Huawei(華為技術 ファーウェイ)は、中国版GAFAのBATHの中の1社で、成長が著しく、独自の体制で進化し続けている企業です。
中国系の大手企業といえば、Huaweiをイメージする方も多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は世界的にも大きな企業の事業内容が知りたい、中国系の大手企業で働いてみたい方に向けて、Huaweiの事業内容や成長の要因、日本市場や日本人との関係性について解説していきます。
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Huaweiの主な事業内容
Huaweiは、今や世界で3本の指に入る大手通信機器メーカーです。
スマートフォン関連をはじめ様々な事業を手掛けていて、事業領域は今後もますます広がっていくことが予想されます。
事業①ネットワーク事業
創業以来Huaweiの心臓となってきたのは通信・ネットワーク事業です。
高性能かつ安全なクラウドインフラを提供することで、通信事業者の作業の効率化やビジネス領域の拡大による成長を支援しています。
事業②法人向けICTソリューション事業
Huaweiが近年特に力を入れているのが、優れた技術力を生かした法人向けのサービス提供です。
例えば、水道会社に向けたICTソリューション事業では、水道会社と協力して水道管にセンサーを取り付けて、人の目がなくても漏水を感知できる体制をつくることで、水道管のメンテナンスを今までより容易にできるようにしています。
Huaweiは、IT技術を駆使して水道菅だけでなく様々なインフラを整備、維持する次世代のスマートな街づくりを目指しています。
コンパクトシティ構想を推進していて、その一端としてICTソリューション事業をおこなっています。
事業③コンシューマー向け端末事業
より安価で高性能なスマートフォンやタブレットなどの端末を開発、生産する消費者向けの事業も行っています。
加えて、無線LANなどのモバイルブロードバンド商品も開発しています。 一般の方には最も馴染み深い事業なのではないでしょうか。
日本ではSIMフリー端末の売上が好調
日本では、端末事業の中でも特にSIMフリー端末事業に力を入れています。 SIMフリー端末にも関わらずカメラの性能にこだわるなど、技術力を生かした商品を展開しています。
Huaweiの基本情報
Huaweiは携帯電話の回線など、通信インフラに必要な通信機器を開発する企業として誕生し、そこから端末の開発や法人向けICT事業など幅広い事業をおこなうようになりました。 Huaweiの概要や強みはどのような部分なのでしょうか。
設立者・設立年
Huaweiは1987年にCEOの任正非(ジン セイヒ)らによって設立されました。
経済特区で多くの中国企業が拠点とする中国南東部の深圳(シンセン)に本社を置いています。
BATHの4社の拠点が集まるなど競争の激しい深圳で長年にわたって戦い、その中で成長してきたことからも、Huaweiの強さが窺えます。
ファーウェイ・ジャパンは2005年に設立
華為技術日本株式会社(通称ファーウェイ・ジャパン)は2005年に大手町を拠点に設立されました。
中国企業は日本を重要な市場の一つと位置付けており、格安SIMや通信事業などを中心に日本市場にも進出してきています。 現地人材を積極的に採用して地域に寄り添った事業を展開することがHuaweiの特徴で、日本では端末事業だけでなく、東日本大震災後のネットワーク復旧などにも携わっています。
Huaweiの強みや特長
Huaweiの成長の裏には様々な強みがあります。 特に企業形態や経営方法などは、他の大手企業にはあまり見られない特長です。
世界トップクラスの高い技術力
Huaweiはビジネス向け5Gの世界的普及を進めるなど、世界トップクラスの技術力を持っています。
利益の多くを研究開発に投資することで、長期的な高い技術力を手にしているのです。
さらに中国企業の中では比較的オープンな企業形態をとっており、欧米企業とも積極的に協力することで、ますますその技術力を高めています。
低価格帯から高機能モデルまで幅広いラインナップ
一般的に中国製品は低価格が魅力であることが多いです。
しかし、Huaweiは持ち前の技術力によって高機能な商品も開発しているので、低価格帯から高機能モデルまで幅広い商品を取り扱っています。
170カ国以上の国で事業を展開
Huaweiは、中国国内だけに止まらず、170カ国以上で事業を展開しています。
この数は、多くの海外企業との協力関係を持つことによって、海外での認知度やブランド力を高めていった結果といえるでしょう。
独特の経営体制で成長を続けている
Huaweiの創業者である任氏が「社員全員が経営者」と表現するように、持株制の非上場企業で役員の持株割合も少ないのが大きな特徴です。
さらにITや通信業界は変化が激しく、一人の意思決定に頼るのは危険だという考えから、CEOは任期わずか6カ月の輪番制で3人が選ばれます。
こうした独自の経営体制が、Huaweiの発展を支えています。
中国四大企業BATHのひとつ
BATHは急成長を遂げGAFAに追随する中国企業4社の頭文字を取ったものです。(Baidu, Aliaba, Tencent, Huawei)
14億人の中国市場を実質独占して急成長を遂げ、Huaweiは上場をしていないので時価総額は公表されていませんが、売上高を算出すると4社の中では1番で、世界でもトップクラスと推定されています。
Huaweiや中国系企業で働くためには
Huaweiをはじめ、多くの中国企業は世界的に存在感を強めていて、中国企業で働きたいという人も増えてきています。
中国企業への就職や転職を成功させるポイントを紹介します。
新卒か転職かで方法は変わってくる
新卒で就職か中途転職かで活動方法は変わってきます。
転職の場合はこれまでの業務経験や職歴を評価されるので、前職の仕事内容や経験によって変わります。新卒の場合は現地で働くよりも、日本国内の採用枠に応募することがおすすめです。
中国の就労ビザを取得する条件に「2年以上の社会人経験」が必要であり、新卒で中国国内の採用枠に入ることがかなり困難なためです。
中国語スキルがあると有利に
日本国内の枠に応募する場合は必須ではないですが、中国側の従業員やクライアントと関わることもあるので、中国語スキルがあるに越したことはありません。
HSKなどの資格を取得するのも有効です。
中国のビジネスマナーを踏まえて選考に臨む
中国と日本では、仕事への考え方や文化が異なります。
中国企業は日本企業よりも実績を評価する傾向にあるため、採用時も年齢や学歴より実績、経験を重視するので、その点を踏まえて面接対策をするとよいです。
仕事観の違いを理解することでキャリアアップを目指す
中国企業と日本企業では社風や仕事観が異なるので、日本の面接とは評価基準が異なる部分もあります。
中国企業は日本企業に比べて人間関係がドライで公私混同しない特徴があり、パーソナルな人柄の良さを1番に押し出すことは有効ではありません。
むしろ、仕事観や社風の理解することの方が、日本企業へ転職するときよりも重要になってきます。
中国企業と日本企業の違いを知った上で転職活動を始める
転職する際、転職先の情報を把握することは重要です。
中国企業は、日本企業と比べて福利厚生が薄い傾向があったり、中国本国の影響を受けやすかったりするので、あらかじめ理解した上で自身にあった職場を探すようにしましょう。
まとめ
Huaweiは、膨大な研究開発や様々な企業との協力により高い技術力を持つようになり、また持株制による経営やCEOの輪番制CEOなど独自の経営体制によって、世界有数の大企業に成長しました。
Huaweiの事業は通信事業をはじめ、実に幅広く展開しており、今後もさらなる発展が予想されます。Huaweiをはじめ中国企業が日本に進出する機会は増えており、中国語人材の需要は日本でも高まっています。
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