技能実習生の受け入れ拡大や留学生の増加などによって、日本で活躍する外国人の方が増加しています。
外国人の方が日本で転職する際、日本語の能力について問われることが多いのではないでしょうか。
日本語の能力を面接官に対して客観的に示す方法として、日本語能力試験がおすすめです。
日本語能力試験では、別途の申し込みによって成績等が表示された証明書の発行を受け付けています。
就職の際に証明書を提出することで、自身の日本語レベルをより正確に伝えることができます。
この記事では、日本語能力試験の特徴や証明書の発行方法について解説しています。
日本語能力を用いて日本で転職する場合、一般的な求人サイトでは日本人向けの求人が多く、使いづらいことが多くあります。
外国人の方が日本で転職する場合は、外国人の方向けの求人サイトのご利用がおすすめです。
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日本語能力試験とは
日本語能力試験(JLPT)とは、日本語を母語としない人の日本語能力を測定する試験です。
日本語能力試験の特徴をご紹介します。
以下の記事では、日本語能力試験の受験費用や特徴、受験するメリットについて解説しています。
▶︎日本語能力試験のメリットとは!資格を取得して就職・転職を有利に
課題をこなすための言語能力を測る
日本語脳梁試験では日本語の語彙や文法に関する知識だけでなく、その知識の利用方法をも測定します。
主に「言語知識」「読解」「聴解」の3つの部門からなるので、総合的に能力を測定することができます。
また、知識を利用して課題を解決するコミュニケーション能力を重視しており、より実生活に適しているといえるでしょう。
5段階の中から自分に合ったレベルを選ぶことができる
日本語能力試験では、N1からN5までの5段階のレベルがあります。
N4、N5では基本的な日本語を確認し、N2、N1になるにつれてより実生活に即した問題が出題されます。
自身のレベルに合わせた級数を受けることができるので、学習の確かめに効果的です。
難易度を考慮した「尺度得点」で点数が計算される
資格試験は実施されるたびに問題が異なるので、単純な点数だけで測定すると受験したときの難易度によって誤差が生じてしまうのが問題です。
しかし、日本語能力試験では、より正確に点数を測定するために「尺度得点」という方式を導入しています。
尺度得点によってどのタイミングで試験を受けても同じ尺度で結果を測定することができるので、日本語能力をより正確に知ることができます。
レベル別のCan-doリストが作られている
試験の合否だけでは、実際にどれくらい役に立つかどうかが判断できません。
そこで、日本語能力試験では専門家の意見を取り入れながら、レベル別のCan-doリストを作成しています。
このリストによって、合格者は日本語でどんなことができるのかの目安を客観的に見ることができるので、就職の面接等でも採用担当者にレベルを伝えやすいです。
日本語能力試験の成績証明書とは
日本語能力試験は、成績証明書を発行しています。
証明書の内容や特徴についてご紹介します。
証明書に書かれていること
日本語能力試験が発行する証明書は、正式には「日本語能力試験認定結果及び成績に関する証明書」という名称です。
証明書には合否の結果や得点の分布が書かれており、自身の結果や全体の順位を判断することができます。
公的な証明書として利用できるもの
証明書は、学校や会社などに提出する公的な書類として使うことができます。
進学や就職等で日本語能力を伝えたい場合、日本語を実際に話すのと共に証明書を提出することで、自身の日本語能力をより詳細に伝えることができます。
日本語能力試験の証明書を発行する方法
日本語能力試験の証明書の発行には手続きが必要です。
発行方法は受験した国によって異なるので、国ごとにご紹介します。
日本で受験した場合
日本で受験した場合は、マイページからの申し込みか、IDからの申請かの選択肢があります。
2012年以降に受験した方はマイページ、2019年以前に紙で申し込んだ方はIDから申請してください。
MyJLPTから申し込む
日本語能力試験を受験する際に登録するマイページを開きます。
ログインして「受験結果・証明書発行」というボタンをクリックすると、手続き画面に進みます。
申込者の情報を入力すると、証明書を申請することができます。
団体で申し込んだ場合は、団体代表者が申請する必要があるので、代表者に発行してもらうように依頼してください。
成績証明書申請用IDから申し込む
マイページに登録して、緑色のボタンから成績証明書申請用IDを取得してください。
ID取得後、希望する試験の「合否結果通知書」または「認定証」の画像を登録することで、証明書を申し込むことができます。
台湾・韓国で受験した場合
日本語能力試験のWebサイトは、日本語版に加えて台湾版と韓国版があります。
台湾や韓国で受験した方は、それぞれの地域のサイトからアクセスしてください。
日本と同様に申込者の情報を入力すると、証明書を申請することができます。
その他の国で受験した場合
日本、台湾、韓国以外で受験した方は、受験後2ヶ月ほど経つと成績証明書が届きます。
証明書を紛失してしまった場合は、国際交流基金または受験した都市の機関に問い合わせて再発行を依頼してください。
再発行までには数週間ほどかかります。
日本語能力試験の証明書を発行する際の注意点
日本語能力試験の証明書を発行する上での注意点を解説します。
配送までに数週間かかる
証明書は発行を申し込んですぐに届くわけではなく、基本的に申し込んでから数週間ほどかかります。
そのため、学校や会社などで利用したい場合は少なくとも利用する数週間前に申し込んでおくとスムーズです。
発行の手数料と送料がかかる
証明書の発行には手数料と送料がかかります。
手数料は日本国内でも国外でも一律で1000円で、送料は地域ごとに異なります。
支払い方法はクレジットカード、コンビニ支払い、銀行振込の3種類があります。
取り消しができない
証明書の発行は、一度申し込むと取り消しすることができません。
進学や就職等で日本語能力を伝える場合、証明書の提出が必須かどうかの確認をあらかじめしておきましょう。
また、証明書の提出によって律儀な人柄を伝えることにもつながることを踏まえ、提出が必須ではない場合は自身の判断で発行するかどうかを決定するとよいです。
外国人の方が日本で転職する際のポイント
日本語能力試験の結果を用いて日本で転職する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外国人の方が日本で転職する際のポイントをご紹介します。
就労資格の確認
外国人の方が日本で働く場合は、業務内容と適合した就労資格が必要です。
適切な就労資格を持っていない状態で働くと、違法就労となり法律で罰されてしまいます。
転職で業務内容が変わると就労資格の変更が必要な場合があるので、転職の際は就労資格の内容まで確認してください。
海外での業務経験があればそれを活かす
日本では海外での勤務経験がある人は少ないので、需要が高いです。
そのため、海外での勤務経験がある方はその経験を活かすことで転職の成功率アップにつながります。
面接で働いていた場所だけでなく、業務内容や仕事上の経験について詳しく話すことができると効果的です。
外国人に特化した求人サイトを利用する
日本の一般的な求人サイトは日本人向けの求人が多いので、外国人の方が転職活動をする際、効率が悪くなってしまうことが多くあります。
外国人の方の転職は、外国人の方向けの求人を見ることでお仕事を見つけやすくなります。
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まとめ
外国人の方が転職する際、面接官に自身の日本語の能力を伝えることが転職成功の1つのポイントです。
日本語能力は面接で直接話すことである程度伝えることができますが、限界があります。
そこで、日本語能力試験をあらかじめ受験してスコアを獲得し、証明書を発行して提出することでより正確に日本語能力を伝えることができます。
外国人の方の転職は、外国人の方向けの求人を見ることでお仕事を見つけやすくなります。
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