中国人従業員が人前で何か叱られるようなことをしてしまったときは、その場で叱りつけるのではなく、2人になった場面で注意するようにしましょう。
失敗に対して謝らせる
日本人は悪いことや失敗をしたとき、まず謝ることが多いですよね。
これは周囲に迷惑をかけたことに対する謝罪であり、まず最初に謝罪をしておくことは相手の心象を良化させ、その後のコミュニケーションを円滑にするという目的があります。
一方で中国人にとっての謝罪は罪を無条件に認めることと同義です。
中国人は謝罪すると罪を全面的に償い、自分の評価を下げてしまうと考えているので、日本人のようにまず謝罪することがありません。
そのため、中国人に対してまずは謝罪という考え方を強制することは関係の悪化につながります。
また、中国人がミスに際して日本人のように最初に謝罪をしなくても、無礼者だという評価をしないように注意しましょう。
目上・目下の関係をはっきりさせる
中国人は仕事上でもフランクな人間関係を好む傾向があるので、目上・目下という関係をはっきりさせて接することはNGです。
上から目線で具体性に欠けた指示を出すことは、中国人従業員に対して大きなストレスを与えることになります。
そのため、中国人従業員と接するときはできるだけフラットに接し、伝えたいことがある場合は長々と説教するのではなく、短く的確に伝えることが重要です。
中国人の仕事観
中国人従業員を採用する上で、中国での仕事に関する考え方を知ることは重要です。
中国人の多くが持っている仕事観について解説します。
公私を区別する
日本人は休日に仕事仲間と食事をするなど、仕事とプライベートの境界があいまいなことがありますが、中国人は仕事とプライベートをはっきりと分けている傾向があります。
仕事上で仲良くなることができていれば問題ないですが、あまり親密度が高くない状態で休日に中国人を誘うことは避けた方がよいケースが多いです。
また、終業後の飲み会も同様で、参加を強制すると関係の悪化や早期離職につながる恐れがあります。
具体的な指示を好む
日本人はコミュニケーションにおいて婉曲的な表現を好みますが、中国人は率直に意見を伝え合うことを好むのが特徴です。
特に業務上で婉曲的な表現をすると指示が正確に伝わりづらく、「自分はこの人に信用されていない」と感じさせてしまうことがあります。
相手の信頼を損ねてしまう恐れがあるので、業務上の指示は短く的確にするようにしましょう。
チームプレーよりも個人の成果を重視する
中国人は日本に比べて自身のキャリアに対する関心や意識が高いという特徴があります。
そのため、チームワークや和を重視する傾向が強い日本人に対して、中国は個人主義的な考え方が強く、個人の成果を重視することが多いです。
加えて、中国は日本よりも転職が一般的なので、個人で成果を上げて実績を積み、良い待遇やキャリアアップを目的として転職する傾向があります。
個人の成果を重視するからといって協調性がないわけではないので、偏見を持って接することは避けましょう。
年功序列ではなく実力主義
中国は儒教文化圏で、祖先や目上の人を敬う風習がありますが、仕事において年功序列の考え方は少なく、実力主義の傾向があります。
立場や年齢に関わらずフランクなコミュニケーションを好むので、立場や年齢が上だからといって横柄な態度を取るのは禁物です。
また、実力主義という背景からどのような評価基準で給与額が決められているかに関心があることが多く、給料額とその評価基準について明確に説明できるようにしておくとよいでしょう。
中国人従業員を採用する上でのポイント
中国人従業員を採用してともに働く上で心がけるべきポイントを解説します。
早く的確なレスポンスを心がける
中国人は率直に意見を言うことが多い傾向から、当意即妙なレスポンスができる人はリスペクトの対象になります。
素早く的確な指示を出すことができると中国人従業員からの信頼を得やすくなるので、会話上での早く的確なレスポンスを心がけて接するようにしましょう。
就労ビザの所持を確認する
中国人が日本で働く場合、適切な就労ビザを持っていることが必要条件です。
適切な就労ビザを持っていない人を採用すると不法就労助長罪で会社側も罰せられるので、適切な就労ビザを持っていることを採用前に必ず確認しましょう。
また、中国人留学生を新卒採用する場合や、異業種から転職してきた中国人労働者を採用する場合はビザの種類が異なるので、ビザの更新が必要になります。
そのため、ビザの有無だけでなく、その種類まで確認するようにしましょう。
日本語力は資格や検定を用いて測る
日本で働く以上、中国人従業員に日本語でのコミュニケーションを求める状況が発生するかと思います。
日本語や中国語の能力は、資格や検定を用いて測ることが効果的です。
資格や検定は客観的な指標になるので、その級数やスコアによってどれくらい話せるかを見極めやすくなります。
また、採用後に日本語力の向上を支援するため、日本語検定の受験料の支援や日本語検定のスコアによって賞与を与えるなどの方法が有効です。
中国人求職者が多く利用している求人サイトを活用する
一般的な求人サイトは日本人の人材を集めるために設計されていることが多く、中国人従業員を採用する上で不便なことが多いです。
中国人従業員を採用する場合は、中国人に特化した求人サイトの活用がおすすめです。
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まとめ
中国人と仕事上で接する上で、良い関係を築きたいと思うのが自然でしょう。
そのためには、中国人と会話する上で避けるべき話題や接し方について知っておくことが重要です。
特に政治、歴史、宗教に関する話はセンシティブなことが多く、ビジネスライクな関係を築くためには触れない方がベターです。
また、キャリアに関する意識が高い、率直に意見を伝え合うことを好むなど中国人の特性を理解し、それを踏まえて会話することが求められます。
中国人や中国企業を相手にビジネスをする場合、中国人従業員を採用して中国語を話せる人材を確保することで、事業を展開しやすくなります。
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