中国の有名企業で働く方法と中国四大企業を徹底解説

地理的にも近く日本にとって身近な国のひとつである中国は、国内総生産(GDP)世界第2位を誇る経済大国です。

そんな中国から生まれた企業の中には、中国国内にとどまらずグローバルな市場で活躍をみせるものも多くあります。

そこで今回は、世界的に活躍している中国の有名企業をご紹介します。

中国企業で働く方法や注意点についても合わせて解説しているので、勢いのある中国系企業への転職をお考えの方も、ぜひ参考にしてみてください。

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世界で活躍する有名中国企業

アメリカに次ぐ世界第2位のGDPを誇る中国は、現在も経済的に成長を続けています。

そんな中国で生まれ活躍の場を世界に広げている中国の有名企業を、分野や数値に基づいてご紹介します。

IT業界で活躍する”中国四大企業「BATH」”

アメリカで生まれたIT企業4社を『GAFA』(Google、Apple、Facebook、Amazon)と総称するのに対し、同様にグローバルに活躍を見せる中国のIT企業4社を『BATH(バース)』と呼びます。

この『BATH』は中国四大企業とも呼ばれており、内訳は「Baidu(バイドゥ)」「Alibaba(アリババ)」「Tencent(テンセント)」「Huawei(ファーウェイ)」の4社です。

『GAFA』と『BATH』は構成している企業の事業内容が似ていることから比較対象として挙げられることが多いです。

『GAFA』の場合、Googleは「検索エンジン」、Appleは「デバイスの販売」、Facebookは「SNS」、Amazonは「ECサイト」をそれぞれ主な事業としています。

それに対し『BATH』の場合、Baiduは「検索エンジン」、Alibabaは「ECサイト」、Tencentは「SNS」、Huaweiは「デバイスの販売」がそれぞれの主な事業です。

Baidu(検索エンジン)の特徴

BaiduはGoogleに次ぐ世界第2位の検索エンジンサービスを提供しており、広告収入が主な利益です。

また、近年はAI事業にも注力をしていることに加え、「電話ロボット」を活用した『自動応答システム』を新型コロナウイルス対策支援として提供し始めたことでも注目を集めています。

Alibaba(ECサイト)の特徴

Alibabaは国内・国外においてBtoB、BtoCなど各種のECサイトを運営しており、オンライン決済サービスのアリペイ事業によっても大きく売り上げを伸ばしています。

新型コロナウイルスの流行を受け、医療物資サプライチェーンを支援するプラットフォームを立ち上げました。

加えて、中小企業支援としてDX化や企業運営全体へのサポートを打ち出したことでも話題になりました。

自社の企業活動で培ったノウハウを活かして、中国市場全体への中長期的な支援の展開を進めているという特徴があります。

Tencent(SNS)の特徴

Tencentは、8億人を超えるユーザー数を誇る「QQ空間」や10億人以上のユーザー数を誇る「WeChat」などのSNSやメッセージアプリを展開しています。

SNS広告事業やスマートフォン向け決済サービスであるWeChat Payなどで大きく利益をあげており、2020年の時価総額では世界第9位をマークしました。

ゲーム事業や音楽配信事業など、さまざまな事業で好調を記録している点も特徴といえるでしょう。

Huawei(デバイスの販売)の特徴

Huaweiは韓国のサムスンに次いで世界第2位のスマートフォン販売事業を展開しています。

ICT(情報通信技術)について豊富な実績やノウハウを蓄積しているため、アジアでもこれらの技術の提供者としてトップクラスの立ち位置を築いています。

医療ネットワークへのICT技術の活用など、スマートフォンに限らず広くIT技術を展開しているという特徴があります。

”時価総額”でみる中国企業

「時価総額」とは、上場企業の株価と発行済みの株式数を掛け合わせた数値で、企業の業績の高さや将来の成長への期待度”を図ることができる指標です。

2021年8月末の時点のランキングでは、SNS事業を展開するTencentが世界第9位、ECサイト事業を展開するAlibabaが世界第13位にランクインしています。

他にもアルコールを中心とした飲料メーカーの「貴州茅台酒」が第30位、中国の最大手の銀行である「中国工商銀行」が第34位にランクインするなど、トップ50社中5社を中国企業が占めています。

国家をあげて注力中の「AI業界」

AI業界は、中国が国をあげて注力している事業のひとつです。

特に高い技術力を持つ企業としては、『BATH』に属するBaidu、Alibaba、Tencentの3社に加えて、翻訳機能に強い「アイフライテック」や顔認証機能を得意とする「センスタイム」が注目されています。

更なる活躍が期待される大手ベンチャー企業

企業が生まれてからまだ新しく、これから更なる活躍が期待されているベンチャー企業としては、以下の2社をご紹介します。

1社目は、日本でも高い人気を誇るTikTokを運営する「Bytedance(バイトダンス)」です。

短い動画に特化したSNSであることが特徴で、2021年9月には月間アクティブユーザー数が10億人を突破したことが発表されました。

2社目はライドシェア事業を展開する「滴滴出行(ディディチューシン)」です。

一般のドライバーが自家用車で目的地まで連れて行ってくれる本サービスでは、通常のタクシーよりも低く料金が設定されているため注目が高まっています。

2018年に日本進出も果たしており、今後グローバルな展開が期待される企業です。

中国企業で働く方法

中国企業で働くためには、どのような方法があるのでしょうか。

中国国外で暮らす人が中国企業に応募する方法をご紹介します。

インターネットで日本からでも応募ができる

現在多くの企業がインターネットで採用情報を公開し、応募を受け付けています。

そのため、日本国内からでも応募できる可能性が非常に高いです。

新卒の場合はまずは日本国内勤務を目指す

新卒で就職先として中国系企業を考えている場合は、日本国内で勤務可能な求人を探す必要があります。

中国に移住して働くためには「就労ビザ」が必要ですが、中国の就労ビザは実務経験がないと取得できません。

そのため、新卒の場合は原則として中国系企業の日本支社や日本駐在員の募集に応募する必要があります。

こちらの記事では、新卒で中国系の企業に入社する方法や注意点を詳しく解説しているので、興味をお持ちの方はぜひ合わせてチェックしてみてください。

▶︎日本人が新卒で中国企業に就職する方法とメリット、注意点

転職するなら中国本土に渡って働くビジョンも

転職先として中国系企業をお考えの場合、中国に移住して働くというのもひとつの選択肢です。

その場合は、中国での生活への備えや就労ビザの取得が必要になります。

これらについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

▶︎中国企業で働く方法は?メリットや注意点、キャリアについて詳しく解説

中国企業で働く前におさえておきたいポイント

中国系企業で実際に働き始める前に、心に留めておいていただきたいポイントをご紹介します。

中国と日本では”転職観”が異なる

日本と中国では転職に対する考え方が異なります。

転職者が心がけておくべきことなど、中国の転職事情を知っておくことでよりスムーズに仕事を始めることができるでしょう。

こちらの記事では中国の一般的な転職観を元に、中国で転職する際のポイントを解説しています。

転職活動を進める際はぜひ参考にしてください。

▶︎中国の転職事情とは!中国人の転職観と中国本土で転職するポイント

文化や考え方の違いの理解が重要

外資系企業への転職となると語学力に意識が集中しがちですが、同じくらい大切な要素に「文化の違いへの理解」があります。

日本人にとってのマナーが相手には失礼にあたってしまうなど、文化の違いを理解していないと思わぬトラブルを招いてしまう可能性もあります。

ぜひこちらの記事を参考に、考え方の違いについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

▶︎中国人の仕事観とは?一緒に働く上で注意すべきポイントを解説

まとめ

世界を舞台に活躍する中国の有名企業をご紹介しました。

日本に進出している企業も多く、ご存知の企業も多くあったかもしれません。

中国系企業への転職をお考えの方も、ぜひ参考にしてみてください。

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語学レベル別の検索もでき、様々な業界・職種があるので自分にぴったりの仕事を見るけることができるのではないでしょうか。

まずはどのような仕事があるのか、実際の求人情報をチェックしてみてください。

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