語学力を活かせる仕事のひとつに通訳があります。
現在はグローバル化が進んでいて、観光だけでなくビジネスシーンでも、通訳の需要は非常に高くなっています。
今回は日本で通訳の仕事に就く方法を詳しく解説します。
必要な準備や実際に通訳の求人を探す方法も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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通訳の仕事内容
通訳の方法や利用シーンごとの種類など、通訳を目指す上でおさえておきたい基本情報をご紹介します。
通訳には3種類ある
通訳には「同時通訳」「逐次通訳」「ウィスパリング通訳」という3つの方法があります。
同時通訳とは、その名の通り話し手の発言をほぼ同時に聞き手の言葉へと訳していく方法です。
国際的なシンポジウムや会議などのシーンで求められることが多く、素早く内容を理解し翻訳する高い語学力と、一言一句聞き漏らさないための集中力が求められます。
逐次、通訳は話し手が一通り話し終えてからまとめて聞き手の言葉に訳す方法を指します。
話し手と通訳が交互に話すことで全体での所要時間は増えますが、解釈が難しいフレーズや聞き逃しがあった際に確認をしてから通訳が発言できるため、より正確に話を進めることができます。
講演会やインタビューなどでよく用いられる通訳方法です。
ウィスパリング通訳とは、ささやくという意味を持つ英語「whisper」に由来して名付けられた方法です。
通訳者が聞き手のすぐそばで待機して、話し手の発言内容を聞き手に向けて訳します。
言葉を訳すタイミングは同時通訳と同じですが、大勢に向けて通訳するのではなく聞き手だけに向かってささやくように通訳する点に特徴があります。
会話を邪魔することがないため、ビジネスの商談などでもよく用いられる通訳方法です。
通訳の主な職種
通訳という仕事は、活躍する場面ごとに細かく職種として分類することができます。
特に一般的な職種としては、商談や社内でのミーティングに特化したビジネス通訳や、観光客向けに名所を案内する通訳案内業(通訳案内士)などが有名です。
他にも、医療現場で外国人患者と医師のコミュニケーションを助ける医療通訳や、法廷などの司法の場に特化した裁判所通訳、検察通訳なども需要の高い職種です。
それぞれに求められる語彙や知識が異なりますが、専門性が高い分人手が不足しがちであるため、活躍の機会が多い仕事ともいえるでしょう。
日本で中国人が通訳になる方法・求人の探し方
中国人の方が日本で通訳の仕事に就くための方法や具体的な求人の探し方をご紹介します。
通訳養成学校に通う
通訳で求められる語学力は、日常会話とは異なる側面も多くあります。
そのため、通訳技術を専門的に学ぶことのできる通訳養成学校に通いながらスキルや経験をつむ方が多いです。
在学期間は学校にもよりますが、半年から1年程度授業を受講するケースが一般的です。
近年はオンラインで開講する教室も多いため、住んでいる地域に関係なく技術を磨くことが可能です。
ボランティア通訳などで経験を積む
観光地やイベントにボランティア通訳として参加し、経験を積むのもおすすめです。
実際に臨機応変に通訳業務をこなすことで、実践的な気づきや学びを多く得ることができます。
また、実際に通訳業務をこなすことでやりがいを感じやすいのも魅力といえるでしょう。
語学教師の仕事をしながら技術を磨く
日本の中国語教室で講師をすることで、自然と通訳技術の経験を積むことが可能です。
言葉を教える過程では中国語と日本語の両方を組み合わせる機会も多いです。
語学力を活かして安定した収入を得ながら、通訳になるためにしっかりと準備することができるでしょう。
また、中国語学習者に対しては自然と平易な言い換えの工夫が必要になるので、よりわかりやすい言葉で通訳する技術を培うことが可能です。
日本で中国語講師になる方法については、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも合わせてお役立てください。
▶日本で中国語講師になるには!求められるスキルとおすすめの資格
中国語に特化した求人サイトを活用する
通訳の仕事を実際に探す際には、中国語に特化した求人サイトの利用がおすすめです。
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語学要件や具体的な仕事内容も詳しく掲載されているため、働く姿をしっかりイメージした上での仕事探しもしやすいです。
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日本で通訳になるために求められるスキル
日本で通訳の仕事に就く上で、絶対に取得が必要な資格はありません。
しかし、通訳として活躍する上ではさまざまなスキルが求められることになります。
ここでは、通訳として働く上で重要なスキルを詳しくご紹介します。
必須となるのは高い語学力
通訳の仕事で最も重要なのは高い語学力です。
中国語と日本語どちらもネイティブレベルであることが求められるといえます。
幅広い場面での日本語を理解することが求められるため、一般的な企業で求められる語学力よりもハードルは高いです。
しかしその分、専門性を評価されるため理想のキャリアを描きやすいとも捉えることが可能です。
通常の語学力とは異なる「通訳する技術」
通訳を仕事とするためには、単に相手との円滑なコミュニケーションだけでなく、聴きながらメモを取る力や記憶する力、よりわかりやすい表現に言い換える力など通訳ならではの技術も必要になります。
これらの専門スキルは日常生活ではなかなか培いにくい技術であるため、専門学校やボランティア通訳を通して経験を積んでおくことがおすすめです。
専門用語やビジネスマナーなどシーンに合わせた知識
ビジネスの場で通訳をおこなう際には、その業界・職種についての理解や専門用語の知識が必要になります。
また、ビジネスシーンでの立ち振る舞いや挨拶の仕方など、単に言葉を翻訳する以外の要素についても習得が必要になるといえます。
特に日本はマナーや礼儀に対して厳格な人も多い傾向があるため、通訳としての活動においてこれらを理解することは非常に重要です。
こちらの記事で日本のビジネスマナーについて詳しく解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
▶︎キャリアアップに活かせる!日本独自のビジネスマナーを徹底解説【中国人必見】
コミュニケーション能力
通訳は人と人とのコミュニケーションを支える仕事です。
通訳が必要な場面では、言葉を翻訳することでどうしても話に間が生じてしまうからこそ、通訳者には自然な流れで会話をつなぐ力が求められるといえます。
このコミュニケーション能力は、クライアントの満足度や場の雰囲気作りに非常に重要な意味を持つスキルといえるでしょう。
理解力・表現力
日本語と中国語を訳していく上では、直訳ではなく話の流れを理解して適宜言い換える力も重要になってきます。
話し手の意図や文脈を理解した上で適切な言葉で表現するという部分は、通訳の腕の見せ所ともいえるかもしれません。
通訳案内士になるには資格が必須
通訳になるために必須の資格はありませんが、1つだけ例外があります。
それは「通訳案内士」と呼ばれる、いわゆる観光地におけるツアーガイドの仕事です。
この通訳案内士は国家資格が必要で、合格するためには語学力だけでなく地理や歴史など幅広い知識が求められます。
国家資格を取得することで大きなキャリアアップにつながるので、まずは通訳として働きながら試験対策をする方も多くいます。
通訳案内士の概要については、こちらの日本政府観光局のホームページをご参照ください。
※日本政府観光局「全国通訳案内士試験概要」
まとめ
高い語学力を最大限活用することのできる、通訳の仕事についてご紹介いたしました。
グローバル化が進む現在では、海外企業とビジネスをおこなう企業が多くなってきているため、通訳は非常に需要の高い仕事のひとつです。ビジネスシーンだけでなく、医療現場や裁判所など専門領域にも対応できると、よりキャリアアップしやすくなるでしょう。
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