近年、中国人を新卒採用する企業が増加しています。
この記事では、採用担当者の方が中国人の新卒採用を行う際の方法やポイント、注意点などを詳しく解説します。
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中国人を新卒採用する企業は増えている
近年、中国人を新卒採用する企業は増加傾向にあります。
ここでは、「多くの日系企業が中国人を採用する理由」「中国人学生が日系企業を希望する理由」について詳しく解説します。
多くの日系企業が中国人を採用する理由
多くの日系企業が中国人の採用をおこなっています。
理由として、「中国という国の魅力」「中国人採用のメリット」「中国人の熱量」という3つが考えられます。
中国は、国内総生産(GDP)世界第2位という経済大国であり、現在も経済成長率は伸び続けています。世界最大の人口を誇る中国は一国としての市場規模も非常に大きいことが特徴です。
2021年度には「独身の日」と呼ばれる11月11日前後の期間だけで、中国最大手の通販サイト「Alibaba」における売上は約9兆6173億円に登りました。
巨大市場であり今もなお成長を続ける中国はビジネス上の魅力が大きいことから多くの日系企業が中国市場への進出を進めています。
中国進出において、現地で育った中国人大学生の採用には大きなメリットがあります。
ビジネスを展開する上では、現地の価値観や流行をビジネスに反映しやすくなり、中国でのマーケティングに有利になります。
また、中国本土でビジネスを進める中では、中国企業とコミュニケーションをとる場面も多くあります。
通訳を利用することもできますが、自社の製品やサービスの強みを熟知した社員自らが中国語で交渉することで通訳するタイムラグを防げるだけでなく、熱意や思いも伝えやすくなるというメリットがあります。
その他、日本での就職を希望する中国人大学生には向上心や意欲が高く優秀で、高い語学力や熱意を持っている人が多いです。
母国ではなく外国である日本での就職を決意しているその意志の強さは、企業側にとっても大きな魅力のひとつといえるのではないでしょうか。
中国人の方を採用するメリットをより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
▶︎人事なら知っておきたい中国人を採用する5つのメリットを徹底解説
中国人学生が日系企業を希望する理由
年々、中国人学生が日系企業を希望する傾向が高まっています。
理由のひとつとして、日本の暮らしやすさが挙げられます。
日本人はビジネスの場だけでなく公共の場でも、マナーやルールを重んじる姿勢が身についているため日本が暮らしやすいと感じることが多いです。
また、治安や給料が中国よりもよいため、日本での就職を希望する中国人学生もいます。
加えて、自身の語学力を活かす場として日本を選ぶ中国人学生は非常に多いです。
地理的にも日本と中国は非常に近く、観光客の往来も盛んです。多くの日本企業が中国進出を進めているように、中国に暮らす人々や中国企業も日本に対して高い関心を持っています。
中国との人やビジネスの交流が盛んな日本だからこそ、中国語と日本語の高い語学力を発揮できる場面が多くあるため、中国人学生からの人気も高いといえます。
中国の就職活動事情
ここでは、中国の就職活動事情について解説します。
日本の就職活動は、大学3年生頃から一斉に就活サイトに登録し、業界研究や企業説明会に足を運ぶというようなものが一般的ですが、世界的に見ると極めて異例ともいえます。
そのため、中国での就職活動と違う部分も多くあります。
ここでは中国の就職活動が、日本の就職活動とどのように異なっているのか詳しく説明します。
総合職ではなく職種別(ジョブ型)採用が一般的
日本では特定の部門からの採用ではなく、部門をすべて統合したひとつの会社として採用する、総合職採用が主流です。
しかし、中国では仕事内容・勤務地・待遇などを事前に決めた職種別(ジョブ型)採用がほとんどです。
日本がチームやジョブローテーション制度など、幅広い職種を経験しながら働くのが主流であるのに対し、中国はひとりひとりの専門分野に特化しその職種を極めていくという働き方が一般的です。
大学1、2年生のうちから準備を始める学生も多い
日本では、大学3年生になってからインターンに参加し大学4年生になったら内定をもらうという基本的なスケジュールが決められています。
しかし、中国では大学1年生や2年生のころからインターンシップなどの活動をし、水面下で大学3年生や4年生に本格的になる就職活動に備えています。
ポテンシャル採用ではなく実力勝負
日本の企業は就業経験が少ないことを前提に採用をするので、実績だけでなく意欲や人物像に比重をおいて評価するポテンシャル採用をおこないます。
そんな日本とは対照的に、中国の就活は実力主義です。
学歴だけでなく、大学での研究・インターンシップ・海外留学などの成果を総合的に見て評価し、採用を判断します。
中長期のインターンシップが重要
日本のインターンシップは1日職業体験型のような短期インターンが多いのに対し、中国の短期インターンは最低でも1ヶ月からが基本です。
内容も非常に実践的で、プロジェクトの一員として責任ある仕事を任せられ、社員同様に売り上げに貢献することを求められます。
このようにインターンシップで実務経験を得ることで社会人としての生活を体験することができ、就職活動に向けての心構えを作るのに非常に有用であると考える中国人学生も多くいます。
企業ホームページからの直接応募が多い
日本では就職活動のナビサイトを通じて、企業とのやり取りをおこない、書類選考や面接専攻に進むことが多いです。
対して中国では学生が直接企業に応募することがスタンダードとなっています。
大企業になると自社で採用サイトを立ち上げて、学生のエントリーを募集することもありますが、基本的には学生がホームページなどを自力で調べ、メールで履歴書を送ることが多いようです。
履歴書は形式自由なのでアピールの場
中国では日本のように履歴書のフォーマットが決まっていません。
そのため、履歴書の構成を工夫し、自分の経験やキャリアをどのように表現するかが選考を受ける上で重要になります。
大量に送られる履歴書の中でも採用担当者の目にとまるよう、自分の働きたい職業に合わせたて自分の個性と能力を効果的に表現することが大切です。
中国人の新卒採用を成功させるためのポイント
中国人の就職活動は、日本人の就職活動とは大きく異なりますので、中国人の新卒採用を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。
インターンシップで企業理解を深めてもらう
中国人の学生は、インターンに参加することで実務経験を積むことを重要視しています。
そのため、短期・長期を問わず、インターンシップを頻繁におこなうことで企業理解を深めてもらう機会を増やしましょう。
日本でおこなうインターンシップは、大学3年生以降を対象に開かれることが多いですが、中国では多くの学生が大学1年生の段階から就職を見据えてインターンシップへの応募を始めます。
インターンシップの開催頻度を増やすだけでなく、大学1、2年生も応募可能にすることで、中国人の学生も参加しやすくなります。
具体的な業務内容を明確に伝える
中国の採用形態は、職務内容・勤務地・勤務時間などがあらかじめ決められたうえで採用する「ジョブ型採用」をとっています。
日本の雇用は、部門をすべて統合したひとつの会社として採用する総合職採用がほとんどで、就職してからの職務内容が定まっていません。
そのため、ジョブ型採用に慣れている中国人の学生にとっては適応しにくい可能性があります。
対策としては、できる限り実際の業務が伝わりやすい内容の説明会を開催したり、ホームページを作成したりするのがおすすめです。
また、社内に中国出身者がいる場合は、「中国出身であることがどのように業務に役立っているか」を伝えると興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
企業ホームページの採用情報を充実させる
中国では、企業に直接履歴書を送って応募することがほとんどなので、中国人の学生にとってはナビサイトでの応募のみだと仕組みが分からず応募できていないケースも考えられます。
採用専用サイトを作るなどして、自社ホームページから応募できるようにすると、中国人の学生の応募を増やすことにつながるでしょう。
履歴書などの提出物の自由度を高める
中国人の学生にとって日本の一般的な履歴書は、難解な日本語が多いため本人の魅力をうまく表現できていない可能性があります。
動画や自己PRシートなどの自由度の高い選考をおこなえば、人柄をより理解しやすくなるでしょう。
採用後のミスマッチを防ぐためにも、より学生の人柄を引き出せる形式を利用することがおすすめです。
中国人に認知度の高い場所に求人を出す
大手ナビサイト以外にも、ハローワークや語学学校、中国語特化の求人サイトなど、中国人の学生の目につきやすい場所に求人を出すとよいでしょう。
また、中国に出向いて合同説明会に参加するのも効果的です。
近年は日本企業に特化した説明会も増えているので、そのようなサービスを活用してみてもよいでしょう。
中国語人材に特化した求人サイトTENJee
中国人の学生の目に触れる機会が多いサイトとして、中国語人材の専用のサイトであるTENJeeがおすすめです。
数ある外国人向けの求人サイトの中でもTENJeeは中国語人材に特化している点が特徴です。
登録している求職者も中国語を活かして仕事をしたいという強い意志を持っているため、高い語学力を持った即戦力と出会いやすいといえます。
幅広い業界・職種の求人が集まっているので求職者からの認知度が高い点も特徴のひとつになっています。
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中国人採用のポイント&注意点
高い語学力や中国本土の価値観、流行を車内にもたらしてくれる中国人人材は企業にとって、非常に魅力的な存在です。
文化や言葉の違いなど、中国人採用を成功させるためにぜひ留意しておいていただきたいポイントや注意点をご紹介します。
在留カードを確認する
在留カードは、在留資格や在留期間などが記載されたICチップ付きのカードです。
このカードは身分証明書として利用することができ、応募者の身元を確認するために必ずチェックしておきましょう。
また、在留カードでは、在留資格を確認することができます。
他にも、中国人の学生を採用するにあたって必要になる書類がいくつかあります。
以下のサイトで詳しく解説しているので、ぜひご確認ください。
就労には在留資格の取得・変更が必要
外国人が日本で働くためには、就労ビザが必要になります。
就労ビザとは就労が認められている在留資格の通称で、その種類によっておこなうことができる活動が大きく変わるため細心の注意が必要です。
なお、新卒で採用する場合に応募者となる中国人留学生は「留学」という在留資格を持っています。
留学の資格では就労が認められていないので、入社が決まり次第変更の手続きをとるようにしてください。
中国在住の学生の場合には追加のフォローが必要
中国在住の学生を採用する場合、入国の手続きや渡航費・生活費の補助が必要になる場合があります。
学生とよくコミュニケーションをとって、どのようなサポートができるかをよく検討しましょう。
慣れない外国での手続きは中国人学生にとっては難しい部分も多いため、会社側が積極的な支援をおこなうことが大切です。
ビザの取得方法に関して詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
保有資格だけで判断を下さない
就職活動に向けて資格を取得する学生は多いです。
日本語の能力を測るものとして、様々な日本語能力の資格があり、これらを保有している応募者は多いかもしれません。
客観的にスキルを可視化できる資格は有効な判断基準ですが、それだけを頼りに選考を進めることはおすすめできません。
資格によって測ることができる日本語能力は異なり、ビジネス用語への理解度や会話力などを資格だけで判断するのは難しいといえます。
実際に面接などでのコミュニケーションの様子なども含め、複合的な判断を心がけることが大切です。
中国人の学生の日本語能力を測る際のポイントについては、こちらのサイトをご覧ください。
文化の違いに歩み寄る姿勢が肝要
国によって、ビジネスにおけるマナーや価値観にも違いが出ます。
例えば、中国では曖昧な表現を避けはっきりと意見を伝えることが誠実な態度として重視されています。
しかしながら、そのような伝え方が日本人にはきつく聞こえ、悪い印象に繋がってしまうというケースも考えられます。
文化や価値観の違いによってトラブルが起こることを防ぐためにも、日本の価値観を押し付けるだけでなく、中国の文化についても配慮しながらお互いに理解を深めることが重要です。
こちらの記事では日本と中国のビジネス文化の違いを詳しく解説しているのでぜひお役立てください。
中国人の新卒採用を慎重に行って、大きな戦力を得よう
中国人学生は、高い語学力や熱意を兼ね備えており、企業にとって非常に魅力的な存在です。
中国人の新卒採用を進める上では、中国と日本の文化の違いや就職活動を取り巻く状況の違いについて理解することが大切です。
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