外国人採用向けの適性検査とは?主要な種類や特徴、実施目的・メリット

就職・転職活動において書類審査や面接と合わせて適性検査を実施する企業は多いです。

外国人採用においても適性検査を実施したいという場合には、外国人の方向けに特化した検査を実施することがおすすめです。

そこで今回は外国人向け適性検査の主要な4種類について、特徴や料金、重点的に測れる能力など詳しく解説します。

適性検査を実施することのメリットや実施形式など適性検査にまつわる疑問にもお答えしているので、ぜひ参考にしてください。

また、外国人採用において特に中国語圏出身の人材を探しているという方にはTENJeeの利用がおすすめです。

TENJeeは中国語スキルを持つ方専用の求人サイトなので、中国語人材に特化した採用活動が可能です。幅広い業界・企業が利用するサイトであり中国語人材からの認知度も高いので、より効率的に採用を進めたい方におすすめです。

興味をお持ちの方はぜひ一度、TENJeeの様子をチェックしてみてください。

適性検査で測れる要素とメリット

「適性検査」とはそもそもどんな試験を指す言葉なのでしょうか。

測定できる要素をふまえて、多くの企業が適性検査を採用に導入している背景にあるメリットを解説します。

大きく分けると「性格検査」と「能力検査」の2種類

適性検査と呼ばれる試験は「性格検査」と「能力検査」の2つに大別することができます。

「性格検査」とは被験者の考え方や性格における特徴をいくつかのパターンに分けて判別する検査です。

性格検査のメリットとしては、コミュニケーション能力やストレス耐性など思考の癖や特性を客観的な指標で分析することができ、面接や書類だけでは見抜けない性格面での判断材料になります。

正解、不正解があるわけではなく、応募職種への適性や企業風土との相性をみるための試験であり、入社後のミスマッチなど早期離職を防ぐ目的で実施されるケースが多いです。

「能力検査」とは、業務をおこなうために必要な基本的な能力を測る試験です。

試験方式によって測定できる能力は分かれますが、一般的には国語にちかい「言語」と算数や数学に近い「非言語」の2種類で区分されています。

文章読解力や計算処理能力、論理的思考力、一般常識などを測定できるため、面接や書類審査ではなかなかカバーできないスキルを測定することができる点がメリットといえます。

外国人向けの検査では「異文化への適応力」が測定できる

今回ご紹介する外国人に特化した適性検査には「異文化への適応能力」が測定できるという特徴があります。

性格検査の質問に異文化への適応力を測るための問いが多く含まれており、回答の分析結果においても被験者が異なる文化に対してどのように考え、対処する傾向があるのかを詳しく知ることができます。

採用後のミスマッチを防ぐためにも非常にメリットの大きいポイントです。

日本語スキルを測る検査ではない

注意が必要なのは、外国人向けの適性検査は日本語能力を測る試験ではないという点です。

むしろ、日本人向けの適性検査では外国語での受験ということがハンデとなって数学的能力や論理的思考力を正しく測定できないということを考慮して作られています。

日本語能力については、日本語能力検定などの資格試験や面接を通して判断する必要があります。

受験場所が選べるテストもある

適性検査の実施方式は企業側が指定することができます。

企業が用意した会場に被験者を呼び受験してもらう以外にも、自宅のパソコンで各自受験してもらう場合、適性検査に特化したテストセンターで受験してもらう場合などがあります。

テストセンターとは、公正な試験実施のために運営されている施設です。
顔写真による本人確認と試験中の監視、筆記用具なども会場が準備したものを使うなどカンニングを防ぐことができます。

適性検査の種類ごとに受験方式の選択肢も異なるので、どの適性検査を実施するかを決める判断基準のひとつともいえるでしょう。

外国人に特化した適性検査4選

外国人に特化している適性検査を4種類ご紹介します。

CQI

「CQI」はイムソウル社が運営している外国人に特化した適性検査です。

CQIの特徴は、基礎能力や性格特性ではなく、「異文化アダプテーション力」と「カルチャーフィット度」という2つの項目を測定できるという点です。

異文化アダプテーション力とは、異文化に対する柔軟性、適応性を意味します。
またカルチャーフィット度は日本の文化や価値観に対して被験者がどの程度適合しているかを意味します。

こちらの試験では論理的思考力や数学的能力などの基礎能力を測定することはできないため、必要な場合は別の試験と組み合わせる必要があります。

費用

CQIには年間に実施する回数ごとに料金が分かれており、最もスタンダードな「通常プラン」では103,000円です。

他にも半額プラン、カスタマイズプランが用意されているので、詳しくは以下の料金表を参考にしてください。

参考:CQIの料金(日本円)

対応言語

CQIが対応している言語は日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、インドネシア語、ミャンマー語の7つです。

GSPI3

「GSPI3」は株式会社リクルートマネジメントソリューションズが運営している外国人に特化した適性検査で、日本人向けの適性検査として広く利用されているSPIの外国人向けバージョンです。

日本人が受験するSPIを各言語で実施することで、性格検査・能力検査ともに日本人と同じ評価基準で被験者の能力を測ることができます。

そのため、外国人に限定した募集というよりは日本人と外国人が共に応募できる採用活動において役立ちます。

費用

GSPI3の費用は被験者1人あたり6,000円ですが、大人数に対して実施する場合は割引制度が適用されます。
詳しい料金形態については、以下のサイトを参照してください。

参考:SPI3「種類・料金」

対応言語

GSPI3が対応している言語は英語・中国語(簡体字、繁体字)・韓国語の3つです。

3E-IPテストグローバル版

「3E-IPテスト グローバル版」は、エン・ジャパン株式会社が運営している外国人に特化した適性検査です。

3E-IPテストの特徴は受験の所要時間の短さと分析結果のわかりやすさです。
能力検査が20分、性格検査が約15分の合計約35分で実施でき、分析結果もわかりやすい表現でまとめられています。

大人数の応募者の結果をチェックする必要がある担当者にとって、難解な日本語が省かれた結果は非常に助かるのではないでしょうか。

費用

3E-IPテスト グローバル版にはWebパックプランとWeb従量プランの2つがあります。
年間プランは120,000円で、月額プランは1ヶ月あたり15,000円の基本料金と1件あたり5,500円の採点料金が発生します。

料金についての詳細は以下の公式サイトを参照してください。

参考:3Eテストとは

対応言語

3E-IPテスト グローバル版が対応している言語は日本語・英語・中国語の3つです。

内田クレペリン検査

「内田クレペリン検査」は、株式会社日本・精神技術研究所が運営している言語をほとんど用いずに被験者の能力や性格の特性を測る試験です。

試験内容が特徴的で、受験者は長時間にわたる足し算など負荷のかかる仕事を一定時間おこないます。
長時間にわたって単調な作業を課すことで、被験者の「働きぶり」を分析することができます。

費用

内田クレペリン検査はオプションや実施項目、判定方式で細かく料金形態が分かれています。

最も安価な検査では1人当たり2,090円で実施できるため、測定したい項目などに応じて希望のプランを選んでみてください。

詳しい料金形態については以下の公式サイトから確認することができます。

参考:内田クレペリン検査「検査の流れ/料金」

対応言語

内田クレペリン検査では文字を使わずに測定するため、基本的にどの地域出身の方でも受験可能です。

ただし、実施方式については理解してもらう必要があるため、日本語以外にも英語・中国語(簡体字・繁体字)・ベトナム語・タイ語・ミャンマー語などでの説明動画も利用可能です。

外国人向け以外の主要な適性検査

外国人に特化したものではありませんが、日本の企業で一般的に実施されている主要な適性検査には以下のようなものがあります。

日本語での受験が必要にはなりますが、場合によっては導入してみても良いかもしれません。

・SPI
・玉手箱
・TG-WEB
・CUBIC
・GAB

適性検査を活用して外国人採用を円滑に進めよう

適性検査は、面接や書類選考と組み合わせることで外国人材の基礎能力や性格的特性を理解する助けになります。
入社後のミスマッチを防ぐためにもメリットは大きいといえるでしょう。

外国人採用をするなら求人の掲載方法も大切

外国人採用を実施する場合、まずは求人情報を公開し求職者に自社のことを知ってもらう必要があります。

この時、外国人材を募集するためには一般の大手求人サイト以外に外国人に特化したサイトを利用することがおすすめです。

外国人求職者からの認知度が高いほか、掲載時のフォーマットも日本語要件など外国人向けに特化した形式が用意されているため利便性も高いという特徴があります。

中国語人材を探すならTENJee

中国語圏出身の人材をお探しの方にはTENJeeのご利用がおすすめです。
TENJeeは中国語人材に特化した求人サイトなので、中国語に秀でた人材からの注目度が高いといえます。

幅広い業界・職種の求人が集まっているので、興味をお持ちの方はぜひ一度実際の求人情報をチェックしてみてください。

※中国語人材の採用に特化した求人サイトはこちらから

まとめ

外国語で能力検査を実施することで、応募者の論理的思考力や数学的能力を適切に評価することができます。

性格検査をおこなうことで、外国人ならではの異文化に対する適応能力という観点を深く分析することができるため、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。
ぜひ今回ご紹介した適性検査を活かして、外国人採用を円滑に進めてみてください。

また、これから求人情報を公開しようとお考えの方にはTENJeeのご利用がおすすめです。
日本にとって非常に重要な貿易相手国であり、観光客も多く来日する中国の文化や言語に精通した人材は、会社にとって非常に頼もしい戦力といえます。

ぜひTENJeeを利用して、魅力的な中国語人材を探してみてはいかがでしょうか。