外国人の技術者を採用するには?採用方法や注意点を解説

日本では近年、国内のエンジニアが不足している背景もあり、外国人エンジニアの採用を検討する企業が急増しています。

しかし、外国人のエンジニアを採用するという経験がない方の中には、どのように採用活動をおこなえばよいのか悩まれる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、外国人エンジニアが増加している理由や、外国人エンジニアを採用する方法などを徹底解説します。

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日本で外国人エンジニアの採用が急増している

近年、日本で働く外国人エンジニアの方が、過去10年間で3倍近くの人数まで増加しています。
そして、その伸び率も年々高くなっており、将来的にも増加し続けることが予測されています。

日本では、IT産業が発展しIT産業に対する需要が高まっていくのに対して、日本人のエンジニア数が十分ではありません。

そのため、不足分を補うために外国人のエンジニアを採用する企業が増えています。

国内エンジニアが不足している理由

国内エンジニアの人数自体は増えているのにも関わらず、エンジニアが不足していることには主に4つの理由が考えられます。

ここでは、国内エンジニアが不足している理由について詳しく解説します。

市場規模の拡大

働き方改革によって、業務を効率化するためのシステムやインターネット上のビジネスサービスなどが開発されることが増え、今後もさまざまな分野でデジタル化が進められることが予想できます。

そのため、国内だけでは人材の育成や供給が間に合わなくなっています。

日本のIT教育の遅れ

日本では、ITの基礎知識である科学や数学の教育が進んでいる一方で、IT教育の導入はまだまだ始まったばかりといえます。

実際にIT教育を推進するために2020年から小学校でプログラミング教育が必須科目になり、将来のIT人材を増やそうと計画していますが、現状ITに関する能力を持つ人材が諸外国に比べて少ないのではないかとの見方もあります。

少子化の影響もあり、今後も日本国内の人材だけで人材不足を解消するのは難しいと考える人も多くいるのが事実です。

エンジニアの年収の低さ

アメリカや中国などの大国ではエンジニアの年収の相場は1000万~2000万と非常に高いです。

一方で、日本のエンジニアの年収の相場は400万~800万と諸外国の年収の相場よりも低く、実力重視の職業であるため人によって年収に差が大きく発生する場合もあります。

他の職業と比べるとエンジニアの平均年収は高い傾向にありますが、外国のように圧倒的な収入ではないのであこがれの職業となる可能性は高くなく、エンジニアを目指す人数が大きく増えることは考えにくいです。

また、業務内容から年収に対する満足度も低くく、高い専門性を持っているにもかかわらず、求められる時間と労力に対するリターンが低いと感じられることも原因の1つとして考えられます。

若者のIT業界離れ

以前から、エンジニアという職業には3Kといわれる「きつい」「給料が低い」「帰れない」というネガティブなイメージが持たれていました。

近年は、ワークライフバランスを重視して働き方の改革をしている企業が多いですが、エンジニアのネガティブなイメージはあまり払拭されていないため、日本人のエンジニアはなかなか増加傾向にありません。

外国人エンジニアを採用するメリット

外国人エンジニアの採用には、情報収集やグローバル化などの観点からさまざまなメリットがあります。
ここでは、外国人エンジニアを採用するメリットについて詳しく解説します。

社内が活性化される

外国人エンジニアを採用すると、日本人エンジニアにはない知識や発想により柔軟なアイデアを得ることができます。

外国人エンジニアは価値観や育ってきた文化が異なるため、国内では当たり前と思うようなルールや業務に疑問を抱くことや改善点を見いだすことができるでしょう。

また、日本で働きたいと考える外国人エンジニアは勤勉で成長したいと思う気持ちが強い人が多いため、既存の日本人社員たちに良い影響を与えることが期待されています。

外国人エンジニアを採用することは社内の活性化につながるのです。

グローバル化の足掛かりとなる

外国人エンジニアを採用することは、グローバル化の足掛かりになります。
日本国内の人材だけでなく外国人の人材を採用することで、海外進出における大きな戦力になるからです。

特に、進出しようと考えている国の出身者を採用することは、現地の言葉でスムーズに業務をおこなうことができる機会が増えるため、大いに活躍することが期待できます。

加えて、自社で海外進出するだけでなく、外国人エンジニアの独立を支援することで将来のビジネスパートナーを育成することができるため、さまざまな利益を生み出すことができるでしょう。

効率的に情報収集ができる

エンジニアは、ChatworkやSlackといったやり取りをログとして残すことができる閉鎖的なチャットツールを用いて、ネットで意見交換などをすることが多いです。

閉鎖的なコミュニティに参加することでオフラインの情報も知ることができるため、まだ多くの人に知られていないようなマイナーな技術であれば、チャットツールの中でどこよりも詳しい情報が共有されていることが珍しくありません。

また、ニュース系サイトを購読して最新のトレンドを把握することや、有名エンジニアのSNSをチェックして多くの人の関心を集めている技術を知ることができます。

そのため、外国人エンジニアを採用することで、そのエンジニアが母国で使用していたチャットツールやSNSなどを使用し、より速いスピードで情報や技術を社内で共有できるようになる可能性があります。

外国人エンジニアを採用するデメリット

メリットがある一方で、外国人を採用するにあたってデメリットも存在します。
ここでは、外国人エンジニアを採用することのデメリットについて解説します。

労務管理体制を構築する必要がある

外国人エンジニアを採用するにあたって、国内エンジニアを採用する際の労務管理に外国人向けの管理項目を加えた新しい労務管理体制を構築しなければいけません。

就労ビザの取得や在留資格の確認はもちろん、10人以上の外国人エンジニアを採用した場合には専任の管理責任者を設ける必要があるなど、メリットが大きい分だけ管理項目も増えることになります。

価値観や文化が異なる

価値観や文化が異なることは、社内の活性化につながるというメリットにもなりますが、一方で仕事とプライベートな時間のバランスに対して重要視するポイントや業務に取り組む際の仕事観などが異なるというデメリットにもなります。

そのため、外国人エンジニアと国内エンジニア同士で価値観や文化の違いをすり合わせて乗り越える努力をする必要があります。

外国人労働者を採用した際の受け入れ方などについては、こちらに詳しく解説されているのでご覧ください。

日本の生活に慣れるまでサポートをしなければいけない

海外のエンジニアを日本で採用した場合、日本の生活に慣れるまで電車の乗り方や買い物の仕方などを教えて日常生活のサポートをするなど、身の回りの世話も企業側がおこなう必要があります。

特に、住居は外国人エンジニア自身がおこなうと、外国人の入居を嫌う大家さんが多く借りることが難しいことが多いため、企業側が外国人エンジニアの住居を確保する必要があります。

外国人エンジニアを採用する方法

外国人エンジニアを効率的に採用するには主に3つの方法があります。
ここでは、外国人エンジニアの採用方法について詳しく説明します。

日本の外国人エンジニアのコミュニティにアクセスする

日本に来ている外国人には、情報共有などを目的とした同じ国出身の方が集まるコミュニティが存在します。

コミュニティ内では、より良い企業の情報交換がなされることがあり、そのコミュニティ内にうまく入り込むことができれば、コストを抑えて優秀なエンジニアを採用することができる可能性があります。

しかし、この方法は同じ国出身であることが信用の根拠になっているため、もともとそのコミュニティに入っている者がいる場合に限って採用活動をおこなうようにしましょう。

外国人エンジニアに特化した人材紹介会社に相談する

最もメジャーな方法は外国籍エンジニア特化型の人材紹介会社に相談することです。

そのような会社は多くの外国人エンジニアに情報が届きやすく、どのような会社が外国人エンジニアにとって働きやすいかということも理解しています。

そのため、多国籍な組織を上手に運営していくために何をすればよいかなどの相談にも乗ってもらえるでしょう。

充実したサービスが受けられる反面、サービス相応のコストがかかり、外国人エンジニアの年収の30〜35%が採用費用の相場になります。

SNS上で探して直接コンタクトをとる方法

外国人が使用するビジネス用のSNSの中から候補の人材を探して直接コンタクトをとることができ、加えて外国人向けに多言語の採用サイトを立ち上げることで応募者を募る方法も考えられます。

近年では、TwitterなどのSNS上で気軽に求職活動をしている人を見かけることができ、そのような人のSNSにダイレクトメッセージなどで直接接触することで効率的に採用活動をおこなうことができます。

SNSを使って中国人のエンジニアを採用したいと考える方は、中国版Twitterと呼ばれるWeiboを使うことをおすすめします。

Weiboは中国で最も使われているSNS で、使用者層が10代~30代であるため採用活動を行うのに最も適していると言えるでしょう。

Weiboの使用方法や登録の仕方などについては、以下の記事で解説されています。

外国人に特化した求人サイトを利用する

採用担当者は、日本で働きたいと考える外国人が登録する有名なポータルサイトに料金を支払い契約することで求人を掲載することができます。

求人サイトで応募者を集めたりサイトの登録者に直接スカウトを送ったりすることで、人材と接触し採用活動を進めましょう。

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外国人の技術者を採用して業務のグローバル化を図ろう

外国人エンジニアを採用する際は、日本での生活のサポートや異なる価値観や文化の方と働くための準備など、通常の採用活動とは異なる側面があります。

しかし、外国人エンジニアを採用することで、新しい情報や日本人では思いつかないようなアイデアを手に入れることができ、社内の活性化やグローバル化の促進など企業にとって大きなメリットが期待できます。

適切な採用活動をおこなって、優秀なエンジニアを採用しましょう。

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