新卒採用と中途採用の違いは?外国人のケースも併せて詳しく解説

従業員の雇用は、大きく分けて新卒採用・中途採用の2種類があり、新卒と中途採用では給与や採用理由、採用人数など多くの違いが存在します。

この記事では、新卒・中途それぞれの一般的なメリットやデメリット 、さらに外国人採用における新卒・中途のメリットやデメリットを解説し、新卒・中途それぞれの採用時のポイントを紹介します。

少子高齢化によって日本人人材が不足している現在、外国人労働力の需要が高まっています。
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新卒と中途の違い

一般的に新卒と中途にはどのような違いがあるのでしょうか。
大きく4つのポイントに分けて解説します。

社会人経験の有無

新卒と中途との最大の違いは社会人経験の有無です。

「新卒」という言葉は、昨年度末まで学生だった人のことを指すので、新卒には社会経験がありません。
社会人としての経験を経て転職する中途採用とは求職者のバックグラウンドやビジネスマンとしての基礎的なスキルという観点でも大きく異なるといえます。

なお、新卒の定義に関しては会社によっては卒業から3年以内とする場合もありますが、一般的には1年以内を新卒と見なすことが多いです。

採用基準となる箇所の違い

社会人経験の有無の違いがあるので、新卒と中途では採用基準が異なります。

一般的には、新卒採用は仕事への意欲や姿勢といった性格面やポテンシャルを重視するのに対し、中途採用はそれまで社会人として培ったスキルや経験を重視する傾向があります。

採用数や採用時期の違い

新卒と中途では採用数や採用時期が異なります。

日本では基本的に3月が年度末なので、新卒は4月1日から入社するように採用活動をし、一度に雇う従業員の数が多い傾向があります。

一方で中途採用は、人材が欠けたときや新しい部署を作るときなど、人員が欲しいときに欲しい人材を募集するのが一般的です。

したがって、雇う時期は決まっておらず一斉採用は少ないです。

給与の違い

新卒と中途では給与面にも違いがあります。

新卒は基本的に横並びで入社するので、一律の初任給を支給することが多く、部署や役職、業績等に応じて給与額の差が生じていく仕組みです。

しかし中途には、決まった給与額は存在しません。

中途で雇用する従業員のスキルや業務内容などの側面を検討しながら給与額を見積もり、査定します。
特に優れたスキルを持つ人材は需要が高く、少ない給与を提示すると他の企業に行ってしまう可能性が高くなるので求職者とのすり合わせが重要です。

新卒を雇用するメリット ・デメリット

新卒人材を雇用する際のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット①企業としての価値観ややり方を浸透させやすい

新卒は社会人経験がなく、他社の教育や文化に染まっていない存在です。
したがって、自社の理念や価値観を素早く浸透させることができます。

メリット②一斉採用により効率的に雇用・育成できる

新卒は同時期に中途と比べて多くの人材を採用するので、採用や育成を効率的におこなうことができます。

デメリット①育成コストがかかる

新卒で大人数を採用する場合、人数比で効率的に育成することはできますが、やはり育成のコストがかかります。

教育には金銭的なコストだけでなく教育係の配置や上司によるマネジメントの量が増えるので、育成する側の役割分担が重要になります。

デメリット②戦力として扱うまでに時間がかかる

新卒は社会人経験がないので、戦力として計算できるようになるまでに時間がかかります。
入社して最初の数ヶ月は研修に使われることも多いので、より長期的な目線で見る必要があります。

中途を雇用するメリット・デメリット

中途を採用するメリットやデメリットを紹介します。

メリット①即戦力として活躍できる

中途採用はスキルや経験を基準にして採用するので、基本的には綿密な研修を組まず即戦力として活躍してもらうことができます。

ただし、その分会社内のコミュニケーション方法や社内文化等については教えた方がよいでしょう。

メリット②他の企業での経験やノウハウをもたらしてくれる

中途採用者は、他の企業で働いてきた経験があるので他の企業での経験をノウハウとして自社にもたらしてくれる存在です。
会社の内部からは見えなかった観点を提供してくれるので、自社の改革に繋がります。

デメリット①自己流にこだわる可能性がある

過去の社会人経験がある分、前職でのやり方をそのまま使おうとする可能性があります。
こうしたずれが他の社員とのずれにもつながる危険性があるので、なるべく早く対応することが求められます。

デメリット②企業文化に馴染めない可能性がある

企業文化に馴染めない可能性は新卒でもありますが、中途の場合は過去の社会人経験とのギャップにより、馴染めない場合に溝が深くなる傾向があります。

面接で社風と馴染めるかを確認するだけでなく、入社後もコミュニケーション面でフォローするとよいでしょう。

外国人の採用について

新卒、中途の違いについて説明してきましたが、そもそも日本は少子高齢化によって労働力不足が深刻な問題になっています。

日本の人手不足を補う存在として、現在多くの業種で外国人労働力が注目されています。

外国人労働力は、労働力が溢れていて自国に仕事がない、自国よりも良い待遇の仕事をしたいなどの理由で日本にやってきます。

ここでは以上のような外国人労働力を採用するメリットを紹介します。

外国人を採用するメリット

外国人を採用するメリットは、労働力不足解消だけではありません。
考えられる大きなメリットのひとつは、外国語を話せる人材という点です。

海外にモノやサービスを提供したい、海外で事業を展開したいという場合、英語や中国語をはじめとする外国語スキルが重要になります。

また、生活してきた文化や背景が異なる人材を採用することで、社内に新たな発想やアイデアが生まれる可能性が高まります。

外国人を採用するメリットや外国人の新卒・中途それぞれの特徴を紹介します。

以下の記事では、外国人、特に中国人に焦点を当て、採用するメリットや注意点について詳しく解説しています。

外国人を新卒で採用する

外国人を新卒で採用する場合、日本にもともと住んでいる、あるいは日本に留学していた学生を採用するケースがあります。

ポテンシャル重視の採用など基本的な部分は日本人の新卒採用と同じですが、特に語学力を期待して採用することが多いです。

外国人社員を職場に迎える場合に文化や価値観の違いが障壁となるケースも多いですが、社会人経験のない新卒の場合、他の日本人新入社員と同様に一から日本の仕事観や日本のビジネスマナーを覚えてもらえてもらうことで、トラブルも起こりにくいといえます。

また、海外の大学は夏に卒業などの場所もあるので、9月入社の受け入れなどの体制をとると求職者が増える可能性があります。

以下の記事では、外国人の中でも特に中国人の新卒採用を成功させるためのポイントについて詳しく解説しています。

外国人を中途で採用する

外国人を中途で採用する場合は、技能実習や他社での業務で経験を積んだスキルのある人材を雇用することが基本的です。

看護や介護など、特に人材不足が目立つ業界では外国人採用の増加傾向が強いです。

また、新卒と同様に語学面を評価して採用するケースも多くあります。
特に海外企業で商談等の経験のある人材は、外国企業との関わり方のコツやスキルを会社に還元してくれることも期待できます。

新卒採用時のポイント

新卒採用をする際のポイントをご紹介します。

長期的な採用計画や流れを公開する

新卒は採用人数が多いぶん応募者も多いため、複数の選考をすることもあるかと思います。
この際に選考の仕組みや流れが分かりづらいと、応募の諦めや内定辞退につながる恐れがあります。

特に外国人材の場合、多くの学生が一斉に就職活動を進める日本の方式に慣れていません。
そのため、不安を取り除くためにも面接の回数や実施期間の目安など先の見通しが建てられるよう配慮することがおすすめです。

育成とセットで採用を計画する

新卒はただ多くの人材を雇用すればよいというものではありません。

入社後にどのような人材に育てるかという過程までセットで考えた上で採用・育成のプランを組み立てることが重要です。

日本語能力に長けている外国人材であっても、業界用語や専門的な表現、ビジネス敬語などの日本語には馴染みがないケースは多いです。

日本独自のビジネスマナーなども交えながら、入社後の育成計画を充実させることがポイントといえます。

媒体選びをする

自社のホームページでのみ求人を募集すると、求人が認知される範囲が狭くなってしまいます。

そこで就職・転職エージェントを通して求人を掲載するなど、求人掲載の媒体選びは人材獲得に大きく影響します。

近年ではSNSを利用した求人広告も増えてきました。
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Weiboの仕組みや企業アカウント登録方法についてはこちらの記事で解説しております。

中途採用時のポイント

中途採用時のポイントをご紹介します。

採用計画を立てる

まとまった人数を一度に確保する新卒採用に対し、中途採用はよりピンポイントに必要な人材を必要なタイミングで獲得することを目的として実施されるケースがほとんどです。

入社時期が慣例として定まっている新入社員に対し、中途採用の場合は離職や休職等で突発的に抜けた穴を埋めるために実施されるケースも多くあります。

このような場合、採用後に配属するポストがある程度定まっているからこそ、求める人材像とマッチしているかどうかをしっかりと見極める必要性があるといえます。

事前に採用計画を立てやすい新卒採用と比べて、臨機応変な対応が求められる場面も多くありますが、任せたい仕事の内容や職場の状況を明らかにし、明確に採用基準や入社までのスケジュールを定めておくことが重要です。

過去の業務内容や経験ベースで面接する

即戦力を求める中途採用では、採用後いかにスムーズに業務に適応してくれるかを見極めることが重要です。

この時に大きなポイントとなるのが、過去の業務内容や職場での経験などの具体的な事実・エピソードについて質問することです。

会社によって、集まる人員のスキルや人数など状況は様々です。
関わったプロジェクトの規模感や成果、取り組む上で意識した点などできる限り具体的に訪ねることで、自社に入社した際にどのような形で貢献してくれるかイメージしやすくなるでしょう。

これは外国人採用においても重要なポイントです。
日本と海外とでは、仕事に対する向き合い方や職場での役割分担の方法に違いがあります。

異なる企業文化での経験を持つ外国人材を採用する際には、前述した通りその人がどのような価値観を持って、どのような状況に対処してきたかを具体的に理解することがより大きなポイントとなります。

なお以下の記事では、外国人を中途採用する際の面接方法やポイントなどをさらに詳しく解説しています。

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まとめ

新卒採用と中途採用は、評価するポイントや採用時期、採用数、給与など多くの点が異なります。

新卒は自社の価値観を浸透させやすいが一人前になるまでにコストと時間がかかる、中途採用は即戦力として期待できるが社風に馴染めないリスクが高めであるなど、それぞれにメリットとデメリットがあります。

採用する際は将来的に担当させる業務など長期的な目線を持って計画を立てることで、双方のすれ違いを少なくすることができます。

また、少子高齢化で日本人の人材不足が深刻なため、外国人の需要が高まっています。

外国人を採用する際は語学力や日本の文化とのすり合わせといった側面を評価するとよいです。

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