
你好!私は韓琳(かん・りん)と申します。中国・杭州出身で、大学から日本に留学し、現在は東京のIT系企業で海外向けデジタルマーケティングを担当しています。
日々SNSやインフルエンサー施策の企画に関わる中で、中国市場への知見を強みに、日中の橋渡しを担う企業の存在感がどんどん大きくなっているのを実感します。その中でも、ひときわ目立っている存在が「TOUCH GROUP」。実際に同業者の集まりでその名を聞く機会も多く、SNS上でも彼らの活躍を目にすることが増えました。
そこで本記事では、同社のビジネスモデルと強み、そして中国語人材が活躍できる可能性について、マーケティング実務の視点から解説していきます。
TOUCH GROUPとは?設立背景とビジネスモデル
日本のアニメ、マンガ、和食、ファッションなど、世界中で注目される日本文化。TOUCH GROUPは、こうした“日本の魅力”を中国の巨大SNS市場に届ける架け橋として今注目される、日中クロスボーダー領域に特化したマーケティング支援企業です。
設立は2020年と比較的近年ながらも、その背景の一つに、本社が東京にあり、上海にも拠点を持つことで、日本と中国の両市場にスムーズに対応できる体制を整えているということもあるでしょう。
主なクライアントは、中国進出を目指す日本企業や、日本市場に展開する中国ブランド。戦略立案からSNS運用、インフルエンサー施策までをワンストップで提供しています。特に、RED(小紅書)やDouyin(抖音)など中国特有のSNSプラットフォームを活用したプロモーション支援に強みを持っています。
中小企業基盤整備機構が2024年に1,000社を対象に実施したアンケートによると、海外展開成功の要因は「信頼できる現地パートナーの開拓」が54.9%と最も高いと報告されています(出典:中小企業の海外展開に関する調査(2024年))。
このことからも分かる通り、海外進出を考える日本企業にとって、TOUCH GROUPのようなパートナー候補となる企業は重要だということが分かります。
そんな中、2025年7月に同社は、インフルエンサーと企業をつなぐ越境型マッチングプラットフォーム「TIMS」を正式リリース。企業が安心して海外向けプロモーションを実施できる仕組みとして注目されています。

インフルエンサーと企業をつなぐ、次世代マッチングシステム「TIMS」正式リリース
強みはバイリンガル人材×クロスボーダーマーケティング
TOUCH GROUPの最大の強みは、「日中バイリンガル人材の積極的な採用」と「日中両市場を深く理解した運用体制」です。
現場で活躍するスタッフの多くは、日本語と中国語の両方をビジネスレベルで操る人材であり、たとえば、日本企業がWeChatやREDで発信する際、中国ユーザーにとって自然かつ心に届く表現で発信するには、ネイティブの感覚が欠かせません。
言語・文化の両面での理解は、現地の法制度や広告ガイドラインを遵守する上で重要であり、炎上リスクやブランド毀損を未然に防ぐことにつながります。たとえば、中国ではステルスマーケティングに対する規制が強化された背景もあり、これらを熟知した運用は安心材料となります(出典:「ステマ」も規制へ、ウェブプロモーションにおける留意点(中国) | 地域・分析レポート – 海外ビジネス情報 – ジェトロ)。
SNS運用からインフルエンサー派遣までの主要事業
では、TOUCH GROUPの事業は、具体的にどのようなものなのでしょうか?以下は公式HPから引用・編集したものとなります(2025年8月執筆時点)。
| 事業領域 | 内容 |
| インフルエンサーマッチング(TIMS) | 国内外の企業とインフルエンサーをオンラインでマッチングし、契約から支払いまでを一括管理できる業務支援プラットフォーム。 |
| SNS運用代行 | 中国SNS(RED・Bilibili・Douyin・WeChatなど)を活用した、中国インバウンド施策や中国市場進出サポート。 |
| プロモーション | 集客・売上へつながるインフルエンサーマーケティング |
| コンサルティング | インターナルマーケティングを軸とした「参加型ワークショップ」による、インバウンド戦略をサポート。 |
特に近年、中国版InstagramともいわれるREDは中華圏Z世代に向けたプロモーションにおいて欠かせないプラットフォーム。TOUCH GROUPの支援実績も豊富です。REDの月間アクティブユーザーは3億人超といわれ、その影響力は年々高まっています。

また、単に翻訳するだけでは伝わらない。これは、実際に現場で感じるリアルな課題です。たとえば「人気」「かわいい」「信頼できる」といった感覚的表現も、文化によって伝え方が異なります。日本の「かわいい」は、中国では「治愈系(癒し系)」や「有质感(高品質感)」など、文脈に応じた翻訳が求められます。
TOUCH GROUPでは、こうしたニュアンスの違いを理解できるバイリンガル人材が、ローカルの視点を持ちながら戦略を設計するため、「現地目線」でのコンテンツ作成が可能です。現地インフルエンサーとのコネクションやKOC(Key Opinion Consumer)を活用したキャンペーンなども、他社との差別化要因として評価されています。
バイリンガル人材が活躍できるポジションとは
執筆時点でTOUCH GROUPで募集中の職種は、新規開拓営業とSNS運用ディレクター。状況によって募集職種や人数も変わるので、ぜひ公式HPの求人ページをご覧ください。
また、重視する価値としては以下の5つが掲げられています。
- One Team:
私たちは、部門や地域を超えた協力とサポートを大切にし、すべてのメンバーが共通の目標を持つ「一つのチーム」として取り組みます。 - Customer First:
常にお客様の視点に立ち、期待を超えるサービスと価値を提供することを最優先に考えます。 - Always do better:
現状に満足せず、改善と成長を追求し続けることで、成果をより高め、革新を実現します。 - Embrace Diversity:
多様な視点や価値観を尊重し、互いの違いから学びながら、創造性を引き出す企業文化を育みます。 - Innovate Responsibly:
革新を目指す中でも、社会にとって有益な方法で、常に新しいアイデアや技術を開発・導入します。
なお、ビザ面でも「技術・人文知識・国際業務」の在留資格に該当する職種です。JLPT N1+大学卒であれば、外国籍でも正社員として働けるチャンスがあります。
SNS時代に求められる“越境型人材”とは
日中の文化に根ざし、グローバル市場を見据え、新たな価値と体験を構築し、創造する――それがTOUCH GROUPの使命であり、そこで働くやりがいだとも言えます。
中国語が話せる、だけでは足りない。ローカルの感覚を理解し、日中の架け橋として提案できる。そんな“越境型人材”が、これからのSNS時代ではますます重宝されていくでしょう。
中国語が活かせる環境としてだけでなく、「海外×SNS×キャリア」に挑戦したい方にも魅力的な職場でしょう。
日本に進出する中華系企業、日本から海外に進出する企業、どちらにとってもTOUCH GROUPの存在は心強い味方です。そして、私たち中国語ネイティブにとっても、そこには大きな活躍の場が広がっています。あなたの語学力と文化理解が、世界をつなぐ力になるかもしれません。
