Baidu(百度/バイドゥ)とは、中国最大のシェアを持つ検索エンジンをはじめ多様なサービスを展開しているインターネットサービス会社です。
Webマーケティング事業をはじめ、ソーシャルメディア事業やスマートフォンアプリ事業など多角的な事業を展開しながら、世界トップクラスのAI技術を誇っています。
そんなBaiduや成長意欲が高く、グローバルな視点を持って働くことができる中国企業へ転職をお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は、大手中国企業のBaiduの事業内容や特長、Baiduをはじめ中国企業で働くための方法ついて解説していきます。
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中国最大の検索エンジンサービス「Baidu」
Baidu(百度/バイドゥ)とは、中国最大の検索エンジンを運営しているインターネットサービス会社です。
中国では、中国政府に不都合な情報を閲覧させないようにインターネット検閲をおこなっているため、Googleなど中国以外のネットサービスを自由に使用することができません。
そのため、中国発のBaiduが中国国内で圧倒的なシェアを占めており、中国人や中国企業にとって無くてはならない検索エンジンです。
中国四大企業BATHのひとつ
Baidu(百度/バイドゥ)は、Alibaba(阿里巴巴集団/アリババ)、Tencent(騰訊/テンセント)、Huawei(華為技術/ファーウェイ)のIT企業4社の頭文字を取ったのがBATHです。BATHは、世界経済を牽引するIT企業Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字をとった「GAFA」に迫る勢いで成長していることから、GAFAになぞらえて命名されました。
アメリカGAFAに追随するBATHとは
世界経済を牽引するアメリカのIT企業GAFAに追随するBATHは、それぞれ以下のような主な事業をおこなっています。
・Baidu:検索エンジン
・Alibaba:ECサイト
・Tencent:SNS
・Huawei:デバイスの販売
BATHの詳しい事業内容や特徴についてはこちらの記事でご紹介しています。
設立者・設立年
Baidu(百度/バイドゥ)の設立者は、李彦宏(ロビン・リー)であり、北京大学卒業後ニューヨーク州立大学へ留学し、中国に帰国後2000年1月にBaidu,Incを創業しました。
また、日本法人として2006年12月に「バイドゥ株式会社(Baidu Japan Inc.)」を設立しています。
「百度(Baidu)」という名前は、「幾度も探す」という意味の百度という単語が出てくる宋時代の古い漢詩の一節から命名されました。
Baiduが展開中の事業内容
成長が著しいBaiduの事業内容についてご紹介します。
Webマーケティング事業
Baiduでは、中国最大検索エンジンであるBaidu上で掲載できる広告サービス「百度広告」を使用したWebマーケティング事業を展開しています。
百度広告を使用することで、10億人を超える中国インターネットユーザーに向けて、販売促進等を目的としたプロモーションをすることが可能です。
リスティング広告やアドネットワーク広告、インフィード広告、ブランドリンク広告など様々な種類の広告を出稿することができます。
ソーシャルメディア事業
中国最大の検索エンジンを運営しているなどサービス内容の類似から、Baiduは中国版のGoogleといわれることも多いですが、Baiduは検索エンジンだけでなくSNS機能を持ち合わせています。
Webマーケティング事業と組み合わせ、ソーシャルメディアを活用したPRをおこなうことが可能です。
スマートフォンアプリ事業
Baiduでは、スマートフォンアプリ事業も展開しています。
中でも日本では、SimejiとBaidu IMEの2つのアプリを提供しています。
Simejiは日本語入力&きせかえ顔文字キーボードアプリで、スマートフォンのキーボードを自分の好きなものにきせかえすることや、ユニークな顔文字をダウンロードすることができます。
Baidu IMEは日本語入力アプリで、Webページの情報を元に開発されているため、有名人や話題のワード変換を簡単にすることができると特長があります。
自動運転車事業
BaiduはAI技術を活用した自動運転プラットフォームを使用し、自動運転事業をおこなっています。
自動運転タクシー「Apollo Go」は、中国国内に続いて日本国内(東名阪、札仙広福)を含む全7ヵ所でサービスがスタートされ、2030年までに100都市によるサービス拡大を目指しています。
IoT製品事業
IoTとは「モノのインターネット」を指します。
従来までインターネット化されていなかったものをネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続させ、相互に情報交換をするという仕組みを提供しています。
popIn Aladdin(ポップイン アラジン)という世界初の照明一体型3in1プロジェクターもその一つで、高品質プロジェクター、高品質スピーカー、シーリングライト機能が搭載されています。
映像配信サービスも搭載されており、大人から子供まで楽しむことができる製品として人気が上昇しています。
そのほかにも中国本土にて多様なサービスを展開
上記で紹介した事業以外にも中国本土では多様なサービスを展開しています。
・ショートビデオプラットホーム
・オンライン百科事典
・Q&A掲示板
・クラウドサービス
・ナビゲーションサービス
・地図検索サービス
・MPS検索サービス
Baiduの強みや特長
Baidu(百度/バイドゥ)の強みや特長についてご紹介します。
世界トップクラスのAI技術力
BaiduはAI領域のリーディングカンパニーとして、自動運転プラットフォームや音声認識AIシステムの2つに新しく注力するなど、世界トップクラスのAI技術を誇っています。
特に自動運転プラットフォーム産業では、ソフトウェアはもちろんハードウェアにも乗り出し、新たなモデルケースの開発もおこなうなど挑戦を続けています。
日本でも「インフォキュービック・ジャパン」や「最優秀代理店」など名だたる賞を受賞しており、そのAI技術は世界的に認められていると言えます。
巨大な中国市場に与える高い影響力
Baiduは中国最大の検索エンジンであり、6万人以上のユーザーを抱えています。
中国国内ではトップのシェア率と独自のマーケティング施策を掛け合わせることによって、世界規模で見ても巨大な中国市場に高い影響力を与えることが可能です。
社会の変化に合わせて自社の強みを発揮している
社会の変化と自社の強みを発揮したビジネスを展開しているのも、Baiduの特長のひとつです。
ECビジネスが浸透し始めている背景から、AI技術やユーザー数など自社の強みを活用したさらなる拡大を目指し、博報堂DYグループ共同でソリューションを開発しています。これによってクライアントの越境ECビジネスや現地ビジネスの支援を可能にしました。
社員同士の切磋琢磨が成長を支えている
Baiduには、実力主義文化が根付いており、社員一人ひとりが高いモチベーションを持って働いているという特長があります。
常に社員同士が仲間、ライバルとして切磋琢磨をしているからこそ、多くのイノベーションを起こすことができています。
中国企業で働く魅力
中国企業で働くことの魅力についてご紹介します。
実力次第で大きくキャリアアップできる
中国では成果報酬型が採用されているため、勤続年数や経験に関係なく、実力次第で大きくキャリアアップをすることが可能です。
データなど目に見える数値で功績や規模感を明確に示すほど、会社側も評価しやすくなるためキャリアアップに繋げることができるでしょう。
中国系企業のキャリアアップについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
グローバルな働き方も可能
中国国内では市場規模や企業規模の拡大のため、海外展開を盛んにおこなう企業も多いです。
日本はもちろん、世界の様々な国とビジネスをすることができるためグローバルな働き方を実現することが可能です。
グローバルな働き方を実現することによって、視野を広くすることができる、世界の情勢を把握することができるなど多くのメリットもあります。
グローバル視点を持っている人材として評価も高まるので、今後のキャリアの幅を拡げることもできるでしょう。
Baiduや中国系企業で働くためには
Baiduをはじめ中国系企業で働くための方法についてご紹介します。
まずは求人サイトを利用して情報を集める
中国系企業への転職を考えている方は、まずはじめに求人サイトを利用するのがおすすめです。
求人サイトを利用することで、どんな職種を多く募集しているのか、中国の給与はどのくらいなのかなど、中国で働くために必要な基本的な情報を把握することができます。
また、中国企業に特化している求人サイトを利用することで、自身の理想とする求人を探すことができます。
中国語スキルを活かせる仕事専用の求人サイト「TENJee」では、中国語スキルのレベルに合わせて幅広い求人情報を取り扱っています。
効率的な仕事探しが可能なので、ぜひ一度、実際の求人をチェックしてみてください。

新卒で入社を目指すなら「日本法人」に応募する
新卒社員として、中国系企業への入社を目指したいという方は「日本法人」に応募をするのがおすすめです。
日本に居ながら中国企業のビジネスに携わることができる、日本中国双方の情勢を把握できるなど様々なメリットがあります。
スタートアップ事業に携われる可能性も比較的高く、若い内に裁量権を持って働きたいという方におすすめです。
新卒で中国企業へ就職する方法やメリット、注意点についてはこちらの記事でご紹介しています。
転職者は中国本土へ渡るという方法も
中国は日本と地理的にも近く、身近な国のひとつなので中国本土へ渡って転職をするというのもひとつの方法です。
中国本土へ渡って働く場合は、就労ビザの取得や中華人民共和国査証申請書などの手続きをおこなう必要があります。
分かりにくい中国系企業に転職する方法や、転職する際のポイントについてはこちらの記事でご紹介しています。
中国語スキルを取得することで有利に
即戦力を募集している中国企業も多いため、中国語スキルを取得しておくことで、就職・転職活動を有利に進めることができます。
特に可視化できる資格を取得すると、客観的な評価を受けやすくなるため有効的と言えるでしょう。
昇進するための条件として資格取得が規定されている企業もあるため、キャリアアップに繋げるために資格を取得する方も多いです。
中国語の2大資格である中国語検定とHSKについてはこちらの記事でご紹介しています。
まとめ
Baiduは中国最大の検索エンジンであり、世界に認められるほど高いAI技術を強みとしたAI領域のリーディングカンパニーです。
webマーケティング事業をはじめ、Baiduの事業は日に日に進化をしており、今後もさらなる発展を予想することができます。
博報堂DYグループと共同で進めている自動運転事業にも今後注目が集まるでしょう。
Baiduをはじめとする中国企業の日本進出は続々と増えているため、中国語スキルを持つ人材の需要はとても高まっています。
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