会話上で中国人に言ってはいけない言葉とは?中国の仕事観と併せて解説

グローバル化が進み、外国の方を日本の街中で見かけることが多くなりました。

また、日本企業が中国に進出するケースが増えており、特に中国人とコミュニケーションする機会が増えた方が多いかと思います。

中国人と接するとき、日本人との会話ではごく自然に使っている言葉が、相手を不快にさせてしまう恐れがあります。

そのため、会話上で中国人に言ってはいけない言葉を知っておくことが重要です。

この記事では、特に仕事をしている上でよく用いられる中国人に言ってはいけない言葉を紹介し、仕事上で中国人とうまく接するためのポイントを解説します。

中国人や中国企業を相手に仕事をすることが増え、中国人従業員の採用を検討している方がいるかと思います。

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中国人に言ってはいけない言葉の例

中国人に言ってはいけない言葉の例を、特に業務上で用いる可能性が高い言葉に絞って紹介します。

请(qǐng)「どうぞ」

「请(qǐng)」は日本語で「どうぞご覧ください」というときの「どうぞ〜」に当たる言葉で、丁寧や婉曲の意味を表します。

一見使った方が良い言葉に感じられますが、この言葉は中国でほとんど使われていません。

これは中国と日本の文化的な違いが関係しています。

日本では物事を伝えるときに婉曲的な表現が好まれますが、中国では逆に率直な表現が好まれます。

そのため、「どうぞご覧ください」と伝えるよりも「見なよ」くらいのニュアンスの方が自然です。

「请」を使って婉曲的な表現をするとかえって心のこもっていない、嘘っぽい言葉として捉えられてしまうので、極力使わないようにしましょう。

是吗?(shìma)「そうなんですか」

「是吗?(shìma)」は日本語でいう「そうなんですか?」のような意味を持つ言葉で、これは一見自然な相槌だと感じられるかもしれません。

しかし、この言葉には「本当にそうなのだろうか」という疑いのニュアンスが含まれており、相槌の感覚で使うのは危険です。

「是吗?」と言われた相手は「私は疑われているのかもしれない」「この人に信用されていない」と感じてしまうので、相槌のように気軽に使うことは避けましょう。

对不起(duìbuqǐ)、 不好意思(bùhǎoyìsi)「すみません」

「对不起(duìbuqǐ)」や「 不好意思(bùhǎoyìsi)」は日本語の「すみません」にあたる言葉で、心からの謝罪を意味します。

言葉自体が問題というよりは、日本人がこれらの言葉を使うシチュエーションに注意が必要です。

例えばお土産をもらったとき、日本人は感謝の意味で「すみません、ありがとうございます」と言うことがありますよね。

しかし、このときの感覚で「对不起、谢谢」と中国人に伝えるのは危険です。

「对不起」や「不好意思」は心からの謝罪を意味するので、お土産をもらって喜ぶのではなく悲しんでいると思われてしまうためです。

逆に悪いことをしてしまい心から謝りたいときは、これらの言葉を使うとよいでしょう。

大丈夫「旦那さん」

中国語にも「大丈夫」という言葉がありますが、これは日本語が指す「大丈夫」とは異なり、「大きな旦那さん」という意味を持っています。

「旦那さん」という意味で「丈夫」を用いる場合は言ってはいけない言葉にあたらないですが、日本語でいう「大丈夫」という意味では通じません。

小人「器の小さい人」

日本語での「小人」は「子供」という意味で使われることが多いですが、中国語では「器の小さい人」を指します。

そのため、小さな子供を指すときに「小人」を使うと無礼だと捉えられてしまいます。

最悪の場合その後の人間関係に問題が生じてしまう間違え方なので、注意するようにしましょう。

中国人の仕事観の特徴

中国人は日本人と異なる仕事観を持っていることが多いので、円滑なコミュニケーションをする上で中国人の仕事観を知っておくことが重要です。

中国人の仕事観の特徴を紹介します。

チームワークよりも個人の成果を重視する

日本ではチームワークや和を重視する傾向がありますが、中国は個人主義的な考え方が強く、個人の成果を重視する傾向があります。

これは中国人が自身のキャリアに関する意識が高いことと関係しています。

中国では日本よりも転職によるキャリアアップが一般的で、良い待遇の環境へ転職するためには個人で成果を上げることが重要だということが要因です。

決して協調性がないわけではないので、偏見を持って接することは避けましょう。

公私をはっきりと区別する

以前よりは減少していますが、日本では仕事関係の人と休日に食事などを楽しむことがあります。

中国人は公私をはっきりと区別する傾向があるので、関係性にもよりますが、中国人従業員を休日に誘うことは避けた方がいいケースが多いです。

また、仕事後の飲み会文化も中国には多くないので、強制しないようにしましょう。

年功序列ではなく実力主義

中国は祖先崇拝などの文化がありますが、仕事において年功序列の考え方が少なく、実力主義の傾向があります。

フランクなコミュニケーションを好むので、在籍年数や年齢が上だからといって横柄な態度を取るのは禁物です。

また、実力主義という背景からどのような評価基準で給与額が決められているかに関心があることが多く、給料額とその評価基準について明確に説明できるようにしておくとよいでしょう。

中国人従業員を採用するメリット

中国人従業員を採用するメリットをご紹介します。

労働力不足を補うことができる

中国は世界最大級の人口を持つことに加え若年層の人口が多く、労働力の余剰が発生しています。

対して日本は少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少を続けているので、若い人材不足が深刻な問題です。

中国人従業員を採用することで、労働力不足を補うことができます。

また、若い中国人従業員を採用して日本語の学習を支援することで、その人材が長期的に日本で働く可能性が高まり、人材の定着率を向上につながります。

中国進出の足がかりになる

日本と比べて巨大で成長性のある中国市場へ進出することを検討している方がいるかと思います。

中国人従業員を採用することは、中国進出の足がかりになる1つの手段です。

中国進出にはビザや営業許可申請など、さまざまな申請や手続きが必要になりますが、中国人従業員を採用することで、こうした申請や手続きのサポートを任せられるだけでなく、中国国内の流行や情勢についてより深く知ることができます。

新しい考え方や価値観をもたらしてくれる

中国は日本と同じ漢字文化圏とはいえ、中国人従業員は日本で生まれ育った人たちとは異なるバックグラウンドを持っています。

日本人とは異なる考え方や価値観を持っているので、それと日本人の価値観が組み合わされば新しい考え方やビジネスに結びつく可能性があるのがメリットです。

また、中国人の購買行動について日本人よりも詳しいことが多いので、マーケティング等の戦略に活かすことができます。

中国人従業員を採用する際のポイント

中国人従業員を採用する上で知っておくべきポイントを解説します。

仕事観の違いがあることを理解する

年功序列の考え方が薄い、チームワークよりも個人の成果を重視するなど、中国人従業員は日本人と異なる仕事観を持っていることが多いです。

日本で働いてもらう場合、もちろん日本の仕事観ややり方に合わせてもらう部分もありますが、日本のやり方を強制することはトラブルや早期離職につながります。

そのため、中国人従業員の仕事観を否定するのではなく、違いがあることを理解して尊重することが求められます。

就労ビザの所持を確認する

中国人が日本で働く場合、日本の就労ビザを所持している必要があります。

適切な就労資格のビザを持っていない人を採用することは不法就労助長罪にあたり、企業側も処罰の対象になるので、適切な就労ビザの所持を必ず確認しましょう。

また、中国人留学生を採用した場合、ビザの発行要件が「留学」になっているので、新たに就労ビザを取得する必要があります。

その他にも異業種間の転職など、就労ビザの更新が必要なケースがあるので、ご注意ください。

資格や検定で言語力を測る

中国人従業員を採用する際、日本語や中国語のレベルをどのように測定していいかわからない場合があるかと思います。

日本語や中国語などの語学力は、資格や検定を用いて測定することが有効です。

また、日本語でのコミュニケーションがうまく取れないケースに備えて、中国人従業員専用の教育体制を確立しておくと、効果的に人材育成をすることができます。

例えば、中国語に対応したマニュアルや、イラスト付きのマニュアルを作成するなどして、日本語がわからなくても業務が理解できるようにすることがおすすめです。

中国人求職者が多く利用する求人サイトを利用する

一般的な求人サイトでは、日本人求職者が多く利用しているので、中国人従業員の採用には向かないことが多くあります。

中国人従業員の採用は、中国人求職者が多く利用している求人サイトを活用することが効果的です。

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まとめ

中国人は日本人と異なるバックグラウンドを持っており、日本人に対しては自然な発言と捉えられるものでも中国人に対しては不快にさせてしまうことがあります。

そのため、中国人従業員を採用する際は、中国人に言ってはいけない言葉を知っておくことが重要です。

また、中国人従業員は個人主義やキャリア思考など、日本人と異なる仕事観を持っていることがあるので、それを理解した上でお互いを尊重できる環境を作ることが求められます。

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