中国は世界有数のGDPを誇り、世界的に活躍するIT企業が多く存在しています。
中でも有名なのがBATHと呼ばれる企業群で、これはアメリカのGAFAMに追随する存在として注目を集めています。
こうした中国のIT企業で働きたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、世界的に有名な中国のIT企業とその特徴を一覧で紹介し、中国のIT企業で働くメリットについて併せて解説します。
中国のIT企業ではBATHが有名
GAFAMに追随するといわれている中国のIT企業群BATHは、それに含まれる4つの企業の頭文字を取ったものです。
それぞれの企業の概要について解説します。
バイドゥ 百度
バイドゥは2000年に創業したIT企業で、中国最大手の検索エンジンを提供しています。
中国ではGoogleやYahooなど世界的に利用されている検索エンジンを利用することができないことから、バイドゥの検索エンジンが圧倒的なシェア率を誇っています。
バイドゥの検索エンジンは検索の速度や精度が高く、コミュニケーション機能が豊富なことが特徴です。
また、検索エンジンの他に自動車運転開発のプラットフォームの提供などもおこなっています。
アリババ 阿里巴巴
アリババは1999年に設立された企業で、ECサイトの運営で有名です。
BtoBのマッチングサイトからCtoCのフリーマーケットまで多くのECサイトを運営しており、中国を中心に多くの人が利用しています。
アリペイと呼ばれる独自の決済システムを導入することでECサイトでの決済がより手軽におこなえることがメリットです。
また、映像配信やクラウドサービスなどITに関する多くの分野で事業を展開しています。
テンセント 騰訊
テンセントは1998年に設立された企業で、Webサービスを提供するIT企業です。
中国のスマホ使用者の9割が利用しているといわれているコミュニケーションアプリのWeChatはテンセントが提供しています。
また、テンセントの大きな収入源の1つとしてゲーム事業が挙げられ、任天堂やバンダイナムコなど日本有数のゲーム会社と提供するなどして多くの事業を展開しています。
ファーウェイ 華為
ファーウェイは1987年に設立されたIT企業で、通信機器のメーカーとして成長しました。
特にスマートフォンのSIMフリー端末の製造が有名で、端末の出荷台数では世界第3位につけています。
また、消費者向けの通信機器の製造・販売だけでなく、企業向けのIPソリューションや関連製品を提供しています。
BATH以外に中国で有名なIT企業
中国はBATH以外にも成長を続けるIT企業が多くあります。
BATH以外の中国のIT企業一覧をご紹介します。
レノボ 聯想集団
レノボは1984年に設立された企業で、電子機器の製造が有名です。
PCやスマホ、タブレットなどのハードウェアの製造が主な事業で、特にPCは中国国内の売り上げのトップを占めています。
2005年にはレノボ・ジャパンという会社が設立され、日本への進出も果たしており最近では日本でCMを流しています。
ハイセンス 海信
ハイセンスは山東省青島に本社を置く電機メーカーです。
主にテレビやエアコン、洗濯機など家電の製造、販売をおこなっています。
特にテレビは日本の松下電機の生産設備を取り入れており、中国国内でトップのシェアを占めています。
JD.com 京東商城
JD.com は2004年に設立され、PCのネット販売から始まりました。
その後携帯電話や家電など取り扱う商品の種類を増やし、書籍なども取り扱っています。
また、近年は宅配用のドローンの実用化に力を入れており、楽天との連携をするなど、宅配用のドローンの世界的な普及を目指して事業を展開しています。
メイチュアン 美団
メイチュアンは2015年に設立された企業で、ECサイトの領域で活躍しています。
大衆点評と呼ばれる口コミサイトを運営しており、その口コミ情報を利用したフードデリバリーのサービスが有名です。
その他にも飲食店やホテルの予約、タクシーの配車など日常生活に根ざしたさまざまなサービスを提供しています。
中国のIT企業の特徴や働くメリット
中国のIT企業で働くメリットをご紹介します。
スキルによって給料がアップしやすい
中国は日本に比べて年功序列にとらわれず、実力主義の傾向が強いので、スキルや実力次第で給料をアップさせやすいです。
また、中国は日本よりも人材の流動性が高く、転職市場が活発に動いています。
そのため、スキルを身につけて経験や実績を積み、より良い給料や職場環境を求めて転職するという流れをしやすいのがメリットです。
キャリアの幅が広がる
中国のIT企業は世界的に事業を展開している企業が多く、中国のIT企業で働くことでキャリアの選択肢を広げることができます。
そのため、アメリカのシリコンバレーをはじめとする欧米への進出を目指している方が、足がかりとしてまず中国を選択することもあります。
中国のIT企業で獲得したスキルや人脈は、他の環境にいっても活きることが多いです。
優秀な企業や人材が集まっている
中国のIT企業は経済特区と呼ばれる中国の特別区に拠点を置いていることが多く、中国の経済特区には優秀な企業や人材が世界中から集まっています。
仕事上で優れた企業や人材とともに仕事をすることが多くなるので、周囲の人たちと切磋琢磨しながら自身を成長させるための環境が整っています。
そのため、中国のIT企業で働くことは、自身を成長させたい方には特に魅力的といえるでしょう。
給料水準が高い分忙しいことも
中国有数のIT企業は給料水準が高いことが多く、より豊かな暮らしをすることができる可能性が高まります。
一方で、その分労働時間が多く忙しくなりやすいのが特徴です。
中国のIT業界で有名な言葉に「9、9、6」というものがあり、午前9時から午後9時まで週6日働くことを意味します。
給料水準が高い分、残業を含め労働時間が長いことが多いので、自身のワークライフバランスを考えながらキャリアを選択しましょう。
中国のIT企業で働く際のポイント
中国のIT企業で働く上でのポイントを解説します。
IT分野のスキルアップ
中国に限った話ではないですが、IT企業で働く以上はIT分野のスキルを持っているほど有利にはたらきます。
IT未経験で中国のIT企業で働くことは不可能ではないですが、狭き門になるのでITに関してのスキルアップをするに越したことはありません。
習得するITスキルの選択肢は無数にあるので、自身がITのどの分野で活躍したいかを考え、それをもとに身につけるスキルを選択するのが重要です。
中国語スキルを上達させる
中国のIT企業で働く以上、中国語でコミュニケーションをとる機会が少なからず存在するでしょう。
中国語スキルをアップさせることで、中国国内を中心にキャリアの選択肢の幅が広がりやすくなります。
中国語スキルは、資格や検定の取得を目指すことで効率よく学習することができ、資格や検定を取得できれば中国のIT企業に転職する際に有利にはたらくことがあります。
以下の記事では、中国政府公認の語学検定であるHSKについて、他の検定と比較しながら解説しています。
中国語を使った実際の求人を見てみる
一覧に載っているような中国のIT企業で働くイメージを膨らませたいという方は中国語を使った実際の求人を見てみるという方法があります。
中国語を使うIT企業の求人をお探しの方は、ぜひTENJeeをご利用ください。
TENJeeは中国語スキルを持つ人材に特化した求人サイトで、中国語スキルを持つ人材を探している企業の求人が多く掲載されています。
TENJeeを利用することで、中国語スキルを活かせる仕事を効率よく探すことができます。

まとめ
中国にはBATHを筆頭に多くのIT企業があり、中国のGDPに大きく貢献しています。
中国のIT企業は実力主義の傾向が強く、スキルや努力次第で年齢問わずキャリアアップや給料アップを狙うことができるのが魅力です。
また、IT企業が集積する中国の経済特区では優秀な人材が多く集まるので、切磋琢磨しながら自身の成長につなげることができます。
こうした中国のIT企業で働くためには、ITや中国語スキルの上達が有効なほか、実際に中国語を使う求人を見ることでイメージを持ちやすくなります。
中国語を使うIT企業の求人をお探しの方は、ぜひTENJeeをご利用ください。
TENJeeは中国語スキルを持つ人材に特化した求人サイトで、中国語スキルを持つ人材を探している企業の求人が多く掲載されています。 TENJeeを利用することで、中国語スキルを活かせる仕事を効率よく探すことができます。
