大学での第二外国語の選択や就職・転職に向けた語学学習を始める際に、どんな言語を学ぼうか迷われている方は多いのではないでしょうか。
グローバル化が進む今日、語学力を磨くことは大きな強みになります。
世界での話者数が多い言語としては英語と中国語が代表的です。
どちらを絶対に学ぶべきだということはなく、自身の状況や環境によってどちらを学ぶかを選択することが必要です。
そこで今回は、中国語と英語をさまざまな角度から比較してご紹介します。
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中国語と英語のどっちを学ぶべき?
中国語と英語のどっちを学ぶべきなのでしょうか。
それぞれの特徴や違いを比較しながら解説します。
英語の方が汎用性が高い
英語と中国語はともに話者数が非常に多い言語ですが、母語話者と第二言語話者の割合に大きな違いがあります。
中国語を母語とするのは中国や台湾、マカオ、香港などの地域です。
中でも中国は世界最大の人口を誇っているため、必然的に中国語の話者のうち母語話者の割合が非常に高いです。
対して英語の場合は、ビジネスや学会などの公用語として使用されることも多く、第二言語として習得している人の割合が非常に高いです。
複数の言語が国内に存在する地域で公用語のひとつとして英語を指定している国も多く、英語話者は幅広い国・地域の人が含まれているといえます。
中国語の場合は習得することで中国語圏の人とのコミュニケーションが可能になりますが、英語の場合は国際的な学会やビジネスシーンで活用することができるため、よりスキルとしての汎用性が高いといえます。
日本人が学ぶ難易度は中国語の方が低い
日本語と中国語は言語的に似ている部分が多いため、英語よりも中国語の方が日本人にとって学びやすい言語といわれています。
具体的には、中国語と日本語はともに漢字を使用するという共通点があります。
中国本土で使われる簡体字や台湾、香港などで使われる繁体字と日本の漢字は異なる文字ですが、共通点も多いため意味も推測しやすいです。
漢字に慣れている日本人は、英語など他の言語圏の人と比べて新たな漢字を覚えやすいでしょう。
また、中国語の文法は主語と述語の並び順など日本語との類似点が非常に多いです。
中国語は日本語と同じで漢字を使って表記されるのに加え、文法が日本語と近いので、多くの日本人が英語よりも中国語のほうが学びやすいと感じる傾向があります。
語学学習にあてられる時間が限られている方にとっては特に、学びやすい中国語の方が挑戦するハードルが低いと感じるのではないでしょうか。
自身の市場価値を高めたいなら中国語
日本における転職や就職市場においてご自身の市場価値を高めたい方には、中国語がおすすめです。
英語と比較すると中国語が堪能な人材は日本ではまだ少ないため、習得することで企業から高い評価を得やすいです。
近年では欧米圏育ちの帰国子女やイングリッシュスクールの卒業生が増えており、幼少期から英語に触れてきた人材が日本国内でも増えています。
これから新たに英語を学んだとしても、上記のようなネイティブに近い英語力を持つ人材に対抗するのは至難の業といえます。
そのため、周囲との差別化という観点では中国語の学習の方が費用対効果が高いといえるでしょう。
自分の関心のある業界や学習目的を踏まえた判断が大切
英語と中国語それぞれの特徴を長期的な視点で比較すると、どちらの方がよいとははっきりいえません。
近年ではアフリカ諸国の台頭もあり、フランス語などのそのほかの言語の需要も高まるという意見もあります。
将来的に英語の立ち位置がどのように変化するのかについて、現時点でははっきりと予想ができないのは事実といえます。
しかしながら、現状英語はさまざまな場面で共通語として使用されており、世界中で日々学ばれていることから、今後も英語スキルが必要になる場面は多いでしょう。
また、中国語には現状英語ほどの汎用性がありませんが、中国や台湾、シンガポールなど中国語話者の多い地域は国際的にも存在感を強めており、今後中国語の需要が拡大していくと予想する声も多いです。
英語・中国語ともに長期的な視点でみると今後も需要があるスキルなので、ご自身の興味のある業界でどのような地域の企業が有力なのか、どんな目的があって言語習得を目指すのかなどを明確にすることが重要です。
なんとなく周囲が学んでいる言語を選ぶのではなく、ご自身の状況をしっかりと判断することをおすすめします。
外国語スキルを活かして就職・転職する方法
中国語や英語などの外国語スキルは、就職・転職活動を進める上で大きな強みになります。
しかしながら、限られた時間でご自身の強みをアピールするには、いくつかのポイントをおさえておくことが重要です。
ここでは語学力を仕事探しに最大限活用する秘訣を解説します。
資格や検定を取得する
語学力を効果的にアピールする上で重要になるのが資格試験や検定試験です。
合格実績を履歴書や面接の中でアピールすることで、ご自身の語学力を可視化することができます。
当たり前ではありますが合格には明確に定められた基準を上回る必要があるため、客観的に見てもご自身の語学力が高いということの証明になります。
英語の場合はTOEFLやTOEIC、IELTSなどの資格試験で高いスコアを取得すると、選考が有利に進みやすいです。
中国語の場合はHSKが国際的なビジネス資格として有名ですが、他にも中国語検定などさまざまな資格があります。
資格によって読み書き能力を重視していたり会話能力を重視していたりと違いがあるので、ご自身の志望職種や強みにあわせて選んでみてください。
こちらの記事でさまざまな資格の特徴を解説しているので、ぜひご活用ください。
想定しているキャリアプランを併せて伝える
語学力を就職・転職活動で効果的に活用するためには、「どのような場面で語学力を活かして会社に貢献できるか」を具体的に伝えることが大切です。
語学力があったとしてもその企業で活かせる場面がなければアピールポイントになりません。
そのため、具体的になおかつ長期的にどのような形で語学力を活かせるのかを事前に整理した上で選考に参加するようにしましょう。
海外勤務を考えている場合は就労ビザを取得する
外国人が働くためには多くの地域で就労ビザと呼ばれる資格を取得する必要があります。
そのため、英語力や中国語力を活かして海外で働きたいとお考えの方は、この就労ビザについて理解しておく必要があります。
中国の場合、旅行や出張などの短期滞在目的のためのビザは個人で申請をおこなうのが一般的ですが、就労ビザは就業先の企業のサポートが必要となります。
中国国内で働く場合は、就職先の企業が「外国人工作許可通知」という申請をおこなった上で、本人が日本国内の中国大使館で申請手続きをおこなう必要があります。
中国の就労ビザを取得するためには、大卒以上の学歴や就職先で従事する業務に関する2年以上の就労経験などが条件として設けられているため、学歴・職歴次第では申請しても交付を受けることができないのでご注意ください。
英語を活かして働くことのできる国は非常に多様で、それぞれの地域によって異なる手続きがあるので注意が必要です。
例えばアメリカの場合は日本でビザの申請・取得を済ませた上で現地に入国することになるのに対し、イギリスは中国同様に先に現地で申請をし認可を受けた上で日本国内で再度手続きをする必要があります。
就労ビザの申請から取得までは、基本的にどの地域でも数ヶ月から半年程度の時間がかかります。
また、申請書類の準備などにも手間がかかるので、将来的に海外勤務をお考えの方はこれらについて事前によく確認しておくことが大切です。
日本で中国語を話せる人材の需要が高まっている
中国語と英語それぞれの強みや特徴をご紹介してきましたが、どちらの言語が有利かはご自身が希望する業界や働き方によって異なります。
しかしながら、現在日本では中国語人材の需要が非常に高まっているため、総合的に見て中国語スキルを習得するメリットは非常に大きいといえます。
最後にここでは、日本で中国語スキルを持った人材の需要が高まっている背景を解説します。
中国企業との関わりが活発になっている
中国は日本にとっての最大貿易相手国であり、幅広い業界が日々中国企業とビジネスをおこなっています。
中国は世界第2位のGDPを誇る経済大国で、その経済的成長は世界的に見ても目覚ましいです。
特にIT業界では中国の4大企業と呼ばれている「BATH」が注目を集めており、業界全体を牽引する存在となっています。
IT技術の活用の幅は広がっており、国をまたいだオンラインショッピングを導入する企業も増えているため、中国語人材が活躍できる業界・職種は多様化しています。
したがって、中国語スキルを活かせる場面も増え、より自分らしく働きやすくなっているといえるでしょう。
日本を訪れる中国人観光客が増加した
語学力を活かせる場面は対外的な業務に限りません。
訪日観光客のうち最も大きな割合を占める中国は、日本国内でのインバウンドビジネスにおいても重要な存在です。
中国人観光客が日本でショッピングやアクティビティをおこないやすいよう、中国語スキルを活かした接客やプロモーションへの注目は高まっています。
そのため、近年になって非常に増加した中国人観光客の存在は、中国語スキルを活かす機会を多様化させたといえるでしょう。
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まとめ
中国語と英語はどちらも話者数が多く世界的に見ても活かせる場面が多い言語のひとつです。
グローバル化に伴い語学力に対する需要が高まっていますが、どちらの言語のほうが優れているとは一概に言い切れません。
語学力が活かせる場面や会得難易度などさまざまな角度から言語を捉え、ご自身の理想のキャリアにより適しているのはどちらかを分析することが重要です。
中国は日本の最大貿易相手国であり、日本を訪れる外国人観光客の中で持っとも多くの割合を占めているのも中国出身者です。
そのため、貿易やIT業界から接客業、マーケティングまで幅広い業界・職種において中国語スキルの需要が高まっています。
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