「マーケティング」という言葉を耳にした方は多いと思いますが、マーケティング職は具体的にどのような仕事をするのか詳しく理解できている方は、少ないのではないでしょうか。
難しそうなイメージがあるけれど、どんな能力が必要なのか、どんな場面でやりがいを感じられるのかなど、マーケティング職に様々な疑問をお持ちの方も多いと思います。
今回は、就職活動生からの人気も高いマーケティング職の仕事内容についてご紹介します。
マーケティング職に転職する際のポイントや、向いている人の特徴なども合わせて解説します。
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マーケティング職とは
マーケティング職とはどのような業務をおこなっているのかについて、マーケティングの基本情報と合わせてご紹介します。
そもそも「マーケティング」とは
そもそも「マーケティング」とは、一言でまとめると「売れる仕組みを作ること」です。
経営学者フィリップ・コトラーによると、「どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生み出し、顧客にとどけ、そこから利益を上げること」をマーケティングの定義としています。
つまり、顧客のニーズを十分に理解し、そのニーズを満たす商品やサービスを提供することによって新しい価値を創造し、利益向上を目指すことがマーケテイングだといえます。
また「販売」と混同されることも多いですが、「マーケティングの目的は、販売を不要にすることだ」ともいわれているため、販売とは正反対の活動ともいえます。
マーケティング職の4つの主な業務
マーケティング職の主な業務を4つご紹介します。
①商品企画
商品企画は消費者調査などを基にして、今求められているものはどんな商品・サービスなのかを考え、競合会社とは差別化することのできる商品・サービスを作り出す仕事です。
現在のトレンド分析をしながら、新商品のコンセプトやターゲット、デザインなどを販売に向けて細かく決定していきます。
試作品を作成し、より良い商品を提供できるようブラッシュアップしたり、経営者に向けてのプレゼンテーションなどもおこないます。
②営業企画・販売促進
営業企画・販売促進は、商品企画でカタチにした商品・サービスを拡販するための営業手法や販促施策を考える仕事です。
商品企画の段階で考えたコンセプトを基に、どのエリアで販売するか、どのくらい卸すか、どのような付加価値を付ければ売上が期待できるのかなどを考えます。
販売促進案として購入者特典やプレゼントキャンペーンなどを企画することもあります。
③市場調査・分析
市場調査・分析は、商品企画、営業企画・販売促進のベースとなる市場データを集め、その商品やサービスの方向性の基盤を作っていく仕事です。
データからこのようなことがいえるから、この商品はこのエリアで販売した方がよい、こんな付加価値を付けるべきなど、マーケティング職の中で最もロジカルシンキングが重要な業務です。
④広告・宣伝
売り出したい商品・サービスをより多くの人に届けるために、広告戦略や広告デザイン、どの媒体で広告を出すかなど、プロモーション戦略を検討する仕事です。
商品・サービスのコンセプトとターゲット層を掛け合わせ、消費者に「買ってみたい」と思わせるための広告案を考え、制作職とのすり合わせを慎重におこなっていきます。
マーケティング職の働き方
マーケティング職の働き方についてご紹介します。
「事業会社」と「支援会社」で働き方に違いがある
マーケティング職には、事業会社と支援会社の2つの働き方があります。
まず商品やサービスの製造・販売などをおこなう事業会社の場合は、自社で扱う商品・サービスの販売を促進するためのマーケティングをおこないます。
広告代理店などの支援会社の場合は、事業会社から依頼され、事業会社が製造・販売している商品やサービスのマーケティングを請け負います。
企業におけるマーケティング職の割合が大きく異なる為、入社後すぐにマーケティングに携わりたい方は支援会社で働くのがおすすめです。
マーケティング職の業務領域は企業ごとに違いがある
マーケティング職における商品企画、営業企画・販売促進、市場調査・分析、広告・宣伝などの業領域は、企業ごとに異なります。
例えば、商品を企画する方が市場調査も一貫しておこなう場合や、営業企画と販売促進がしっかりと分けられているなど、企業によって様々です。
マーケティング職の中でも花形といわれる企画職に興味がある方は、企画職の仕事内容を詳しくご紹介しています。
マーケティングの最新トレンド
マーケティング職の最新トレンドをご紹介します。
Webマーケティングへの注目が高まっている
Webマーケティングとは、サイトやアプリ、広告などのWebを活用して、サービスや商品の認知拡大、集客、販売促進を効果的におこなう活動です。
もう少し簡単にいえば、Web上でおこなうマーケティング自体や、個別におこなうWeb上のマーケティング施策のことを、Webマーケティングといいます。
リスティング広告やSNS広告などをはじめとするWeb広告を出稿したり、記事やブログをつかったコンテンツマーケティングをおこなったりするだけでなく、お店や商品のWebサイトを作成すること自体もWebマーケティングの一環になります。
グローバルマーケティングの需要が拡大中
グローバルマーケティングとは、世界をターゲットつまり市場と捉えてマーケティング活動をおこなっていくことを指します。
国内ビジネスの競争が激化している、少子高齢化社会に伴い国内市場の規模が年々縮小傾向にあるという背景から、グローバル展開を考えグローバルマーケティングの需要が拡大しています。
マーケティング職のやりがい・魅力
マーケティング職で感じることのできるやりがいや魅力をご紹介します。
変化に富んでいてトレンドを生み出すことができる
価値観の多様化が進み、消費者のトレンドやニーズも多様化したため、商品やサービスの種類が増えています。
マーケティング職は、消費者の動向に合わせたり、反映をしたりして商品やサービスの販売施策を考えていくポジションですので、マーケティング職は考え方や意見、施策内容などを柔軟に変化していくことが求められます。
それが故に、仕事内容が変化しやすく、また社会に新しい価値を与える新商品・サービスを作ったり、トレンドを生み出したりすることができる仕事です。
商品・サービスづくりに携われる
マーケティング職として際、商品企画からプロジェクトに関わることは多くあります。
消費者がどのような商品・サービスを求めているのかアンケート調査や市場分析などをおこなって、客観的にマーケティング施策を提案していきます。で
自分の意見が採用されれば販売施策だけでなく、商品・サービス自体の機能や内容にも自分の意見が反映される可能性があるため、モノづくりが好きな人や新しくサービスを立ち上げたい人などは高いモチベーションになるでしょう。
大きな規模感で仕事ができる
マーケティング職は、関わるプロジェクトや会社によっても異なりますが、比較的多くの人に影響を与える仕事に携わる機会が多くあります。
規模感のある仕事は、同時に責任や難しさが伴いますが、成果に繋がった時にはそれ以上のやりがいや達成感を味わうことができます。
リサーチ力・分析力が身に付く
マーケティング職の主な業務内容としてリサーチがあります。
リサーチは、市場調査やユーザ調査などのいわゆる調査業務のことで、マーケティング活動の中でも重要な仕事の一つです。
関わるプロジェクトによって様々なリサーチ手法や分析を経験することができるため、自然とスキルを身につけることが可能です。
マーケティング職に向いている人の特徴
マーケティング職に向いている方の特徴をご紹介します。
明確な答えのない問いを考えるのが好きな人
マーケティングには、明確な答えがありません。
数学のように公式にあてはめれば答えが出る訳ではないため、調査・分析をしたうえで仮説を立てて、自分なりに答えを出していく必要があります。
明確な答えがないことであっても自分で仮説を立て、論理的に物事を見ることができる方はマーケティング職に向いているといえます。
好奇心・知識欲が旺盛で流行に敏感な人
なんとなく「こんな商品があったら売れるだろう」という考え方では、消費者の目に留まる商品やサービスを生み出すことは難しいです。
マーケティング活動をおこなうためには、市場や消費者の動向、トレンドを一通り頭に入れておく必要があります。
ささいな出来事の中にマーケティングに役立つ情報がある場合もあるため、常に身の回りや社会の情勢など情報への感度を高められる、知的好奇心が強い方はマーケティング職に向いているでしょう。
コミュニケーション能力がある人
チームで動くことが多いため、スムーズに業務を進めるためにコミュニケーション能力が必要になります。
また、マーケティング施策には明確な答えがないため、時には意見が対立してしまうというケースもあります。
そのような場面でもコミュニケーション能力があれば、それぞれの意見を尊重し合い想いを伝え、歩み寄っていくことができるため、険悪な雰囲気にならずに仕事をすることも可能です。
マーケティング職に就くためのポイント
マーケティング職に就くためのポイントをご紹介します。
自分の強みをどう活かせるかを考える
人気度の高いマーケティング職に就くのは難しいのではないかとお考えの方も多いと思いますが、自分の強みを活かし方を考えることで未経験の方でもマーケターを目指すことが可能です。
例えば、IT業界での経験がある方はインターネット関連の知識が多い強みを活かして、Webマーケティング職への転職を考える、語学力が豊富な方は世界を視野に入れたマーケティング活動をおこなっている会社でのマーケティング職への転職を考えるなどです。
自分の強みをどのように活かせるのかを考え、面接時にアピールすることで、より即戦力として採用してもらえる可能性が高まります。
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グローバル化が進む中で、中国語スキルをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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マーケティング職に活かせる資格を取得する
専門的な知識が必要になる場合もあるため、マーケティングに関するスキルを可視化できる資格を取得しておくことで周りと差を付けて転職活動を進めることができます。
マーケティング職に活かすことができる資格をご紹介します。
・マーケティング検定
マーケティング検定とは、日本マーケティング教会が主催している試験で、マーケティングについて効率よく学習するためのプログラムとして認知が高まっています。
マーケティングについての基礎知識を養うことができると同時に、ビジネスの基礎も学ぶことができるとされスキルアップやキャリアアップ目的で取得される方も多いです。
・ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定とは、Web上のマーケティングが活発化した背景により認知が高まりつつある検定で、ビジネスの企画や立案に活かすことのできる知識を身に付けることができます。
検索エンジンやソーシャルメディアといった最先端の技術を含め、Webマーケティングの概観をとらえるのに有効な資格です。
・マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は国際実務マーケティング教会が主催している資格で、基本的なマーケティングの概念から、消費者行動やマーケティング戦略など幅広い知識が問われます。
実際に業務を勧める際のシチュエーションを想定した事例問題も出題されるため、よりビジネス向けのマーケティング資格です。
Webマーケターを目指すならIT系のスキルが活かせる
インターネット上での施策が中心となるウェブマーケターを目指す場合は、IT系のスキルを身に付けておくことで、即戦力として企業からの評価を受けやすくなるでしょう。
ウェブマーケティングに活かす事のできるIT系の資格をご紹介します。
・Web検定
Web検定はウェブケンとも呼ばれ、Web関わる全ての人を対象としてWebを活用する際に必要なリテラシーを身に付けることが目的とされている検定です。
Web上のデータを正確に分析できるようになるため、マーケターとして活かすことも可能な資格です。
・Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は日本Web教会が主催しており、Googleアナリティクスを中心としたデータ分析の考え方について問われる検定です。
ウェブマーケティングをおこなう上で、ウェブ上のアクセス解析は必要不可欠になるため、より根拠に基づいた施策の提案に活かすことができるでしょう。
まとめ
マーケティング職とは、消費者のニーズに合わせた商品やサービスを企画し、調査して得たデータを基に商品やサービスの売り方を考える仕事です。
大きな規模感の中で、自らの手でトレンドを生み出すことができる、ものづくりに携わることができるなどやりがいのある仕事です。
商品やサービスの多様性が高まっている現在、ビジネス市場全体で注目されている職業であるということができます。
グローバルマーケティングの需要拡大に伴って、グローバル人材を求めている企業も多いため、外国人の方にもおすすめしたい仕事です。
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