中国語を活かして働きたいという方に、おすすめの職種のひとつに「経理」があります。
日本に進出する中国系の企業も増えていることもあり、日本国内でも中国語・日本語両方のスキルを持つ人材を積極的に採用している企業が多いです。
そこで今回は「経理」の仕事に着目して、求められるスキルや詳しい仕事内容を解説します。
経理に向いている人の特徴についても合わせてご紹介するのでぜひ参考にしてください。
経理に限らず、中国語を活かせる仕事を探す際におすすめの求人サイトのひとつに、TENJeeがあります。
中国語に特化したサイトなので、他の求人サイトよりも簡単に語学力を活かせる仕事を探すことが可能です。
まずは一度、どのような求人情報が掲載されているのかチェックしてみてください。

経理に求められる中国語・日本語の語学レベル
経理の仕事において求められる中国語・日本語の語学レベルについてご紹介します。
会話力より読み書き能力
経理に求められる語学力の特徴としては、会話力よりも読み書き能力が重視されるという点があげられます。
書類の作成やデータの集計・管理などの業務がメインとなってくるので、複雑なコミュニケーションが問われる場面は比較的少ないといえます。
会話力にはあまり自信がないという方でも安心して挑戦することができる仕事のひとつといえるでしょう。
中国語・日本語共に中上級が目安
経理に求められる語学力の程度を資格で表す場合、語彙や文法に関して中国語スキルはHSK5〜6級程度、日本語スキルの場合は日本語能力試験N1〜N2程度が一般的です。
コミュニケーション能力は、日常会話レベルでも問題無い場合が多いので、経理を目指す際は中上級レベルの読解力が求められているといえます。
経理に関する専門用語の知識は必要
基本的な語学力の程度は中上級レベルですが、加えて経理の専門用語についての知識も必要です。
入社後に基礎知識について社内研修をおこなう企業もありますが、あらかじめ基本をおさえておいた方が採用時に優先される傾向にあるといえます。
基本的な語学力に加えて、経理についてもある程度学んでおきましょう。
業務経験があるとチャンスが広がる
「経理」という形で働いていなくても、上記の業務内容に近い仕事をしていた場合は、経理としての転職のチャンスが広がります。
例えば、学校の活動やアルバイトで会計の業務を担当していた経験があれば、それを強みにすることができます。
また、中国語として経理の仕事をしていた場合は、業務内容を詳しく話すことができると面接での評価が高まりやすくなります。
経理の仕事内容
経理は、会社のお金に関する記録を作成することが主な仕事内容です。
一般的に会社全体のお金の流れを把握し、金額に換算していく作業をおこないます。
次に経理の主な業務内容を4つに分けてご紹介します。
「出納(すいとう)」
出納とは、現金や預金などのお金を出し入れする業務を指します。
社員の出張費や交通費の建て替えや備品の購入といった、会社の経費に当てられるお金を管理する仕事です。
「起票」
起票とは、取引や出納の履歴を伝票として記録する業務を指します。
この伝票は証拠の役割があり、帳簿の作成時にも必要となる重要な書類です。
「記帳」
記帳とは、取引や出納の記録を勘定科目といわれる項目に基づいて分類(仕分け)して帳簿に記録する業務を指します。
記録に用いられる帳簿にはいくつかの種類があり、それぞれ分類方法や記入の方式が異なるため、経理はそれぞれのルールを把握しておく必要があります。
「集計」
集計とは、記帳した帳簿のデータを集計する業務を指します。
この時集計したデータに基づいてさらに表を作成するなど、お金にまつわる情報を整理する作業も経理の仕事に含まれます。
経理の仕事に求められるスキルや能力
経理の仕事で求められるスキルや能力をご紹介します。
簿記のスキル
経理の仕事のうち、特に「起票」「記帳」では簿記のスキルが必要になります。
具体的には、企業のお金の動きを帳簿に記録し、決算時に正確な「財務諸表」を完成させることができるスキルです。
簿記のスキルは日商簿記検定で測定することができるので、まずは2級の合格を目標にすると効率よく簿記の勉強をすることができます。
数字やデータを分析する能力
経理の主な仕事は数字やデータの整理、集計です。
集めた数字やデータを分析して会社の今後の財政の見通しを立てるので、経理の立場で分析までおこなうことができると評価されやすくなります。
日常生活から数字や統計などを意識して生活することで、数字やデータを分析する癖をつけることができます。
オフィスワークが可能なパソコンスキル
経理の仕事では、会計ソフトや表計算ソフトを用いて仕訳や記帳をおこないます。
財務諸表の作成や会計情報の分析では数式を使うことになるので、Excelをはじめとする最低限のパソコンスキルが必要になります。
また、関係する部署とのコミュニケーションを円滑にするためにメールや文書作成などオフィスワークに必要な最低限のスキルは持っておくと便利です。
新しいことに対応するスキル
お金の扱い方や税金のかかり方など、経理に関係する法律や制度は日々変化していきます。
そのため、一度簿記のスキルを身につければ完璧ということではなく、知識や情報をアップデートしていくことが必要です。
経理の仕事では、新しいことに対応するスキルや積極的に情報を取り入れるアンテナを張る力が重要になります。
経理に向いている人の特徴
経理の仕事に向いている人の特徴についてご紹介します。
数字やデータの分析が好き
数字やデータを分析することが好きな人は経理に向いているといえます。
経理の主な仕事は数字やデータの整理・集計であるため、これらの業務にやりがいを見出せる人は経理の仕事がおすすめです。
コツコツと作業を続けるのが好き
机に向かってコツコツと作業を続けることが好きな人も、経理の仕事がおすすめです。
経理は基本的にデスクワークで、さまざまなデータやお金の流れをひとつひとつ整理する作業が多い為、これらにやりがいを感じる方も経理に向いているといえます。
細かなミスにも気づくことが多い
細かなミスに気付くことができる力は経理において重要です。
お金にまつわるデータを扱うため、少しのミスでも大きな問題につながります。
さまざまなデータを扱いながら、何か不備があった際に気付くことができる方は経理の仕事に向いているといえるでしょう。
中国語を活かせる経理の求人を探すポイント
中国語スキルを活かすことのできる経理の仕事を探す際に、意識したいポイントについてご紹介します。
中国語に特化した求人サイトを活用する
中国語に特化したサイトを活用することで、より簡単に効率良く仕事を探すことができます。
中国語スキルを活かせる仕事専門の求人サイトTENJeeでは、経理をはじめ幅広い業界・職種の求人情報を多数掲載しています。
それぞれの仕事に求められる語学要件やスキル、詳しい仕事内容についても記載されているので、まずは一度どのような仕事があるのかチェックしてみてください。

経理に役立つ資格を習得する
経理の仕事に活かせる資格の取得は、就職・転職活動において非常に重要です。
日商簿記検定
「日商簿記検定」は経理の基本的な知識を総合的に身につけることができる検定です。
3級から1級までがあり、一般的に経理の採用で評価されるのは日商簿記2級以上とされています。
また、学歴や年齢に関係なく受験する級を選ぶことができます。
経理においてキャリアアップを目指す際にまず押さえておきたい資格といえるでしょう。
BATIC(国際会計検定)
「BATIC(国際会計検定)」は国際的な会計基準についての知識を測ることができる試験です。
出題は全て英語で、外資系企業や海外進出をすすめる日系企業において評価につながりやすいという傾向があります。
求められる英語力はTOEIC400〜450点程度とされており、英語で簿記を作成・説明する能力と国際的な基準に基づいて財務に関わる表を作成する能力が問われます。
公認会計士
「公認会計士」は監査や会計業務の高い専門性を測ることのできる国家資格です。
医師・弁護士と並ぶ難易度の高い資格ですが、応用範囲が非常に広いため、資格を取得することでさまざまな企業・団体の組織内会計士としての勤務や独立して開業することも可能になります。
税理士
「税理士」は税務における高い専門性を測ることのできる国家資格です。
社内でのキャリアアップに繋がることはもちろん、独立して開業することも可能です。
その分難易度が高くはなりますが、必要とされる5科目をバラバラに受験することができ、一度合格した科目に有効期限がないため、長期的に少しずつ取得を目指すことができます。
資格で語学スキルを可視化する
語学力についても資格を取得することでスキルを可視化することが重要です。
こちらの記事では、日本語の資格の種類やそれぞれの特徴についてご紹介しています。
自分にあった資格を選ぶ際に参考にしてください。
こちらの記事では、中国語の資格について種類とその特徴を解説しています。
資格ごとに重点的に測ることのできる能力が異なるので、自分の志望企業などに合わせて受験することがおすすめです。
まとめ
会社のお金に関する情報を整理する経理の仕事は、あらゆる企業・団体において必要とされる仕事です。
日本に進出する中国系企業も増えている中で、語学力と経理に関するスキルの2つを活かすことで、より自分にあった働き方が見つかるのではないでしょうか。
TENJeeでは中国語スキルを持つ人材を積極的に採用している企業の情報を多数紹介しています。
詳しい仕事内容や募集要項、福利厚生についても詳しく記載されているので、ぜひ一度実際の求人情報をチェックしてみてください。
