外国人留学生を積極的に採用することが決まったものの、どのように選考や受け入れの準備を進めれば良いかわからずお困りの方も多いかもしれません。
海外への注目が高まる今日、高い語学スキルを有した留学生は非常に魅力的な人材といえるでしょう。
また働くことへの高い熱意をもち日本人では気付きにくい新たな発見を職場にもたらしてくれる留学生は貴重な戦力であるともいえます。
今回は、外国人留学生を採用する具体的な方法やチェックポイントをまとめて解説します。
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外国人留学生を採用するメリット
外国人留学生を採用することで得られるメリットをご紹介します。
言語力のある人材を獲得できる
外国人留学生は母国語と日本語の2ヶ国語かそれ以上の言語を話せることが多く、採用することで国際的な言語力のある人材を獲得することができます。
海外の方や海外の企業に向けたビジネスをしやすくなり、会社の選択肢の幅が広がるのがメリットです。
外国人留学生は言語だけでなく、母国と日本の文化にも理解があるため、会社の海外進出をスムーズにしてくれる可能性があります。
新しい発想や考え方が海外進出に発展する可能性も
外国人留学生は日本人とバックグラウンドが異なるため、日本人と異なる考え方や価値観を持っています。
そのため、日本人従業員とコミュニケーションをする中で、新しい発想や考え方が生まれる可能性があるのがメリットです。
新しい商品やサービス、ビジネスに発展する可能性もあるので、社内の活性化を期待することもできます。
会社の労働力不足解消にもつながる
日本は少子高齢化が進んでおり、15〜64歳を示す生産年齢人口の割合が減少傾向にあります。
外国人留学生の採用は、日本人だけでは不足しがちな労働力を確保するという意味でも重要です。
意図を持って日本に訪れている外国人留学生は学習や仕事に対する意欲が高い傾向があるので、採用することで単に労働力を確保するだけではなく、若く優秀な人材を獲得しやすくなります。
魅力あふれる外国人留学生を採用する方法
日本人採用と異なるポイントも交えて、外国人留学生を募集する具体的な方法をご紹介します。
採用計画を立てる
外国人留学生を採用する上で、最初にするべきなのは採用計画を立てることです。
採用計画とは、いつどんな人材を何人くらい採用するかなどの構想を指します。
採用計画を立てずに採用活動をすると面接官によって採用の評価基準にズレが生じやすくなり、公正な選考が難しくなるので、双方にとってデメリットです。
採用計画を立て、会社としてどんな人材にどのような仕事を任せるかを決めることで、誰を採用するべきかが固まりやすくなります。
募集をかける
基本的な流れとしては日本人を採用する場合と同じです。
求人サイトなどで募集をかけ、留学生からの応募を待ちます。
この時のポイントとしては、留学生の目に触れやすい場所に求人広告を掲載することです。
具体的には、外国人に特化した求人サイトやハローワークは留学生の間での認知度も高いので、多くの外国人留学生にアプローチすることができます。
また、大学や専門学校の就職支援サービスと連携することで、留学生に特化して募集をすることも可能です。
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また中国人留学生の採用についてさらに詳しく知りたいという方は、こちらの記事でご紹介しているのでぜひチェックしてください。
書類選考
次に書類選考ですが、留学生の場合も新卒採用と同様に履歴書や独自のエントリーシートに加えて、卒業見込み証明書や成績証明書を提出してもらいましょう。
留学生の場合は、さらに留学生の身元を確認するための重要な「在留カード」も提出してもらう必要があります。
また、留学生が大学で専攻している内容もチェックしてください。
外国人が日本で働くためには就労ビザ(在留資格)と呼ばれる資格を取得する必要があり、これは携わる仕事内容によって異なります。
注意が必要な点として、ITエンジニアや語学教員などの『技術・人文知識・国際業務』に分類される在留資格を取得する際には、関連した知識や経験の有無が審査に大きく影響します。
特に専門学校の卒業生の場合、専攻内容と関連の低い在留資格の取得が難しい傾向があり、「入社したものの実際に働くことができない」といったトラブルも発生しています。
募集職種の仕事内容や必要な在留資格の審査項目と、留学生の専攻内容とを見比べておくことが大切です。
面接
面接を行う際は、志望動機や自己PRなどの一般的な質問事項と合わせて留学生ならではの質問を用意しておくと良いです。
日本に留学した理由や外国で生活する苦労、外国人ならではの気づきなど、留学生の価値観を知るチャンスともいえます。
慣れない外国語での面接ということで、話しやすい空気づくりを心がけるのもポイントです。
こちらの記事では、公正な面接をよりスムーズに進めたいという方必見の面接マニュアルをご紹介しています。
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採用不採用を決定し、通達
面接の結果から採用不採用を決定し、それを求職者たちに通達します。
内定を出すのがゴールではなく、実際に会社で働いてもらうことが重要なので、採用後すぐに離職することは極力減らさなければなりません。
特に外国人留学生の場合、業務上の日本語コミュニケーションが難しいケースがあり、周囲にうまく馴染めない恐れがあります。
そのため、イラスト付きのマニュアルを作成する、日本人とは別の教育方法を導入するなどのフォローが重要です。
在留資格の変更手続き方法
前述した通り、外国人が日本で働く上では仕事内容にあった在留資格を取得する必要があります。
留学生の場合は「留学」という在留資格で滞在しているので、採用が決まったら資格の変更手続きをおこないましょう。
具体的な流れとしては、必要な書類一式を留学生の居住地域(住民票がある地域)を管轄する出入国在留管理局に本人が出向いて提出し、申請します。
原則2ヶ月以内に結果通知され、許可された場合は再び留学生本人が通知書と卒業証明書、パスポート、在留カードを持参することで資格の変更が完了します。
留学生本人が準備する書類
留学生本人が準備する必要があるのは以下の書類です。
①在留資格変更許可申請書(申請人等作成用)1部
②申請書に添付する顔写真 1枚
③履歴書 1部
④卒業証書もしくは卒業見込み証明書 1部
⑤成績証明(必要な場合のみ)1部
⑥申請理由書(必要に応じて)
⑦パスポート(出入国在留管理庁にて提示)
⑧在留カード(出入国在留管理庁にて提示)
会社側が準備する書類
申請にあたって会社側が用意する必要があるのは以下の書類です。
①在留資格変更許可申請書(所属機関等作成用)1部
②雇用契約書または採用内定通知書(雇用期間や職務内容、待遇などが明記されたもの)1部
③法人登記事項証明(発行から3ヶ月以内のもの)1部
④給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表(税務署受理印のある写し)1部
⑤会社案内 1部
⑥雇用理由書(必要に応じて)
なお、別途で「その参考となるべき資料」の提出が必要な場合もあります。
上場企業の場合
平成21年より勤務先企業が上場企業である場合、提出書類の簡略化が認められました。
具体的には以下の書類のみの提出で申請することが可能です。
①在留資格変更許可申請書(所属機関等作成用)1部
②会社四季報の写し、もしくは上場企業であることを証明する書類
③給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表(税務署受理印のある写し)1部
外国人留学生ならではの注意点
外国人留学生を採用する際に、生まれ育った国や文化が違うからこそ注意しておきたいポイントをご紹介します。
文化や言葉の違いを理解する
当たり前ではありますが、留学生を採用するということは文化や馴染みある言葉が異なる人材を共に働く仲間として迎え入れるということです。
日本に留学していたことで、日本語スキルや日本の文化への理解は高いかもしれません。
しかし、それは彼らが外国人として日本を理解しようと努力した証です。
一方的に日本人と同じような語学力・価値観を求めるのではなく、日本人側も歩み寄り理解しようとする姿勢が大切です。
受け入れ態勢を整える
歩み寄る姿勢を持つことに付随しますが、会社側としても留学生を受け入れる体制を予め整えておくことが重要です。
例えば、日本人にとっては当たり前のビジネスマナーや「空気を読む」という文化、チームでの仕事の進め方は、留学生にとっては馴染みがないかもしれません。
事前に暗黙の了解で浸透していた仕事のフローを確認したり、積極的に留学生をフォローできるように意識づけたり、会社全体で受け入れ体制を整えることがポイントです。
手続きなどは余裕を持って進める
外国人留学生を採用する際は前述した通り、在留資格の変更などいくつかの手続きが必要です。
これは留学生本人だけでなく会社側が用意する資料もあるため、きちんと連携をとりながら準備を進める必要があります。
申請には一般的に2週間から1ヶ月程度かかるとされていますが、不慣れな手続きなのでトラブルへの備えも大切です。
余裕を持って、採用が決まったらすぐに準備に取り掛かることをおすすめします。
日本人と同額以上の賞与や給与を支払う
こちらも当たり前ですが、外国出身だからといって日本人よりも安い労働力と見做してはいけません。
国籍を理由に待遇に差をつけるのは違法であり、絶対にやめてください。
日本人従業員と同等もしくはそれ以上の賞与や給与をきちんと支給することが会社としての義務となります。
通年採用の導入もおすすめ
ほとんどの学生が同じタイミングで就職活動をおこなう日本の新卒一括採用制度は世界からみると少々特殊ともいえます。
通年採用を導入している国や、夏に卒業し9月入社が一般的な国など就職活動の時期についても文化的な違いが大きいです。
留学生は日本の就職活動に不慣れなだけでなく、在学中は学業に集中したいと考えている場合も多いため、新卒採用にうまく対応できないケースも少なくありません。
外国人留学生を積極的に採用したいとお考えの場合は、通年採用を取り入れてみるのも1つの方法になります。
求人サイトなどを活用することで、時期に限らず自社に興味を持ってくれた留学生に応募してもらうことができます。
手続きや受け入れ態勢などいくつかの準備が必要な外国人採用だからこそ、時期をあえて絞らず適宜対応していくのもおすすめです。
まとめ
外国人留学生を採用する流れや注意点などをまとめてご紹介しました。
日本という国で暮らしながら学びを深めてきた外国人留学生は、高い語学力だけでなくグローバルな視点など日本人だけでは獲得しにくいスキルを有している場合も多いです。
多様な視点や語学力が求められる今日、外国人留学生は非常に魅力的な戦力といえるのではないでしょうか。
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