中国語を強みに、事務の仕事に就きたいとお考えの方も多いかもしれません。
ひとくくりに事務といっても、その仕事内容は多岐に渡ります。
また、それに伴って求められる事務職ならではのスキルもあり、就職・転職活動時には語学力と合わせて事務に活かせる能力をアピールすることが大切です。
そこで今回は、中国語スキルを持つ人ならではの事務職への就職・転職活動のポイントについてご紹介します。
求められるスキルや語学要件についても合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
中国語を活かせる仕事専門の求人サイトであるTENJeeでは、貿易やメーカー、ITなどさまざまな業界の求人情報を簡単にさがすことが可能です。
幅広い選択肢の中から事務の仕事を選ぶことができるので、自分にぴったりの求人情報を見つけやすいでしょう。
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中国語を活かした事務の仕事に求められるスキル
中国語を活かすことができる事務の仕事にはどのような特徴があるのでしょうか。
仕事の特徴に沿って求められるスキルの一例をご紹介します。
会話力よりも”読み書き”重視
事務の仕事の特徴としては、メールや書類など”読み書き”における語学力が求められることが挙げられます。
そのため、会話力よりも読解力、文章作成能力が重視される傾向にあるといえます。
複雑なコミュニケーションにはまだ自信がないという方でも、比較的安心して挑戦できるといえるのではないでしょうか。
日本語/中国語ともにビジネスレベルが基本
実際の求人情報で明記されている語学要件は、「ビジネスレベル」の日本語力と中国語力を兼ね備えていること、とされていることが多いです。
ビジネスレベルに関しては募集している企業や案件の種類によっても異なるので、一概にはいえませんが、中には中国語レベルが中級程度も問題がない求人もあります。
ビジネスレベルの中国語の目安
ビジネスレベルの中国語の目安として、主要な資格を例にご紹介します。
最も知名度が高い中国語の資格のひとつであるHSKにおいては、一般的に5級以上といわれています。
5級は大学における第2外国語を2年間学んだ上でさらに一定量の学習が目安とされており、語彙は2500語レベルとされています。
また、ビジネスに必要な中国語力を測ることのできる資格としては、BCT(ビジネス中国語検定)が有名です。
BCT-AとBCT-Bの2つの級に分かれており、BCT-Aは初級者向け、BCT-Bは中・上級者向けとされています。
中国語を活かして事務を仕事にしたいという方は、BCT-Bの受験をおすすめします。
ビジネスレベルの日本語の目安
ビジネスレベルの日本語についても、同様に主要な資格を例にご紹介します。
最も一般的な日本語の資格である日本語能力試験では、N1~N5までの5段階に分かれています。中でも、日本の企業が外国人を採用する際の基準としてはN2以上を指定する場合が一般的です。
最も難易度の高いN1を取得すると日本語の通訳ができるレベルとみなされており、ビジネスにおいても問題なく会話ができるとされています。
ビジネスに特化した日本語の運用能力を測る資格としてはBJT(ビジネス日本語能力テスト)も高い認知度を誇っています。
このテストでは合格/不合格ではなく0〜800点のスコアと、点数に応じたJ5〜J1+までの6段階のレベルで評価されます。
530点以上で認定されるJ1レベルを取得することで「幅広いビジネス場面で日本語による適切なコミュニケーション能力がある」とみなされるため、ビジネスレベルの日本語習得の目安として適しているといえるでしょう。
職務内容にまつわる知識も重要
事務職という職種全体に共通しているのは、書類やメールにまつわる読解力ですが、就職先の企業が取り扱う商品ジャンルへの知識も同様に重要となります。
電子部品や化粧品など、それぞれの企業の主力商品についてある程度理解していることが評価につながります。
実際の求人にも、語学要件とあわせて業界への理解度を求める企業も多いので、就職・転職活動の際には事前に業界研究にも力を入れておくことをおすすめします。
事務の仕事内容とは
改めてここで「事務」という仕事は具体的にどのようなものを指すのかご紹介します。
”事務”といっても内容は様々
ひとくくりに”事務”といっても、実際の仕事内容は企業や業種によって様々です。
ここでは、中国スキルが評価につながりやすい主な事務職についてみていきたいと思います。
一般事務・OA事務
一般事務・OA事務とは、最も基本的な事務職です。
書類の整理や、パソコンを使っての書類作成、データ処理などのほか、電話や来客の応対、郵便物の処理などの作業を主に請け負います。
ほかの社員のサポート役といえる仕事であり、定型的な業務を繰り返し行うことが主な仕事であるため、「ほかの社員を支える仕事」や「ルール通りに正確に作業をこなすこと」にやりがいを感じる方におすすめです。
また、臨機応変で複雑な対応を求められる機会が少ないため、まだ自分の語学力に自信がない方でも安心して挑戦しやすい職種といえるでしょう。
営業事務
営業事務とは、営業職の社員のサポートに特化した事務職です。
見積書や請求書など、営業職ならではの書類の作成や商品の発送などが主な仕事となります。
中国系の企業に就職した場合は、営業職の社員が中国籍である場合も多く、同僚とのコミュニケーションにおいてより中国語を活かせる場面が多いといえます。
商品やサービスを顧客に届くまでのサポートが主な仕事になるため、この点に関心がある方に向いている職種です。
また、電話やメールでのお客様対応も仕事になるので、より実践的な中国語を活かせる点も特徴です。
貿易事務
貿易事務は、輸出入に関する手続きや海外とのコミュニケーションが主な仕事となる職種です。
通常の読解や会話におけるスキルに加えて、貿易に関するルールや法律などへの理解も求められるため、事務職の中でも専門性の高い職種のひとつです。
語学力を武器にグローバルな視点から仕事ができる点は大きな魅力といえるでしょう。
語学スキル以外のスキルも重要
事務職では、語学スキル以外のスキルも重要な評価のポイントとなります。
同僚や来客とのコミュニケーションを円滑に行う力や、データ・書類の処理に必要なパソコンスキルが重要です。
また、書類整理やデータ入力など定型的な作業を繰り返しおこなう必要があるため、作業を正確におこなう力も事務職において強みとなります。
パソコンスキルについてはMOS(Microsoft Office Specialist)などの資格取得もおすすめです。
中国語を活かした事務を仕事にするポイント
中国語を活かせる事務を仕事にするために、意識したいポイントについてご紹介します。
資格でスキルを可視化する
自分のスキルを最大限アピールするために、資格取得は非常に重要です。
採用担当者に向けて自分のスキルを可視化することができるため、語学力などの評価につながりやすいといえます。
こちらの記事では、外国人の方におすすめの日本語の資格について詳しく解説しています。
▶︎外国人向け!就職・転職に役立つ日本語スキルを測る主要資格4種類
また、こちらの記事では日本人の方におすすめの中国語の資格について紹介しています。
▶︎就職や転職で役立つ!日本で取得できる中国語の資格7種類を徹底解説
これらの記事の内容を参考に、自分のスキルを最大限発揮して採用活動に臨んでみてはいかがでしょうか。
事務に適した人間力をアピール
事務職に適した人間力をアピールすることも重要です。
細かい職種ごとに若干の違いはありますが、共通しているのは「小さな作業をこつこつと継続できる力」や「他人をサポートすることにやりがいを感じるかどうか」が評価につながりやすいということです。
細かな作業を繰り返しおこなう必要がある事務職において、近い仕事を実際におこなったエピソードなどを積極的にアピールすることがおすすめです。
中国語に特化した求人サイトを活用
中国語を活かせる仕事を探す上では、中国語に特化したサイトを活用することがおすすめです。
中国語スキルをもつ方専用の求人サイトであるTENJeeでは、幅広い業界の中から簡単に仕事を探すことが可能です。
事務職の求人も、中国系企業から日系企業まで豊富に掲載しているので、自分にぴったりの仕事を探しやすいのではないでしょうか。
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まとめ
事務職では、読解力を中心に中国語を活かすことが可能です。
営業事務や貿易事務など、さまざまな分野に特化した仕事もあるので、自分にぴったりの仕事を見つけやすいといえるのではないでしょうか。
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まずは実際の求人情報を見て、どのような仕事があるのかチェックしてみてください。