【外国人採用ガイド】新卒で外国人を採用する時のチェックポイントと注意点

高い語学力やグローバルな視点を社内に取り入れるため、新卒で外国人留学生を積極採用する企業は増えています。

日本で学生として暮らしてきた留学生は、日本語や日本文化への理解も深く、母国と日本両方の視点を活かした活躍が期待できるといえるでしょう。

しかしながら、いざ外国人採用を始めるといっても何から始めれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。

そんな採用担当の皆様に向けて、今回は外国人留学生を新卒採用する際に知っておきたい基本情報や注意点をまとめてご紹介します。

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外国人留学生の新卒採用を取り巻く現状

外国人留学生の新卒採用に関する基本的な情報として、外国人留学生の就職活動事情や、日本における外国人採用の現状についてまとめてご紹介します。

外国人を採用する日本企業は増えている

厚生労働省が発表した「外国人雇用状況」によると、令和3年10月末時点で日本で働く外国人労働者は1,727,221 人と過去最高を更新しました。

これは5年前にあたる平成28年同月の約1.6倍、10年前にあたる平成23年同月の約2.5倍に当たります。

外国人を雇用している事業所数は285,080 か所あり、外国人労働者数と同様に増加を続けていることからも、今日本で外国人を採用する企業は増えているといえます。

参考:厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況について(報道発表)」

増加の背景には2018年10月に出入国管理及び難民認定法が改正されるなど、日本政府が外国人労働者の受け入れを推進していることが考えられます。

他にも外国人雇用に役立つ助成金も整備されているので、興味をお持ちの方はこちらからご確認ください。

▶︎外国人を採用すると助成金がもらえます!種類や条件、申請方法を徹底解説

新卒で日本企業への就職を希望する外国人留学生は多い

では、外国人留学生は就職についてどのように考えているのでしょうか。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の発表によると、外国人留学生のうち、「卒業後に日本で就職する」と回答した学生は全体の64.6%を占めています。

参考:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)「平成29年度 私費外国人留学生生活実態調査」

多くの留学生が日本での就職を希望する背景には、以下のような理由があります。

日本という国が好き

留学生はそもそも留学を決める時点で日本を選んでいるほど、日本に対して高い好感を持っている人が多いです。

治安の良さや日本文化への関心など理由はさまざまですが、文化や言葉の全く違う日本での生活を決意するだけの熱量があるため、日本という国で働くということ自体に高いモチベーションを持っています。

語学力を活かしたい

留学生は母国語と日本語という高度な語学力を持っています。
だからこそ、語学スキルを活用できる場を求めているといえます。

日本人の多い職場を選ぶことで、自分の強みを活かしやりがいを感じながら仕事をしたいと考える留学生は非常に多いです。

日本で働きたいと希望する中国人も多い

特に日本で働きたいと希望する人が多いのは中国出身の留学生です。

実際に中国人は日本で暮らす外国人の中で最も多いということからも、日本企業で働くという選択をする中国人留学生は多いことが伺えます。

こちらの記事では、実際に日本で働く中国人から見た日本企業の魅力をご紹介しているので、ぜひこちらもご一読ください。
中国人はそんなに日本で働きたいの?!どうして?

就職希望者と実際に就職できた人数にはギャップがある

実は日本で働くことを希望する留学生は非常に多い一方で、実際に就職できた留学生は決して多くはありません。

厚生労働省の発表によると、令和元年に教育機関を卒業した留学生のうち日本で就職した人の割合は36.8%でした。
平成22年度では25.2%であったことを考えると年々少しずつその割合は増加しているといえますが、依然として4割を切っています。

つまり、多くの留学生が日本での就職を断念しているという現状があるといえます。
参考:厚生労働省「外国人留学生の就職促進について(外国人留学生の就職に関する文部科学省の取組等)」

外国人を新卒採用する際のチェックポイント

次に採用担当者の方が外国人を新卒で雇用する際に、注目しておくべきポイントを3点ご紹介します。

在留カードを確認する

1つ目は在留カードです。
在留カードとは日本に中長期在留する外国人に対して発行される証明書で、上陸許可や在留資格などが明記されています。

まず始めに在留カードの有効期限が切れていないかを確認します。
留学生の場合は「留学」という在留資格を持っているはずなので、カード上でも在留資格が正しいかどうかチェックしてください。

学歴と専攻を確認する

2つ目は学歴についてです。
所属教育機関での専攻内容などをチェックし、募集職種の業務内容と合っているかチェックしてください。

就職して実際に仕事をするためには、業務内容に応じて在留資格を変更する必要があります。
全てではありませんが、大学などで専門知識を身につけていないと取得できない在留資格もあるため、自社の募集業種について予め把握しておくことが大切です。

在留資格の種類については以下の出入国在留管理庁のホームページを参照してください。
参考:出入国在留管理庁「在留資格一覧表」

日本語レベルを確認する

3つ目は、日本語レベルの程度についてです。
募集している仕事で活躍できるレベルの日本語力があるかどうかを、面接などの場を活用してチェックしましょう。

外国人採用時の注意点

外国人を新卒で採用する場合の注意点を3点解説します。

外国人留学生からの認知度を上げる

採用活動を進める際は、留学生の間での認知度をあげることにも注意を払う必要があります。

留学生も日本で働きたいと思っているのにも関わらず実際に就職している割合が少ない背景として、企業の求人が届いていない可能性も考えられます。

ただ求人をナビサイトなどに出すのではなく、大学の就職支援事務室や外国人雇用センターなどの外国人留学生に特化した場所で募集をかけることをおすすめします。

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日本人と同等以上の待遇を用意する

当たり前ではありますが、外国人だからといって日本人よりも低い給与や待遇で雇用してはいけません。
国籍や宗教などを理由に待遇に差をつけることは違法であるため、外国人を採用する際も日本人と同等以上の待遇を用意する必要があります。

また、選考の過程で待遇や評価制度について質問されることも十分考えられるので、明確に説明する備えをしておくことも大切です。

在留資格の変更手続きが必要

外国人が日本で仕事をするためには、仕事内容に応じた在留資格を取得する必要があります。

在留資格変更手続きは申請者本人だけでなく、受け入れる企業側が用意する書類もあるため、対応する準備が必要です。
一般的に変更手続きは1〜3ヶ月を要するとされており、不備があった場合に備えて余裕を持って進めることがポイントです。

在留資格変更の手続き方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

▶︎【初めての外国人採用】雇用までの流れや必要な手続きと注意点

まとめ

高い語学力や日本人にはない視点を持ち合わせた外国人材は、海外進出やインバウンドが注目される今日において活躍が期待される貴重な戦力です。

今回ご紹介した外国人ならではのチェック項目や注意点を、円満な採用活動にお役立てください。

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