
●中華系企業の日本進出
経済産業省が公表している最新の「外資系企業動向調査」によると、平成31年までの日本に進出している外資系企業の数は3287社ある中、アジアからはその全体の27.4%を占める900社が進出している。
そのうち、中国は337社と、2位の香港(163社)、3位の台湾は(152社)と比較しても、実に2倍以上の実績があることがわかった。

また、経済産業省の統計による業界別者社数で見ると、第1位は卸売業(111社)、第2位はサービス業(54社)、第3位は情報通信業(52社)となっている。この他にも、製造業や小売業など多種多様な業界が日本市場へ進出をしている。
では、なぜこんなにも多くの中国企業そして多様な業界が日本進出をしているのだろうか。
●中華系企業が日本に進出する魅力
グローバル社会において、自国の市場規模のみならず、海外進出に踏み切ることで企業は多くの利益を獲得するチャンスが得られる。中国は地理的にも日本に近く、両国の言語も共に漢字があり、海外進出を考える際に日本は比較的進出しやすい選択肢であるといえる。
メリットをいくつか挙げてみると、
・日中貿易の拡大
・人材/技術/アイデアの獲得
・充実したインフラ整備
・質の高い研究開発環境
上記のようなメリットがある中で、日本で事業展開をする上での最大の魅力は、
「所得水準が高く、製品・サービスの顧客ボリュームが大きい」と調査に答えた企業が最も多かった。
つまり、多くの企業は「日本のマーケット」に非常に魅力を感じ、事業を拡大しているのだ。
しかし、メリットだけでなく、海外進出は国内とは異なる環境で事業を展開しなければならないため、
様々な壁に直面し、それを破ることができなければ、成功に至らないこともまた事実である。
●商習慣の壁、人材確保の重要性
・高い人件費などのビジネスコスト
・資金調達やM&Aの難しさ
・日本市場の特殊性
・行政手続きの複雑さ
上記のような要因以外にも数多くの要因があることが、調査により分かった。
その中でも、日本で事業展開をする上で「人材確保が難しい」と回答した企業が最も多かった。
また、経済産業省の調査結果によると、日本での今後の事業展開について、「現状を維持する」と回答した企業が最も多く、二番目に多いのが「事業の拡大を図る」であり、今後も日本への進出を進めていく外資系企業は増えていくと仮定できる。
とはいえ、日本のマーケットがどんなに魅力的であっても、異なる「商習慣の壁」を乗り越え、利益を増やすためには、企業を支える一人ひとりの「人材」を確保できないと海外進出した後もうまく事業拡大が進まない、といえるだろう。
◆人材確保の多様化-アリババグループ-
例えば、電子商取引で有名な中国企業であるアリババグループは2007年11月にソフトバンクと合併で日本法人アリババジャパンを設立した。現在、アリババジャパンの従業員のうち30%が中国やインドネシア人の職員であり、その他70%を占める日本人の中でも、その多くはハーフや留学経験があるグローバルな人材が集まっている。
このように、隣国の中国をはじめ、多くの外資系企業による日本進出は、日本人だけでなく、在日外国人にとってもより自分に合った仕事を獲得するチャンスが拡大している。
特に、複数の言語に堪能な方や異文化を経験したことのある方は、少し視野を広げることによって、
自分でも思ってもみない就業機会に恵まれる可能性があるだろう。
★日本に就職や転職したいけれど語学が心配な方でもご安心ください。
TENJeeは必要語学レベルを指定した最適企業のマッチングサービスを行っています。
一人ひとりが安心して自分の能力を最大限に発揮できる仕事が必ず見つかる!
★中国籍の社員をはじめ、複数のアジア国籍の社員や、英語が堪能な社員が在籍しているので、安心して細部まで相談が可能です!
★日本で働く際の母国と異なる「商習慣」や「カルチャー」を、就職前の面接から就職後まで、丁寧にフォローします!
★派遣での就業であっても、正社員での転職であっても、少しさきの未来まで見据えた丁寧なキャリアコンサルティングを実施しています!
一人ひとりの「人材」が最適な企業で「人財」として輝くことを徹頭徹尾サポートいたします!