日本語能力試験対策にも!「日本語NAT-TEST」の魅力や仕組みを解説

就職活動や転職活動に向けて、資格の取得を目指している方も多いかと思います。
中でも中国人の方が日本での仕事探しを進める上では、日本語スキルを可視化できる語学資格は重要ですよね。

日本語を測定する語学資格には、実は多くの種類があります。
今回は、「日本語NAT-TEST」の仕組みや特徴についてご紹介します。 ぜひ、試験対策にお役立てください。

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日本語NAT-TESTとは

日本語NAT-TESTの魅力や仕組みなど、基本情報をまとめてご紹介します。

高品質な問題で結果がすぐに確認できるのが魅力

日本語NAT-TESTは、成績表が受験日から3週間以内に発行され、各項目の得点率などの細かな結果も開示されるほか、その結果に基づいて受験者の苦手と得意がひと目でわかるようになっています。

自分の学習の進捗を測ることができ、きちんと復習・次回の対策に結びつけやすいといえます。

日本語能力試験(JLPT)と似た基準・構成

日本語NAT-TESTは、最もメジャーな日本語の資格である日本語能力試験(JLPT)と同じ構成・評価基準で問題が作成されています。

そのため、日本語能力試験のテスト対策という位置付けで受験する人が非常に多いという特徴があります。

日本語能力試験について

ここでご紹介している日本語能力試験とは最もメジャーな日本語の資格で、受験者数や実施会場数は他の資格と比べて非常に多いです。

ほとんどの団体がこの日本語能力試験を留学や入社の資格の基準として位置付けており、日本における認知度の高さも圧倒的といえるでしょう。

そんな多くの日本語学習者が受験する日本語能力試験については、こちらの記事で詳細をご紹介しています。
ご興味のある方は、ぜひあわせてご参照ください。

▶︎日本語能力試験のメリットとは!資格を取得して就職・転職を有利に

日本語NAT-TESTの仕組み

日本語NAT-TESTは、全部で5つの級で構成されています。

易しいレベルから5級、4級、3級、2級、1級の順に設定されており、各級の難易度や合格者の日本語スキルの目安は日本語能力試験のN5〜N1と同じです。

受験料

日本語NAT-TESTの受験料は税込5,500円です。
この受験料以外に別途費用はかかりません。

海外の試験会場で受験する場合は、通貨ごとに受験料が設定されています。
ご自身のお住まいの地域での受験をお考えの方は、こちらの公式ホームページをご参照ください。

参考:日本語NAT-TEST公式ホームページ「お問い合わせ・お申し込み先・受験料」

実施回数・試験会場

日本語NAT-TESTは年に6回(1級のみ年3回)試験が実施されています。
会場は日本国内では東京と大阪で2会場設置されています。

日本国外で実施されているのは中国、ベトナム、ネパール、ミャンマー、インドネシア、スリランカ、モンゴル、カンボジア、バングラディシュ、フィリピン、インド、タイ、ブータン、ウズベキスタン、キルギスの15カ国です。

中国やベトナムなど受験者が多い国では複数の会場で実施されているほか、どの地域でも年6回実施されているため、非常に挑戦しやすいともいえます。

日本語NAT-TESTを受験するメリット

日本語NAT-TESTならではの受験することで得られるメリットについてご紹介します。

日本語能力試験(JLPT)対策に最適

日本語NAT-TESTは日本語能力試験と同じ構成や問題形式で作成されているため、日本語能力試験の対策として受験する人が非常に多いです。

日本語能力試験は詳しい評価基準や各級の必要語彙数、必要漢字数などが公表されていませんが、日本語NAT-TESTの場合は細かく基準が示されています。
また、お伝えした通り受験後3週間以内に詳細な結果がわかる成績表が発行されます。

成績評価が細かく、かつ基準も明確な日本語NAT-TESTは日本語能力試験の良質な模擬試験と捉えることもできるでしょう。

転職・就職活動時のアピールポイントになる

日本語NAT-TESTは仕事探しを進める上でもメリットがあります。

日本語能力試験と同じ評価基準であるため、日本語能力試験を採用基準としている企業に対しても積極的にアピールすることができます。

また、実施回数が多く結果がわかるのも早いため、仕事探しのスケジュールの関係で日本語能力試験だと選考に間に合わないという場合にもおすすめです。

日本で仕事を探すならTENJee

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そのため、中国語圏出身の方はご自身の語学力を強みとして有利に仕事探しを進めることが可能です。

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日本語NAT-TESTをもっと詳しく

日本語NAT-TESTについて、各レベルの目安や出題内容などより詳しい内容を解説します。

1級の試験内容と日本語レベルの目安

日本語NAT-TESTの1級は最も難易度が高いレベルで、日本語能力試験のN1に相当します。

試験内容は「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」と「聴解」の2科目です。

必要とされる語彙数は約10,000語で新出語彙は約4,100語とされています。
出題範囲の漢字は約1,850字で、必要学習時間の目安は1,000時間です。

1級合格者の日本語レベルの目安は、N1と同じく「幅広い場面における日本語を理解できる」程度といえます。

読解力としては、新聞の論説などの複雑で抽象度の高い文章を理解でき、話の流れや表現意図といった深いレベルでの日本語の理解力を持っていると証明することができます。

聴解力としては、日本語母語話者にとっての自然なスピードでまとまりのある会話やプレゼンテーションを聞き取り、内容だけでなく登場人物の関係や論理的な構成などを深く理解できる力があるといえます。

2級の試験内容と日本語レベルの目安

日本語NAT-TESTの2級は2番目に難易度が高いレベルで、日本語能力試験のN2に相当します。

試験内容は1級と同じく「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」と「聴解」の2科目です。

必要とされる語彙数は約5,900語で新出語彙は約2,550語とされています。
出題範囲の漢字は約1,100字で、必要学習時間の目安は800時間です。

2級合格者の日本語レベルの目安は、N2と同じく「日常的な場面における日本語を理解でき、より幅広い場面における日本語もある程度理解できる」程度といえます。

読解力としては、新聞の論説などの平易で論旨が明快な文章を理解でき、一般的な話題についての文章の話の流れや表現意図がわかるレベルの日本語の理解力を持っていると証明することができます。

聴解力としては、日常場面やそれ以外の幅広い場面において日本語母語話者にとっての自然なスピードでまとまりのある会話やプレゼンテーションを聞き取り、内容や登場人物の関係を理解できる力があるといえます。

3級の試験内容と日本語レベルの目安

日本語NAT-TESTの3級は全体の中間に位置する難易度で、日本語能力試験のN3に相当します。

試験内容は「言語知識(文字・語彙)」「言語知識(文法)・読解」「聴解」の3科目です。

必要とされる語彙数は約3,350語で新出語彙は約1,650語とされています。
出題範囲の漢字は約650字で、必要学習時間の目安は600時間です。

3級合格者の日本語レベルの目安は、N3と同じく「日常的な場面における日本語を理解できる」程度といえます。

読解力としては、日常的な話題についての文章を理解できる他、やや難易度が高い文章であっても言い換え表現があれば理解できるレベルの日本語力を持っていると証明することができます。

聴解力としては、日常場面で比較的自然に近いスピードの会話であれば内容や登場人物の関係をほとんど理解できる力があるといえます。

4級の試験内容と日本語レベルの目安

日本語NAT-TESTの4級は、日本語能力試験のN4に相当します。

試験内容は3級と同じく「言語知識(文字・語彙)」「言語知識(文法)・読解」「聴解」の3科目です。

必要とされる語彙数は約1,700語で新出語彙は約950語とされています。
出題範囲の漢字は約300字で、必要学習時間の目安は400時間です。

4級合格者の日本語レベルの目安は、N4と同じく「基本的な日本語を理解できる」程度といえます。

読解力としては、基本的な語彙・漢字で構成された身近な話題の文章を理解できるレベルの日本語力を持っていると証明することができます。

聴解力としては、日常場面でややゆっくりとしたスピードの会話であれば内容をほとんど理解できる力があるといえます。

5級の試験内容と日本語レベルの目安

日本語NAT-TESTの5級は、日本語能力試験のN5に相当します。

試験内容は3級、4級と同じく「言語知識(文字・語彙)」「言語知識(文法)・読解」「聴解」の3科目です。

必要とされる語彙数は約750語とされています。
出題範囲の漢字は約100字で、必要学習時間の目安は200時間です。

5級合格者の日本語レベルの目安は、N5と同じく「基本的な日本語をある程度理解できる」程度といえます。

読解力としてはひらがなやカタカナ、簡単な漢字で書かれた定型的な文や文章を理解できるレベルの日本語力を持っていると証明することができます。

聴解力としては、日常場面の中でもよく出会う場面でゆっくりとしたスピードの短い会話であれば、必要な情報を聞き取ることができる力があるといえます。

まとめ

数ある日本語資格の中でも、日本語NAT-TESTについて詳しくご紹介しました。

詳しい試験結果がすぐにわかり、出題範囲も詳細に公表されている日本語NAT-TESTは、対策と復習の両方の過程で日本語学習の助けになる試験といえます。
実施回数も非常に多いので、興味をお持ちの方は一度受験してみてはいかがでしょうか。

TENJeeでは、日本で中国語を活かせる仕事について詳しくご紹介しています。
語学力を武器に日本でのキャリアアップをお考えの方は、ぜひ一度どのような仕事があるのか実際の求人情報をチェックしてみてください。

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