インバウンドの増加やグローバル化の進展などに伴い、外国籍の人材を雇用する企業も増えています。
語学力や異文化経験のある外国籍人材は、企業にとっても重要な戦力です。
特に中国は日本を訪れる観光客だけでなく、日本に滞在する在留外国人の数も最も多い国です。
また、日本にとって中国は最大の貿易相手国でもあるため、サービス業やメーカーなど幅広い分野で中国語スキルの需要は高まっています。
しかし、一方で文化や価値観の違いから、採用後に他の従業員とのトラブルが起きてしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、中国人を採用する際におさえておきたい確認事項をご紹介します。
また、外国人ならではの手続きに必要な書類についても合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
面接は直接コミュニケーションをとれる貴重な場
選考活動の中でも面接は、求職者と直接コミュニケーションを図ることのできる貴重な機会です。
書類だけではわからない部分をしっかりと確かめるためにも、事前に質問内容をきちんと用意しておくことが大切です。
採用活動全体の注意点
採用活動全体の注意点については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
今回は、面接時の注意点に絞ってお伝えしましたが、採用する際のチェックポイントは他にもあります。
ぜひこちらの記事も合わせて参考にしてください。
▶︎中国人を採用する前に知っておくべき注意点について詳しく解説
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中国人の採用面接で聞いておきたい確認事項
中国人の求職者の面接をおこなう際に、聞いておきたい確認事項を7点ご紹介します。
会社とのミスマッチを防ぐためにもぜひ参考にしてください。
質問①「外国である日本で働く覚悟はあるか」
確認しておきたい質問の1つ目は「日本で働く覚悟」です。
異国であり、言葉や文化が異なる日本で働く覚悟を確認しておきましょう。
日本独自の仕事の進め方やビジネスマナーなど、当然ながら外国人だからこそ直面する困難は少なくはありません。
それでも日本で働きたいという強い意志があるかどうか、すぐに会社を辞めてしまう可能性がないかをしっかりと確かめておくことが大切です。
質問②「なぜ日本で働こうと思ったのか」
2つ目の確認事項は「日本で働こうと思った理由」です。
わざわざ外国である日本で働きたいと考えた理由を聞いておくことで、働くことへの熱意を測ることができます。
日本の文化への興味関心も理由にはなりますが、働く上での強い意志があるかどうかをチェックしておくことが大切です。
困難を感じてすぐに離職されてしまっては、採用担当者としても立つ瀬がありません。
日本でしっかりと働く意志を持つ人材であるかどうか見極めましょう。
質問③「なぜこの会社を選んだのか」
数ある日本企業の中からこの会社を選んだ理由もチェックしておきたい事柄です。
この質問を通して、会社の事業内容や企業理念への理解度を測ることができます。
また、「日本で働きたい理由」との一貫性も合わせてチェックしておきましょう。
質問④「日本に来て困ったことは何か」
実体験にまつわる質問は、場の緊張感をほぐす上でも有効です。
外国人にとっても比較的話しやすいテーマなので、より素に近い様子を伺うことができます。
また、ここで素直に日本の問題点を指摘してくる人材は企業のグローバル化やダイバーシティ化に必要な気質を持ち合わせているといえます。
新たな視点や価値観を社内に取り込むことも外国人採用のメリットのひとつなので、「会社の成長を促してくれる人材か」という観点でも評価してみてください。
質問⑤「これまでどのような仕事をしてきたか」
新卒の留学生であればアルバイト経験、転職活動者であれば職歴を尋ねることで、働くことへの慣れを測ることができます。
特に日本でのアルバイトや就労の経験がある場合、ある程度日本のビジネスマナーや仕事観に慣れていることが期待できます。
また、その就労経験の中で困ったことやその乗り越え方を聞くことで、「ストレス耐性」や「問題処理能力」についての判断材料にもなります。
質問⑥「配慮すべき注意点などはあるか」
身体的な配慮はもちろん、文化や宗教的に会社の配慮が必要なことはないか予め確認しておきましょう。
特に宗教上の配慮などは可能な限り会社側が柔軟に動く必要があります。
ですが、会社としても変えられない部分が出てくるのも仕方ありません。
入社してからトラブルに発展することがないように、面接の時点でしっかり確認をとることが大切です。
質問⑦「何か聞いておきたい質問はあるか(逆質問)」
日本の就職・転職活動でもおなじみの逆質問ですが、中国人の採用でも重要です。
企業研究の深さや志望度を測ることができる点に加えて、外国人ならではの視点で事前に確認しておきたいと感じることもあるでしょう。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、逆質問の時間を確保しておくことは大切です。
中国人の採用面接で確認すべき書類
面接時に確認しておきたい書類を解説します。
外国人労働者は、在留資格ごとに従事することができる仕事の種類が決まっています。
在留資格の変更もできますが、手続きに時間がかかるため面接の段階で確認しておくことが望ましいです。
外国人登録証明書
外国人が日本に90日を超えて滞在する場合、居住している市区町村に届け出ることで「外国人登録」をおこなう必要があります。
そして、6歳以上の外国人は、この「外国人登録証明書」の携帯が義務付けられています。
外国人専用の身分証明書のようなものということができます。
在留カード
在留資格や在留期間などが記載されたICチップ付きのカードを「在留カード」と呼びます。
顔写真付きで生年月日や国籍、住所などが記載されており身分証として使用される機会も多いカードです。
この在留カードを確認することで在留資格を確認できるため、忘れずにチェックしておきましょう。
パスポート
日本人にも馴染み深いパスポートも、身分証明書として確認しましょう。
在留カードなどの他の証明書類と照らし合わせるためにも、しっかりと確認しておきたい書類です。
就労資格証明書
就労資格証明書とは、その名の通り外国人が保有する在留資格において許可されている就労を証明するための書類です。
この証明書を確認することで、面接中の外国人が自社で働くことができるのか、在留資格の変更が必要なのかを確認することができます。
履歴書
他の求職者と同様に選考をおこなうために、履歴書の提出を求めている企業もあります。
面接官にとっても馴染みのある形式で使いやすいというメリットがあります。
求職者にとっては、日本語での書類作成は少々困難かもしれませんが、実際に働く上で書類作成能力があるかどうかを事前に確認できるという側面もあるといえるでしょう。
資格の証明書
日本語能力試験やTOEICなど、本人のスキルを証明する資格試験の証明書も必要に応じて提出してもらいましょう。
スキルの程度を判断する上で資格は効果的な情報です。
実際に証明書の写しなどを提出してもらうことで、より確実な評価につながります。
まとめ
中国人の採用において面接で確認しておきたいことをご紹介しました。
直接コミュニケーションをとることで、より深く相手の人柄を知ることができます。
入社後のミスマッチを防ぐために、採用担当者も予め質問を用意してから望んでみてください。
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2 thoughts on “中国人採用における面接での確認事項とおすすめの質問、提出書類”
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