中国の有名ゲーム会社やゲーム市場の現状、中国語を活かして転職する方法を解説

中国のゲーム会社は人気のアプリゲームやオンラインゲームを制作し、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を遂げています。

ゲーム好きな方の中には、気に入ってプレイをしていたゲームが中国発のものだったと知って驚いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、中国のゲーム会社の成長ぶりに興味を持ち、中国のゲーム会社やゲーム市場について詳しく知りたいと考えている方も少なくないかもしれません。

本記事では、中国のゲーム市場の現状や有名なゲーム会社について解説します。
また、中国のゲーム会社で働くことを検討している方に向けて、具体的な準備方法もご紹介しております。

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中国のゲーム市場の現状

現在の(2022年6月調べ)中国のゲーム会社の市場状況について解説します。

国内外でのアプリゲームの人気

現在、中国製のアプリゲームは世界中から人気を集めています。

コロナ禍によりアプリゲーム市場全体が売り上げを伸ばしましたが、中でも中国のゲーム会社が手掛けたアプリゲームは売り上げの世界ランキングでも上位を占めています。

中国国内での厳しいゲーム規制

ゲーム会社が世界的な人気タイトルを開発する一方で、中国国内では政府が厳しくゲームを規制する動きが強くなっています。

未成年者に対する厳しい制限

2021年の9月から中国国内では、未成年者のゲーム使用に関して厳しい制限が設けられました。
オンラインゲームの提供を週末の3日間、それぞれ20時から21時までの1時間と限定する、プレイ時間の厳しい制限が与えられています。

加えて、ユーザーアカウントを実名で登録する規則を作り、個人のプレイ時間や課金状況を監視できる体制作りも指示されました。

ゲーム規制は未成年者のゲーム依存への対応策として講じられたものですが、ゲーム会社にとっては、未成年者を対象にしたゲームが売れにくくなる、課金額が減少するなど、苦しい政策だといえます。

新規ゲームに認可が下りない事態も

中国政府のゲームに対する厳しい目は、ゲーム開発にも向けられています。
中国ではオンラインゲームをリリースする際、政府から事前に承認を受けることが義務付けられています。

2021年には政府が新ゲームに対し全く承認を下ろさないという事態も発生し、1万社以上の企業が倒産に至るなど、中国のゲーム市場は大打撃を受けました。
その背景には、承認の際のチェック項目の厳正化・娯楽的な内容に対して政府が難色を示しているという事情がありそうです。

海外市場への進出

中国国内でゲームに厳しい規制が設けられているため、中国のゲーム会社は海外市場への進出を積極的に考えています。

進出先として魅力的な日本

海外市場への進出に前向きな姿勢を示す中国ゲーム会社は、特に日本を魅力的な市場として捉えています。
日本は1人当たりのスマホアプリの課金額が世界で最も多く、高い収益が見込めるためです。

また、中国のゲーム会社が開発した製品が日本国内で順調に売り上げを伸ばしている点も、日本への進出をポジティブに考える要因になっています。

支社・支部を日本に置くゲーム会社も多い

中国のゲーム会社の中には、支社や支部を日本に構えている企業もあります。

中国のゲーム会社の中には、日本のイラストレーター・声優を起用する、社名よりもゲームタイトルを全面に出すといった工夫を施し、日本人向けに「中国産日系ゲーム」を開発しているところも多いです。
そのため、中国のゲーム会社が開発するゲームに日本人が携わる機会があります。

実際に日本人に対して、翻訳・シナリオライター・アートディレクターといった幅広い職種での求人が出されています。

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中国の代表的なゲーム会社

中国の代表的なゲーム会社についてご紹介します。

Tencent

中国を代表するゲーム会社にTencentがあります。
クロスファイア、クラッシュ・オブ・クラン、王者栄耀といったゲームはいずれもTencentが手掛けたものです。

さまざまなゲーム制作会社を買収するなど企業規模を拡大させており、世界ブランドランキングでは近年TOP10入りを続けている大企業です。

中国四大企業を指す言葉に「BATH」がありますが、Tencentはその1つに含まれています。

本企業のゲーム事業は強く、世界中のゲーム会社への出資も積極的におこなうなど、ゲーム業界においては世界最大手の一大企業といっても過言ではありません。

Tencentについて、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

miHoYo

miHoyoも中国のゲーム会社の代表格です。
開発したゲームには、原神、崩壊学園、崩壊3rd、未定事件簿が挙げられます。

企業スローガンに「TECH OTAKUS SAVE THE WORLD(技術的なオタクが世界を救う)」を掲げていることでも話題になった会社です。

求人情報を見ても、開発ゲームをやり込んでいることが分かる文章や写真の任意提出を求める、オタク文化に精通している人物像を理想とするなど、ゲーム愛を重んじる社風であることが窺えます。

miHoyoはグローバルな採用活動をおこなっており、日本にも渋谷に支社を設けています。
日本人も活躍できるチャンスを掴みやすい会社だといえるでしょう。

NetEase Games

荒野行動、陰陽師本格幻想RPG、ライフアフターといったゲームを次々と開発し、人気を集めている会社がNetEase Gamesです。

NetEaseは当初フリーメールやポータルサイトの運営といったネットワークサービスを扱う企業でしたが、NetEase Gamesの名前でゲーム業界にも参入し、多くのヒット作を手掛けています。

NetEase Gamesでは日本の拠点として「桜花スタジオ」を設立し、日本語への翻訳事業やゲームコンテンツ制作をおこなっています。
2016年に設立と比較的新しい会社でありますが実績も豊富であり、新進気鋭な会社だといえます。

NUVERSE

近年注目を集めているゲーム会社にはNUVERSEが挙げられます。
NUVERSEはTikTokを運営しているByteDanceのグループ企業で、ゲーム事業に参入しています。

2021年の4月には、東映アニメーションと共同で日本の大人気少年漫画・ワンピースを題材としたワンピース熱血航線を中国本土でリリースしています。

本作は強い支持を受け、中国国内のApp Storeランキングでも上位ランクインを果たしました。

ワンピース熱血航線は中国本土でのリリースとなりましたが、日本の漫画作品を使用してのゲーム開発からは今後の日本を視野にいれた事業展開も予測されます。

今後の動向を是非チェックしておきたい中国のゲーム会社です。

37 Interactive Entertainment

中国の代表的なゲーム会社では、37 Interactive Entertainmentも見逃せません。
レジェンドオブリング、魔王と100人のお姫様、三国英雄たちの夜明けはどれも本企業が打ち出したゲームです。

本企業はゲーム開発だけではなく、映画や音楽、アニメ、VRといった幅広い娯楽事業も手掛けている企業です。

中国国内に複数支社を構えているほか、日本や韓国、東南アジアなどのアジア圏や北米、ヨーロッパと世界全体に支社を構えているグローバルな企業です。

2011年に設立された会社ながら4年後の2015年にはグループ上場に成功し、ワールドTOP25のゲーム会社にも選出されています。

Lilith Games

Lilith Gamesも勢いのある中国のゲーム会社です。
ソウルハンター、アビ、AFKアリーナはいずれもLilith Gamesが制作をおこなっています。

2014年に最初のゲームをリリースして以来、ヒット作を世に出し続け中国のゲーム会社としての立場を強固なものとしています。

Lilith Gamesは、2022年の春にグローバルなパブリッシングブランドとしてFarlight Gamesを設立したことを発表し、新作ゲームの提供をおこなっていくと表明しました。

今後、ますます日本に新作ゲームが舞い込んでくることが予想されます。

中国のゲーム会社で働くためには

中国のゲーム会社で働くためには何をすればよいか、具体的な準備方法を解説します。

中国語の検定を受験する

中国のゲーム会社で働くために、中国語の検定を受験することが1つの有効な準備方法です。
特に、翻訳や台本校正の仕事に就く場合には現地の言語スキルが求められることが殆どです。

中国のゲーム会社が出している求人広告では、中国語スキルを必須条件に入れているものも多くあります。
中国語の検定を受験して資格を獲得しておくことは、客観的な中国語スキルを証明することに繋がり、選考時にも有利に働く可能性が高いです。

中国語の検定にはいくつか種類がありますが、特にHSKは最もよく選ばれている中国語の検定試験として有名です。

HSKでは主に3つの能力が測られます。

・リスニング能力
・読解力
・作文能力

中国語の検定試験の中でも特にHSKでは活きた中国語を使用できるかを試されるため、取得によって実際に働く際の自信にもつながるでしょう。

中国語の検定に関する詳しい内容は、こちらの記事でもご紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください。

PC技術を身につける

中国のゲーム会社で働くための準備にはPC技術を身に着けておくというのも有用です。
特に、WordやExcel、PowerPointは資料作りのために利用する場面が多いため、身に着けておきたいスキルだといえます。

直接ゲーム作りに携われる

Photoshopやillustratorなどのアプリを活用できるほどのPCスキルがあれば、デザイナーやクリエイター、編集等の直接ゲーム制作に携わる仕事に就ける可能性が上がります。

人事や経理、広報などゲーム制作を脇から支えるという働き方もありますが、ゲーム制作をしたいと考える方は、専門的なアプリを使いこなせるようにする必要があるでしょう。

事前にほかの会社で経験を積むという選択も

PC技術を独学で身に着けるためには、教材費や練習時間を自分で準備する必要があるためかなりの時間と労力がかかります。

加えて、いきなり中国のゲーム会社で働くとなると中国語への慣れも求められ、環境の変化に対する負担が大きくなると予想されるでしょう。

中国のゲーム会社で働くための前段階として、日本の会社でゲームに関連する仕事に従事し経験を積むという選択肢もあります。

また、中国のゲーム会社が出している求人情報には経験者を歓迎する傾向が強いです。
ほかの会社で関連する経験を積むことは、より選考を通過しやすくするための有効な方法といえるでしょう。

求人サイトをチェックする

中国のゲーム会社で働きたい方は、求人サイトをチェックしてみましょう。
自分の希望に合う求人情報を見つけられれば、すぐに採用選考にもチャレンジすることが可能です。

求人サイトでは、募集中の仕事に関する「応募条件」や「活かせるスキル」が掲載されていることも多いです。
これからどのようなスキルを磨けば良いのかを知るための情報収集の場としても、求人サイトは活用できます。

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